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公開:2023.3.27 公開:2023.3.27

中小企業診断士は独学でも合格できる?メリットや勉強法など独学の方法を徹底解説!

中小企業診断士は独学でも合格できる?メリットや勉強法など独学の方法を徹底解説! NEW

中小企業診断士は、経営層からの依頼を受けて、経営内容の診断や改善点を提案するための資格です。ビジネスパーソンから特に人気がある資格でもあります。中小企業診断士の資格は受験資格がなく独学で合格を目指すことができます。経営分野では唯一の国家資格でもあり、働きながら取得を目指している方もいらっしゃいます。今回は、独学で中小企業診断士合格を目指すメリットとデメリット、そして、勉強法をご紹介します。

中小企業診断士は独学で合格できる?

ビジネスパーソンが取りたい資格の上位に入る中小企業診断士の資格は独学で合格を目指せるのでしょうか。独学で中小企業診断士を取得する場合の勉強時間や方法、そして、中小企業診断士の難易度などをご紹介します。

中小企業診断士は独学でも合格できる

中小企業診断士は独学でも取得を目指せる資格です。

学歴などの受験資格はとくに定められていないため、必ず通学が必要という資格ではありません。ただし、中小企業診断士の資格は合格率も低く、難関資格と言われる資格のひとつでもあります。

ですのて、独学で挑戦できる資格ではありますが、決して簡単に取得できるというわけではありません。過去5年分の中小企業診断士の1次試験と2次試験の合格率をチェックしましょう。

1次試験の合格率

年度 受験者数(人) 合格者数(人) 合格率(%)
平成29年度 14,343 3,106 21.7
平成30年度 13,773 3,236 23.5
令和元年度 14,691 4,444 30.2
令和2年度 11,785 5,005 42.5
令和3年度 16,057 5,839 36.4

2次試験の合格率

年度 受験者数(人) 合格者数(人) 合格率(%)
平成29年度 4,279 828 19.4
平成30年度 4,812 905 18.8
令和元年度 5,954 1,088 18.3
令和2年度 6,388 1,174 18.4
令和3年度 8,757 1,600 18.3

1次試験、2次試験共に合格率は決して高くありません。全体の合格率は4%から8%程度と難関資格です。

中小企業診断士の独学での難易度

中小企業診断士を取得するまでには1次試験、2次(筆記・口述)試験、実務補習・実務従事のスリーステップが必要です。試験は1次と2次に分かれており、例年の合格率はどちらの試験も20%程度とかなり合格率が低い難関資格です。

1次試験は、「経済学・経済政策」「財務・会計」「企業経営理論」「運営管理」「経営法務」「経営情報システム」「中小企業経営・政策」から出題されます。科目が多く覚えなければならないことが多くなります。そして、2次試験は提示された企業の事例から出題される形式で1問あたり150文字程度で回答していきます。

1次試験では幅広い知識が必要になりますし、2次試験では制限時間内に規定文字数で回答しなければならないという試験内容です。そのため、全体を通して難易度が高い試験内容といえます。

中小企業診断士を独学で学習する場合、試験の情報収集などもすべて自分でしなければならないため難易度が高くなると考えて良いでしょう。また、独学の場合2次試験の対策がネックになることが予想されます。

中小企業診断士の試験科目と独学で合格するのに必要な勉強時間

中小企業診断士の資格取得するための勉強時間はトータルで約1000~1500時間程度必要です。

仮に2年で合格しようとした場合、最低でも1日あたり毎日90分を資格試験の学習にあてる必要があるということになります。1次試験の7科目の学習時間は1科目あたり50時間から200時間程度となります。

もちろん、初学者と経験者では必要な学習時間は異なりますし、すでに理解している分野であればさっと復習する程度で良いというケースもあるでしょう。

そして、2次試験の学習時間は、事例1~3に 100時間程度。そして、事例4に100時間程度が目安となります。すでに、中小企業診断士の勉強をしているという場合や、何度目かの挑戦という場合は自分が理解できていないところを重点的に学習しますので、必要な学習時間は人によって異なります。

独学で合格を目指す場合、重要ポイントや受験のコツをつかめていない分だけ、学習時間はより長くなります。学習スケジュールを立てるときには、ゆとりをもった計画を立てるよう心がけるとよさそうです。

独学で勉強できる人の特徴

合格率が低い難関資格の中小企業診断士ですが、独学で勉強できる人の特徴として以下の要素が上げられます。

  • 情報収集が得意
  • スケジュール管理が得意
  • 誘惑に負けない強い意志がある

まず、独学の場合は試験に関する情報を自分で集める必要があります。最新の時事問題をしっかりカバーし、中小企業診断士の試験に関するデータや過去問などの情報収集を自分でしなければなりません。

そして、覚えなければならないことが多く科目も多いのでスケジュール管理をして学習を積み重ねる必要があります。自分で長期的なスケジュール管理ができることも、中小企業診断士を独学で取得するために必要なスキルです。

最後に、中小企業診断士の学習は長い時間をかけて積み上げていくものです。遊びたいという誘惑や楽しいことに流されてしまわない強い意思も求められます。合格の可能性を左右する3つの要素をここでご紹介します。総合点とは別に科目別の合格基準もあるため、合格ラインを把握しておきましょう。

合格の可能性を左右する3つの要素

中小企業診断士の合格を左右する要素が3つあります。総点数と科目別の基準がありすべてを満たしている必要があること。そして、学習の際には、合格有効期間を念頭においておくことも合格のために要素となります。

総点数による合格基準と科目ごとによる合格基準

中小企業診断士の合格基準は「○○点以上とれば合格」という基準があるわけではなく、2つの合格基準があります。「総点数による合格基準」と「科目ごとによる合格基準」です。

まず、総点数による合格基準ですが、全科目を受験(免除科目以外)して、総点数の60%以上の正解率が必要です。その上で、正答率40%未満の科目がないことが基準です。

そして、科目ごとの合格基準は、60%の正答率を満たしており、得点比率については試験委員会が相当とする点数をクリアしている必要があります。1次試験では試験そのものが不合格となってしまっても、60%以上得点できた科目は合格有効期間中に関しては試験が免除となります。

3年以内に7科目すべて合格できれば1次試験合格

中小企業診断士の1次試験には、合格有効期間があります。1次試験合格科目の有効期間は3年であるため期間内に7科目すべて合格できれば1次試験合格となります。

一度に必ずすべての科目に合格しなければならないわけではありません。つまり、科目を絞って3年計画を立てて1次試験を突破するという手段も選べます。1次試験の科目が多く一度にすべての科目に合格できなくても、3年のタイムリミットの間に受験を繰り返すことができるのです。

1次試験の合格有効期間は2年

3年以内に7科目すべてに合格すれば突破できる1次試験ですが、この1次試験合格には有効期間があります。合格してから2年間です。1次試験の7科目すべて合格したら、その合格は2年間有効です。

ただし、ここで注意したいのが、2年有効といっても2次試験を受けられるチャンスは2回までという点です。つまり、1次試験合格有効期間内に2次試験に合格するための十分な対策が必要となります。

独学で中小企業診断士に合格するための勉強方法

中小企業診断士に独学で合格するための勉強方法とはどのようなものでしょうか。独学の場合は、自分で学習スケジュールを立てる必要があり、また、自分に必要な時間がどのくらいなのかも把握しておかなければなりません。

中小企業診断士に独学で合格するために、効率よくスムーズに勉強するコツをご紹介します。

 

必要な勉強時間を把握して学習計画を立てる

中小企業診断士の合格をめざすためには、勉強時間を把握して十分な時間を確保した学習計画が必要です。膨大な量の学習に、やみくもに手当たり次第に勉強するのは効率的とはいえません。まずは、いつまでに合格したいのかを明確にすることです。

そして、その上で自分のペースに合った学習スタイルを確立することが大切です。まず、それぞれの学習ポイントを抑えて科目ごとに勉強時間の計画を立てましょう。

自分にあった教材を選ぶこと

独学で中小企業診断士合格を目指すためには、自分にあったテキストを選ぶことが重要なポイントとなります。テキスト選びは妥協せず、最も良いと思えるテキストを選択しましょう。テキストは文字ばかりではなく絵や図などで内容を視覚的に理解できるものがオススメです。

そして、問題集に関しては、1次試験の過去問をしっかり網羅しているもの、そして、2次試験の問題集は再現答案が掲載されている問題集がおすすめです。試験では、自分が取り入れた知識をしっかりと説明できる能力が求められます。テキストと問題集のどちらも重要ですので、それぞれ自分にあったものを選んでください。

過去問を繰り返し解く

中小企業診断士の合格を勝ち取るためには、過去問を何度も解くことが重要です。一度、解けた問題でも何度も過去問を解いて知識と理解を確実に自分のものにしていきましょう。

過去問を繰り返し解くことで、試験問題に慣れることもできます。中小企業診断士の過去問はたくさんありますので、時間をかけてできるだけたくさんの過去問を解いておきましょう。

中小企業診断士を独学で勉強するメリットとは?

中小企業診断士を独学で勉強して合格を目指すときのメリットをみてみましょう。

自分のペースで学習できる

合格に向けた学習を独学で行う場合、学習のペースは自分の生活スタイルに合わせることができます。

中小企業診断士は、科目が多く得意な分野とそうではない分野が出てきます。独学であれば苦手な科目に集中して取り組めますし、勉強そのものも自分のペースで進められるため人に気を使うことなく学習ができます。教室に通う場合は、周囲に合わせて学習していくため、自分のペースでの学習は難しいという側面があります。

費用を抑えられる

中小企業診断士を独学で学習すれば、最低限のテキスト代のみで合格をめざせるため、費用をおさえることができます。大手予備校などに通った場合は、20万円から30万円ほどかかりますし、通信講座であっても5万円程度の費用が必要です。

ですので、できるだけ資格取得費用を抑えて合格をめざしたいという場合は独学を積極的に検討してもよいでしょう。

自分に合った勉強方法を選べる

独学で勉強することで、自分に合った勉強方法を選べます。テキストも自分が最も見やすいと思うものを選択できますし、勉強方法も自分が一番やりやすい方法で進められます。

すでに専門知識がある科目の学習時間を減らすなど、効率良く合格を目指した学習ができます。

また、勉強する時間も自分が最も集中できる時間を選択できるため、効率的な学習が可能となるのも、独学で合格を目指すメリットといえます。

中小企業診断士を独学で勉強するデメリットとは?

中小企業診断士を独学で勉強するさきには、デメリットもあります。

学習計画を自分で立てる必要がある

中小企業診断士は広い知識が必要となり、学習計画が数年単位に及びます。計画的な学習が欠かせない資格であるため、独学で合格を目指す場合には自分で学習計画を立てて実行する必要があります。

学校に通う場合は、こうした学習計画はある程度立てられていますが、独学の場合は自分で行うことになります。

モチベーション管理が難しい

中小企業診断士の学習は長い時間をかけて知識を積み上げる学習となります。はじめのうちは意欲的に取り組めた学習も、ひとりで学習しているとどうしてもモチベーションが落ちてしまうこともあるでしょう。

独学の場合、同じ目標に向かっている仲間や教えてくれる講師はいません。モチベーションを管理し、自らのやる気を維持して学習を続けるのは決して簡単なことではありません。モチベーションの管理と維持は独学のデメリットとなります。

第二次試験で問われる応用問題や口述試験の対策がしづらい

独学で合格を目指す場合、2次試験の口述試験の対策が難しいというデメリットがあります。

1次試験は口述試験ではないため、知識を身につければよいのですが、2次試験の口述は試験官とのやりとりが必要になるため、一人ではできる対策に限界があります。

教室に通っている場合は、シュミレーションも可能ですが、独学だと自分でイメージトレーニングをして対策するしかありません。口述試験が苦手な方や、初めての受験という方にとっては特に大きなデメリットとなりそうです。

まとめ

中小企業診断士は受験資格がなく、誰でも受けられるため学校などに必ず通う必要があるというわけではなく、独学で取得を目指すことができます。中小企業診断士の合格率は1次試験で30%程度です。

また、2次試験は18%程度と低く、出題範囲も広いため決して簡単に取得できる資格というわけではありません。1からスタートする場合は年単位の学習計画が必要です。独学で合格するためには、自分にあったテキストを選び無理のない学習計画を立てて実行する、強い意志と自己管理が求められます。

 

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