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公開:2023.3.9 公開:2023.3.9

MOS資格は独学で合格できる?勉強時間や勉強法を徹底解説!

MOS資格は独学で合格できる?勉強時間や勉強法を徹底解説! NEW

MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)はWordやExcelなどスキルを証明できる資格です。この資格を活用することで、就職や転職にも有利に働くことでしょう。そんなMOSを取得しようと考えたとき、独学で合格できるのか気になるところではないでしょうか。

そこで今回は、MOS資格は独学で合格できるのかについて解説してまいりたいと思います。この記事を読めば、MOS資格が独学でも取得できるのかがわかります。勉強時間の目安や勉強方法についても触れていますので、ぜひご参考にしてみてください。

MOS資格は独学で合格できる?

MOS資格は独学でも取得しやすい資格といえます。一般レベル(アソシエイト/スペシャリスト)であれば、比較的容易に資格を取得できるでしょう。普段エクセルとワードを使用していて、基礎的な知識があれば、勉強がすすめやすい試験内容です。

一方、パソコンを操作することに慣れていない人は、自力で勉強をすすめるのは難しい可能性があります。もし、パソコン操作に不安を感じているようであれば、必要に応じて、パソコン教室の利用を検討してみるとよいでしょう。

独学で合格するには、参考書や演習問題をこなしながら、出題範囲やポイントをおさえ、計画的に勉強をすすめることが大切です。

また、上級レベルのエキスパートは、一般レベルの試験よりもやや難しい内容になります。難易度は上がりますが、一般レベルと同様、参考書や問題集を活用すれば、上級レベルでも独学で取得が可能です。

MOS資格の試験概要

独学で勉強をはじめるまえに、MOS資格の試験概要をチェックしておきましょう。試験範囲や合格率なども確認しておくことで、試験の難易度がある程度わかります。

これから独学で勉強をすすめるうえでの大切な情報になるので、試験の概要は必ず確認しておきましょう。ここでは、受験方法と試験範囲、難易度と合格率について解説してまいります。

MOS試験の受験方法

MOS試験は一般レベルと上級レベルにわかれます。科目はWord、Excel、Powerpoint、Access、Outlookの5科目です。バージョンによっても試験の内容は異なります。ただし、PowerpointとOutlookの試験は一般レベルのみとなります。

一般レベルは基礎的な内容なのに対し、上級レベルは一般レベルよりも一歩踏み込んだ内容の試験です。そのため、はじめて試験を受ける人は、一般レベルから受けることをおすすめします。

MOSの試験は毎月1〜2回指定の会場で実施される全国一斉試験と、ほぼ毎日実施されている随時試験の2つの形態で行っています。受験資格はないので、だれでも受験が可能です。

全国一斉試験の場合は、指定されている近くの会場を選択しましょう。申し込みは試験日の1ヶ月~1ヶ月半前から、インターネットにて申し込みができます。

随時試験の場合は、各試験会場が設定した日程で実施しています。試験会場によって、日程は異なるので、都合の良い日を選択します。申し込み方法についても、試験会場によって異なるので、事前に確認するようにしましょう。

▼全国一斉試験の概要

試験実施日時 毎月 1回~2回
試験会場 全国の一斉試験実施会場より選択
申し込み方法 試験日の約1ヶ月~1ヶ月半前から申し込み開始(インターネット申し込み)

参照:Microsoft Office Specialist「2つの受験方法|MOS公式サイト」

▼随時試験の概要

試験実施日時 各試験会場が設定した日程(ほとんど毎日)
試験会場 全国約1700の試験会場より選択
申し込み方法 試験会場へ直接申し込み

参照:Microsoft Office Specialist「2つの受験方法|MOS公式サイト」

MOS試験の試験範囲

MOS試験の試験範囲は、科目やレベルにより異なります。一般レベルのWordでは文字サイズやフォントの変更、表の作成や編集、作成文書の印刷など、基礎的な操作をおこないます。Excelの試験範囲は、数式や基本的な関数の使用、セルの書式設定やグラフ作成などです。

上級レベルになると、WordとExcelいずれもより高度な知識が必要となります。難易度もあがりますので、普段WordとExcelに慣れている人でも、必ずテキストを確認する必要があるといえるでしょう。

一方PowerPoint、Outlookは一般レベルのみの試験となります。Accessに関しては、2019が上級レベルのみ、2016、2013は一般レベルのみです。

Powerpointは、プレゼンテーションの管理、スライドの管理、テキストや図・画像の挿入と書式設定、表やグラフその他のツールの利用を行います。Accessは、データベースの管理やテーブル作成などです。

Outlookは環境の整理やスケジュール管理などが試験範囲となります。バージョンによっても操作方法が異なる場合もあるので、参考書を確認しながら、どのように出題されるのか、チェックしましょう。

▼MOS試験(一般レベル)の試験範囲

科目 出題範囲
Word 2019 「文書の管理」「文字、段落、セクションの挿入と初期設定」「表やリストの管理」「参考資料の作成と管理」「グラフィック要素の挿入と初期設定」「文書の共同作業の管理」
Excel 2019 「ワークシートやブックの管理」「セルやセル範囲のデータの管理」「テーブルとテーブルのデータの管理」「数式や関数を使用した演算の実行」「グラフの管理」
PowerPoint 2019 「プレゼンテーションの管理」「スライドの管理」「テキスト、図形、画像の挿入と書式設定」「表、グラフ、SmartArt、3Dモデル、メディアの挿入」「画面切り替えやアニメーションの適用」
Access 2016 「データベースの作成と管理」「テーブルの作成」「クエリの作成」「フォームの作成」「レポートの作成」
Outlook 2019 「Outlook環境の管理」「メッセージの管理」「スケジュールの管理」「連絡先とタスクの管理」

参照:Microsoft Office Specialist 試験概要

▼MOS試験(上級レベル)の試験範囲

科目 出題範囲
Word 2019 「文章のオプションと設定の管理」「高度な編集機能や書式設定機能の利用」「ユーザー設定のドキュメント要素の作成」「高度なWord機能の利用」
Excel 2019 「ブックのオプションと設定の管理」「データの管理、書式設定」「高度な機能を使用した数式およびマクロの作成」「高度な機能を使用したグラフやテーブルの管理」
Access 2019 「データベースの管理」「テーブルの作成と変更」「クエリの作成と変更」「レイアウトビューを使ったフォームの変更」「レイアウトビューを使ったレポートの変更」

参照:Microsoft Office Specialist 試験概要 

MOS試験の難易度と合格率

MOS試験の合格率は非公開とされています。ただし、資格のキャリカレではスペシャリスト80%、エキスパート60%と記載されています。

 

・一般レベルの合格率は約80%

一般レベルの合格率は、約80%といわれています。

受験者の多くが合格しているといえるため、対策をしっかり行えば合格できるレベルでしょう。

 

・上級レベル(エキスパート)の合格率は約60%

上級レベル(エキスパート)の合格率は約60%といわれており、一般レベルに比べると、少々難易度が高くなります。

引用:資格のキャリカレ|MOS資格の難易度は?合格点や合格率、独学の勉強方法を徹底解説

 

いずれの試験も半分以上の人が合格しているので、独学でも受かりやすい試験といえます。スペシャリストであれば、80%の人が合格しているので、パソコンに慣れていない人でも、繰り返し問題をこなすことで、合格に近づくことが可能になります。

エキスパートは難易度があがるので、初心者には難しく感じる内容が多い試験です。エキスパートを受験する際は、スペシャリストに合格してから受験するか、ある程度実務経験がある人が受けると良いでしょう。

いずれの試験も、参考書を活用することで過去の出題傾向がわかります。苦手な部分は繰り返し行うことで合格する確率は高くなるでしょう。 

MOS試験合格に必要な勉強時間の目安 

MOS資格は各科目に一般レベルと上級レベル(エキスパートレベル)でわかれます。それぞれのレベルで難易度が異なるため、必要な勉強時間の目安が変わってきます。

加えて、合格に必要な勉強時間は、集中の度合いや勉強方法によっても違ってくるため、あくまでも目安としてとらえることが大切です。ここでは、MOS試験合格に必要な勉強時間の目安について解説してまいります。

一般レベル

MOS資格の一般レベルでは、パソコンの基礎的な操作が問われます。一般レベルは、エキスパートよりも少ない時間で合格に近づけるでしょう。このレベルでは、1日1時間で2〜3ヶ月で合格に必要な知識が身につくとされています。

また、どのくらいのスキルがあるかによって、勉強時間は大きく変わるといえるでしょう。パソコン教室パレハでは、スキルによる勉強時間の違いを以下のように記載しています。

 

全くの初心者で苦手な方:80時間

学校で習った記憶がある:60時間

会社で使ったことがある:40時間

会社で使いこなしている:20時間

 

引用:パソコン教室パレハ|MOS資格対策|独学で取得可能?学習時間目安と合格率が上がる勉強方法

 

普段から会社で使いこなしている人と、初心者では勉強時間に60時間ほどの差があることがわかります。パソコンの操作は、普段から使っていると、感覚的に操作できる部分も多いので、勉強時間の短縮につながるのでしょう。

初心者の人は、キーボードやマウスの操作から学ぶ必要があるので、多くの時間を必要とします。勉強時間を把握するためにも、勉強をはじめるまえに、あなたのスキルがどの程度のレベルにあるか知っておく必要があるといえるでしょう。

エキスパートレベル

エキスパートレベルでは、エクセルの知識や一般レベルの理解度によって勉強時間が変わってきます。パソコン教室パレハのホームページには以下のように記載しています。

エクセルは苦手であまり理解ができていない:80時間

スペシャリストの点数がギリギリだった:60時間

スペシャリストの内容を理解している:50時間

引用:パソコン教室パレハ|MOS資格対策|独学で取得可能?学習時間目安と合格率が上がる勉強方法

エキスパートレベルを受験するには、一般レベルの内容を理解している必要があります。一般レベルが理解できていないと、より多くの勉強時間を要する可能性があるといえるでしょう。

一般レベルが基礎的な操作だったのに対して、エキスパートレベルは会社の中で管理を目的とした操作ができなければなりません。

Officeを使いこなすことはもちろん、Officeを使用することによって、業務を改善するスキルが必要となります。一般レベルに比べても専門的な知識が必要となるので、難易度が高い試験といえるでしょう。 

独学でMOSに合格するための勉強方法 

MOSに合格するためには、効率よく勉強する必要があります。

独学で勉強する場合は「テキストは自分のレベルに合ったものを選ぶ」「同じシリーズの教材に統一する」「勉強プランを立てて試験範囲を一通り勉強する」「模擬問題を繰り返し解く」の4つのポイントを意識しながら勉強をすすめましょう。それでは、1つずつ解説してまいります。

テキストは自分のレベルに合ったものを選ぶ

テキストは自分のレベルに合ったものを選ぶことがとても重要です。とくに初心者の人は、いきなり難しいテキストを使ってしまうと、内容についていけず、挫折してしまう可能性があります。

初心者の人は、解説が丁寧で、問題演習が多いテキストがおすすめです。パソコンの画面が掲載されているテキストを使用すると、実際の作業をイメージしやすいでしょう。

パソコンの取扱いに慣れている人は、問題に多く取り組めるものが向いています。バージョンの違いによっても、テキストは変わりますので、自分が受ける予定のバージョンのテキストを選択しましょう。

同じシリーズの教材に統一する

テキストを複数冊使用する場合は、同じシリーズのものを選択しましょう。シリーズを統一しないと、問題が重複していたり、勉強内容に漏れがでたりする可能性があるためです。

シリーズによって、解説の仕方が違う場合も多くあるので、効率よく勉強するためにも、シリーズは統一しましょう。

また、MOSの試験内容は毎年変更が加わる場合があります。そのため、最新のテキストを使用して勉強することをおすすめします。そうすることで、変更後の試験内容にも対応した勉強がすすめられるでしょう。

勉強プランを立てて試験範囲を一通り勉強する

独学の場合は、計画的に勉強することが大切です。はじめは、テキストを深く読み込むのではなく、試験範囲全体を流し読みしましょう。

流し読みを2〜3回繰り返すことで、どのような内容の試験を受けるのかがイメージしやすくなります。流し読みを終えたら、パソコンを操作しながら、項目ごとの内容をチェックしていきましょう。

ただし、ひとつの項目に時間をかけすぎてしまうと、試験範囲を網羅できない可能性があります。疑問点がある場合や、苦手と思われる部分には、付箋などで印をつけておき、まずは試験範囲を一通り勉強することを優先してください。

すべて勉強し終えたあとに、苦手な項目を繰り返すことが、合格への近道といえるでしょう。

模擬問題を繰り返し解く

試験範囲の内容を一通り理解したら、模擬試験に挑戦してみましょう。間違えた問題はそのままにせず、付箋などで印をつけておくことが大切です。苦手な問題を繰り返し解くことで、点数アップにもつながるでしょう。

MOS試験では、テキストの内容をノートにまとめたりする必要はありません。ノートにまとめていると、多くの時間がかかってしまいます。MOS試験に関しては、パソコンに触れることが大切なので、演習問題や模擬問題を繰り返すことが効率のよい勉強方法といえるでしょう。

問題を繰り返すことで、パソコンの操作にも慣れていき、試験の傾向がつかめます。模擬問題は、必ず何度も繰り返し解くようにしましょう。

MOS資格を独学で勉強するメリット・デメリットとは?

MOS資格を独学で勉強するメリットとデメリットを理解しておきましょう。そうすることで、独学があなたに合っている勉強方法なのかがわかります。ここでは、MOS資格を独学で勉強するメリット・デメリットについてご紹介します。 

独学でのメリットをご紹介!

独学のメリットは、費用を安くすませられる点が挙げられます。テキスト1冊だけ準備すれば、合格できる場合が多いためです。

専門学校やスクールに通うと、サポートが充実している分、多額の費用を要します。交通費がかかる場合もあるため、独学の方が、費用面に関しては安心して勉強をすすめられるといえるでしょう。

自分のペースですすめられるのも独学の魅力です。仕事や育児をこなしながら資格をとりたい人でも、自分のライフスタイルに合わせたスケジュールが組めます。

また、スクールに通うと、ライバルの存在が気になってしまいストレスに感じる場合があります。独学であれば、1人で勉強をすすめられるので、他の人のことが気になりやすい人にも合っている勉強法といえるでしょう。

独学での勉強のデメリットって?

独学のデメリットとして、1人で勉強することから、モチベーションの維持が難しい点が挙げられるでしょう。

わからない問題が続いたり、スケジュール通りに進まなかったりすると、モチベーションの低下につながる恐れがあります。勉強をつづけていても、勉強方法が合っているのかわからず、不安に感じることも少なくないでしょう。

対策として、独学でモチベーションを維持するのであれば、SNSなどで同じ目標をもつ仲間をつくることをおすすめします。TwitterやInstagramで検索をすれば、手軽に勉強仲間を見つけられます。

また、勉強コミュニティに参加するのもおすすめです。そうすることで、試験の情報を共有したり、疑問点を解決したりできるので、独学でもモチベーションが低下することなく勉強をすすめられます。

MOSの独学におすすめテキスト3選

MOSのテキストは種類が多いので、どのテキストが合っているのか迷っている人も多いのではないでしょうか。テキストごとに異なる特徴をチェックしておくことで、あなたに合うテキストを見つけやすいでしょう。

ここでは、MOSの独学におすすめのテキスト3選をご紹介します。

MOS対策テキストWord/Excel365&2019

このテキストは、操作手順から機能の解説、模擬問題まですべて1冊で完結します。出題範囲の問題は、すべて解説つきで演習問題も完備しています。

さらに、チェックシートを使えば、基本操作が習得できているか確認できるので、独学でも現時点でのレベルを確認しながら勉強をすすめられます。

付属のCD-ROMには、オリジナルの模擬問題を5回分収録。自動採点するモードと1問ずつ採点するモードを選択できるのもうれしいポイントです。

1問ずつ間違っていないか確かめたい場合と、試験のようにまとめて採点したい場合とで、モードを使い分けながら効率よく勉強をすすめられます。 

MOS攻略問題集Word 365&2019

このテキストは、無駄のない勉強をしたい人におすすめです。出題範囲を完全に網羅しているテキストなので、練習問題や模擬テストを繰り返すと、自然とスキルが身につきます。模擬テストプログラムでは、MOSの試験を独自に分析しています。

1問ずつ採点を確認できる「練習モード」と、試験と同様に採点される「本番モード」を選択できるので、そのときの学習したい内容によって使い分けられます。

公式に発表されている出題範囲に沿った解説で基礎力が高められるため、模擬テストプログラムと組み合わせることで、最短距離で合格を目指せるテキストといえるでしょう。

MOS Word 365&2019 対策テキスト&問題集 よくわかるマスター

このテキストは弱点を克服したい人におすすめのテキストです。他のテキストにはない、「再挑戦機能」を搭載していて、不正解だった問題や付箋をつけた問題を繰り返すことができます。

苦手な問題を繰り返すことで、弱点を克服し点数アップにつなげていきます。また、「ランダム試験」の機能を使えば、1〜5回の模擬試験問題をランダムに出題します。

本試験と同様の問題数と出題範囲から出題するので、さまざまな出題パターンに対応できるようになるでしょう。

パソコンの操作方法はスマートフォンやタブレットからも確認できます。テキストを持ち歩くことなく、外出先でも手軽に勉強できるのは、このテキストの大きな特徴といえるでしょう。

まとめ

今回は、MOS資格は独学でも合格できるのかについて解説してまいりました。MOS資格は、合格率が高いので、独学でも十分合格できる資格だということがわかりました。しかしながら、独学にはモチベーションを維持することが難しいというデメリットもあります。

対策として、SNSなどで同じ目標をもつ仲間を募ることで、お互いを励ましあうことができ、モチベーションの維持につなげられるでしょう。この記事の勉強方法やテキストの特徴を参考にしていただき、独学でMOS試験の合格を目指していただけたら幸いです。

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