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公開:2023.3.8 公開:2023.3.8

医療事務資格は独学で合格できる?資格試験の種類と難易度・勉強法を徹底解説!

医療事務資格は独学で合格できる?資格試験の種類と難易度・勉強法を徹底解説! NEW

医療機関で働く資格のひとつ「医療事務資格」は、医師や看護師、薬剤師のような国家資格ではなく民間資格です。
複数の医療事務資格があるのが特徴で、受験資格が限定されていないため独学で学んで取得できる資格でもあります。資格の種類が多く、医療事務資格の取得を考えるときには「どの医療事務資格を取得するのか」がひとつのポイントとなります。
このページでは医療事務資格の種類と難易度、そして、独学で取得を目指す場合の学習方法や勉強時間などをご紹介していきます。独学で医療事務資格の取得を考えている方の参考にしていただければ嬉しいです。では、早速解説していきます。

医療事務資格は独学で合格できる?

医療事務資格の試験を受ける際には、大学や専門学校卒といった学歴や単位認定は必要ありません。誰でも独学で取得できる資格です。

医療事務資格は民間資格で、様々な医療事務資格があります。それぞれ、難易度や試験の内容、そして、受験資格などが異なります。

どの医療事務資格も独学で取得を目指せますが、勉強の方法や試験の内容などが大きく異なります。そのため、まずは「どの医療事務資格を取得するのか」を決めることが資格取得の第一歩と言っても良いでしょう。

医療事務の3資格について比較

医療事務には、様々な種類があるとご紹介しました。ここでは、医療事務の3資格を比較します。試験の内容や合格の基準などがすべて異なるため、しっかり確認して比較されてください。

医療事務資格

医療事務資格は、日本医療事務協会が主催している医療事務資格です。未経験の方や、医療事務資格を始めて受験するという方の受験も多い資格です。

合格率は9割程度と高くなっており、医療事務に関する基礎的な知識を問われる問題が多く挑戦しやすい資格です。難易度も決して高くないので短期間の独学で合格を目指しやすい医療事務資格です。

試験難易度 合格率も高く難易度は低め
主催・運営元 日本医療事務協会
受験料 7,700円(消費税込)
受験資格 日本医療事務協会が認定する医療事務講座を修了した者
受験申請のあった高校・専門学校・短期大学・大学等
受験申請のあった一般受験申込み者
実施時期 会場受験(年6回) 在宅受験(年12回)
試験時間 2時間
合格率 90%前後
合格基準 問題の総得点の70%程度を基準にして、問題の難易度で補正

 

医療事務技能審査試験(メディカル クラーク(R))

医療事務技能審査試験(メディカル クラーク(R))は、医療事務資格の中でも歴史が長い資格です。受験する人も多く、合格率6割程度となっています。

医療事務全般に関する広い知識と能力が問われる資格で、受験時間も長めです。また、在宅受験が可能です。そして、試験は年に12回実施されているため、自分のペースで学習して受験しやすい医療事務資格です。

試験難易度 合格率6割で比較的難易度低め
主催・運営元 一般財団法人 日本医療教育財団
受験料 7,700円(税込)
受験資格 なし
実施時期 在宅受験(年12回)

医科 年12回(毎月)
歯科 年6回(5月、7月、9月、11月、1月、3月)

試験時間 実技I
患者接遇/筆記(記述式)/2問/50分
学科
医療事務知識/筆記(択一式)/25問/60分
実技II
診療報酬請求事務/診療報酬明細書点検/4問/70分
合格率 60~70%
合格基準 学科試験および実技試験I・IIのすべての得点率が70%

診療報酬請求事務能力検定試験

診療報酬請求事務能力検定試験は、厚生労働省が認可している団体の「公益財団法人 日本医療保険事務協会」が主催している医療事務資格です。医療事務全般の広い知識が必要になりますし、実技試験も実施されるため、難易度はかなり高く合格率も低めです。

医療事務資格の最難関と言われる資格です。初心者向けの資格ではなく、すでに他の資格を持っている方や医療事務現場での経験がある方が、さらなるスキルアップを目指して取得する資格です。

試験難易度 合格率も低く最難関
主催・運営元 公益財団法人 日本医療保険事務協会
受験料 9,000円(税込)
受験資格 特になし
実施時期 年2回(7月、12月)、日曜日または祝日
試験時間 3時間
合格率 25~35%
合格基準 学科100点満点中60点以上かつ実技100点満点中85点以上

医療事務の資格試験に合格するには独学と通学、どちらがいい?

医療事務の資格を取得する場合に「独学」と「通学」のどちらがいいのか悩まれる方も多くいらっしゃいます。独学でも取得可能な資格ではありますが、もちろん、通学で資格取得のための勉強をするという方法もあります。

独学で学ぶ場合と、学校などに通って教えてもらいながら学ぶ方法とどちらがいいかは人それぞれです。ひとりでコツコツと勉強するほうが集中できる人にとっては独学が良いでしょうし、誰かに教えてもらう方が頭に入りやすいなら教室などに通って勉強する方がいいかもしれません。

医療事務を独学で勉強するメリット3つ

医療事務の資格取得を独学で勉強するメリットをみてみましょう。

コストがかからない

独学で勉強をする場合、教室などに通う方法と比べてコストを低く抑えられます。もちろん、独学の場合でもテキスト代などは必要となりますが、コストは必要最低限で済みます。

また、教室に通う場合は指定されたテキストで勉強しますが、独学であれば自分でテキストを選べるのもメリットと言えそうです。できるだけコストをかけずに資格取得をしたいのであれば、独学がいいかもしれません。

自分のペースで学習することができる

独学の場合、自分のペースで好きなときに学習できます。教室に通う場合は、教室のスケジュールに合わせて学習しますが、独学であれば時間があるときにまとめて学習時間を確保することもできます。

自分が解らないところや苦手なところを繰り返し、納得できるまで何度も勉強できるため、理解が十分ではないまま先に進むといったことがありません。自分のペースで学習できるのは、複数人で学習する教室にはないメリットといえます。

仕事との両立をしやすい

お仕事をしながら医療事務資格を勉強する場合は、教室より独学のほうが両立しやすいでしょう。独学であればお休みの日など、自分で好きなタイミングで時間を確保できます。

決まった時間に勉強しなければならないというわけではないため、お仕事と両立させたいという方にとっては大きなメリットです。自分で計画的に学習スケジュールを立てて実行する必要はありますが、教室で勉強するより、自由度が高いためお仕事に合わせられます。

医療事務を独学で勉強するデメリット

医療事務を独学で勉強するメリットをご紹介しましたが、独学にはデメリットもあります。

モチベーションの維持が難しい

独学の場合、基本的にひとりでコツコツと勉強をすることになりますので、モチベーションの維持が難しいといった側面があります。教室であれば、合格という同じ目標を持った仲間もいますし、講師のサポートを受けることができます。

独学の場合は、ひとりで知識と理解を積み上げる学習をしてくため、学習意欲やモチベーションが失われることもあります。いかにして自分の学習に対するモチベーションを維持するかが独学のひとつの課題とも言えます。合格後の自分をしっかりイメージするなどして、モチベーションの維持に勤めるようにしましょう。

分からない点をすぐに質問できない

医療事務資格の学習をしていて、すべての問題をすんなり理解できるということはないでしょう。解らないところがあるのは当然ですが、独学の場合、自分で理解しづらい箇所があってもすぐに質問できません。

解らないところを放置して先に進んでしまうのが、いいことではないのは言うまでもありません。ですが、質問する人がいなかったりすぐに質問できなかったりすると、そのまま先に進んでしまうこともあります。教室のようにすぐに質問できないのは、独学のデメリットです。

スケジュールの管理が難しい

医療事務資格の勉強は、数日は数週間などの短期で終わるものではありません。総学習時間は合格を目指す資格によっても異なりますし、当然、個人差もあります。そのため、数ヶ月単位でのスケジュール管理が必要であり、試験日までに合格水準を満たす理解を得る必要があります。

試験の日を見据えた長い学習スケジュールを立て、それを日々実行しなければなりません。自分でスケジュールを立てられる自由度は独学のメリットでもありますが、その反面、スケジュール管理の難しさもあります。

医療事務資格を独学で取得するポイント2つ

医療事務資格を独学で取得するための学習のポイントは2つあります。ひとつずつ解説していきます。

点数表を使いこなせるようにする

医療事務資格の試験では、資料の持ち込みが可能なケースが多くなっています。点数表は試験に持ち込み可能です。試験中に見ながら回答できるため、点数表を暗記する必要はありません。試験でスムーズに問題を解くために「点数表を使いこなせるように」準備しておくのが大切です。

点数表を上手く使いこなせれば、早く問題を解くことができます。試験時間は限られているため、知識の積み重ねだけでなく、点数表の扱いへの慣れといった要素も重要となります。普段から点数表を使った問題を解くなどしておき、扱いに慣れていれば早く問題を解けるようになります。

同じ問題も繰り返し解く

医療事務資格の学習の進め方の基本は、他の資格試験と同様です。まず、テキストを読み込んで全体をしっかりと理解することです。ある程度、理解が進んだところで過去問などの練習問題を説いてみましょう。実際に問題を解いてみると、理解できていることろとまだまだ理解が足りないところがわかりやすくなります。

そして、練習問題を何度も解いて繰り返し学習することで知識をより確かなものにしましょう。まずは、テキストを読んで理解し、そのあとで練習問題を解いてみるというルーティーンを何度も繰り返して学習を進めるのがオススメです。

まとめ

医療事務資格は独学で取得を目指すことができる資格です。医療事務資格には複数の資格があり、初心者でも挑戦しやすい基本的な知識を問う資格から合格率3割程度の難関資格もあります。在宅受験ができる資格もありますし、コツコツと自分のペースで学習するのが好きという方であれば、独学で学習できます。

医療事務資格はそれぞれ、何度も試験内容も異なるため、自分のスキルと目的にあった医療事務資格を見つけるのが第一歩ともいえますので、比較検討されてください。

 

 

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