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更新:2024.8.19
公開:2023.3.1
更新:2024.8.19
公開:2023.3.1

公認会計士は独学で取得できる?難易度や勉強時間など独学の方法を徹底解説!

公認会計士は独学で取得できる?難易度や勉強時間など独学の方法を徹底解説! NEW

会計のプロフェッショナルといえる公認会計士は、計算能力と冷静な判断力が必要な仕事です。公認会計士になるには資格が必要になりますが、それは独学でも合格できるのか気になりますよね。
そこで今回は、公認会計士試験の難易度や勉強時間など、独学で合格を目指すためのポイントを紹介していきます。

公認会計士試験の勉強法

公認会計士試験はどういうもの?

公認会計士の資格を取得するには、短答式試験と論文式試験の2種類の試験に合格する必要があります。

短答式試験は、毎年5月と12月に実施され、「財務会計論」「管理会計論」「監査論」「企業法」の4つの科目となり、一度短答試験に合格すると、その後2年間短答式試験は免除されます。

一方、論文式試験は、8月に実施されます。「会計学(財務会計論・管理会計論)」「監査論」「企業法」「租税法」に加えて、選択科目(経営学・経済学・民法・統計学)から1科目受験します。論文式試験で不合格となった場合でも、一部の科目で相当の成績が得られれば、申請することで2年間は、該当する科目が免除されます。

公認会計士試験の3つの学習方法 

公認会計士試験の学習方法は大きく3パターンに分けられます。「専門学校や受験予備校への通学」「通信講座」「教育サービスを利用しない独学」です。それぞれのメリットはどういうものがあるのかを見てみましょう。

・通学のメリット

専門学校や予備校は知識のない人でも短期間で合格に近づけるように、カリキュラムが組まれています。また、分からないところがあれば、直接講師に質問をでき、その場で解消できるのもメリットと言えます。同じく合格を目指している人が周りにたくさんいるので、モチベーションアップにもなります。

・通信講座のメリット

通学と同じようなサービスを受けられ、費用は通学よりも抑えられるのがメリットです。ライブ講義やオンライン配信されていることも多く、電話・対面での質問ができる通信講座もあります。勉強する環境が自由なため、合間に気分転換して、効率的に勉強がすすめられます。

・独学のメリット

最大のメリットは通学や通信講座よりも費用が押さえられることです。市販のものでも質の高い参考書が多く、無料動画サイトの解説動画を活用するなど、勉強法を工夫すれば、独学でも十分知識を得られます。また、分からないところは徹底的に取り組めるので、周りと比較して焦ることもなく、自分のペースで勉強ができます。自宅で勉強する習慣ができる人にはおすすめです。

合格までの時間を短縮したい人は専門学校や予備校への進学がおすすめです。専門学校や予備校は知識のない人でも短期間で合格に近づけるように、テキストや講義が組み立てられているので、効率よく勉強ができます。また、講師がいるので、わからないことをすぐに聞けるのも大きなメリットといえるでしょう。

独学のデメリットも知っておこう

公認会計士を独学で目指すにはデメリットも知っておかなくてはいけません。

自分ですべて対応しなければいけない

独学の場合、予備校ほどの金額ではありませんが、それでもテキストや参考書を購入したり勉強する環境を整えたりするには、それなりの費用が掛かります。また、公認会計士試験は合格率が低く、すべての科目に合格するまで数年かかることもめずらしくありません。そのため、法改正があった場合、予備校であれば即時対応しますが、独学の場合、自分で情報収集をしなければなりません。そのため、自分から情報をキャッチして、それに対応できるようにしていかなければいけません。テキストを購入する際は、最新の法改正にも対応している予備校のものを使用すると良いでしょう。

そして、公認会計士の受験勉強は、長期間必要なので、勉強スケジュールを自分で組み立てる必要があり、その期間モチベーション維持するのは難しいものです。

モチベーションを維持するには、SNSなどで仲間を探して情報交換をしたり、お互いを励まし合ったりすることで、モチベーション維持につながるでしょう。また、短期的な目標を立て、目標を達成した際は、自分へのごほうびを準備したり、気分転換に出かけたりして、メリハリをつけることも大切です。

公認会計士試験の合格率 

公認会計士の合格はハードルが高いものです。実際にどれくらいの人が合格をしているのでしょうか。

公認会計士の令和以降の合格率は次の通りです。

令和5年 令和4年 令和3年 令和2年 令和元年
願書提出者数(a) 20,317人 18,789人 14,192人 13,231人 12,532人
短答式試験受験者数 18,228人 16,701人 12,260人 11,598人 10,563人
短答式試験合格者数(b) 2,103人 1,979人 2,060人 1,861人 1,806人
短答式試験免除者数(c) 2,089人 2,088人 1,932人 1,931人 1,986人
論文式試験受験者数(b+c) 4,192人 4,067人 3,992人 3,719人 3,792人
最終合格者数(d) 1,544人 1,456人 1,360人 1,335人 1,337人
最終合格率(d/a) 7.6% 7.7% 9.6% 10.1% 10.7%

出典:公認会計士・監査審査会より作成 https://www.fsa.go.jp/cpaaob/index.html

公認会計士を独学で目指す3つのポイント

公認会計士を独学で目指すうえでの必要なポイントをしっかりとおさえておくことで、途中で挫折することなく、勉強を継続しやすくなります。

ポイント1:スケジュールの管理 

公認会計士の試験は試験範囲が膨大です。スケジュール管理が大切ですが、きちんとスケジュールを組んでしまうと、イレギュラーなことが起こった時、スケジュールを組みなおさなければいけなくなります。また、毎日勉強時間を詰め込みすぎると、無理が出てきてしまい、モチベーションが下がってしまうことにもなりかねません。特に社会人の場合は、毎日の仕事と並行して受験勉強をしなければいけないので、無理なスケジュールを組んでしまうと、仕事にも支障が出てしまいます。そうならないように余裕を持ったスケジュールで、時には休息の時間を入れるようにしましょう。

ポイント2:情報収集やコミュニティへの参加 

公認会計士試験では法改正が行われると法令や制度が変更するたびに内容が大きく変わる可能性があります。

予備校であれば、講師が情報を常にキャッチして生徒にすぐ共有することもできますが、独学ではそういったサポートが受けられません。自分で情報を集める必要があるので、常にアンテナを張って情報をキャッチするようにしましょう。また、同じ目標をもった勉強コミュニティに参加すれば、そのような情報もいち早く流れてくるので、積極的に参加するといいでしょう。

ポイント3:答案練習会への参加 

公認会計士の試験には答案練習会と呼ばれる、本番さながらの雰囲気で試験を受ける機会があります。練習会に参加すると、試験の雰囲気に慣れることができ、本番も落ち着いて試験が受けられます。練習会では実際の試験と同じ形式で出題され、試験によく出る範囲が出題されるので、本番で出る問題の予想ができ、広い範囲でも効率よく勉強に取り組めます。

答案練習会は予備校などでも実施しているので、積極的にスケジュールに組み込んでいきましょう。

試験合格したその後は?

試験に合格後、正式に公認会計士になるには、試験に合格したあと、3年以上の実務経験と実務補習が必要です。そのために、合格者の多くは、合格後すぐ監査法人への就職活動が必要になります。

 合格前に就職準備をしておこう

公認会計士の論文式試験の合格発表は11月中旬に行われます。監査法人の定期採用は試験の合格発表が終り次第、一斉に始まって面接や書類選考をし、約2週間後には内定が出ます。そのため、合格後から活動を始めるのでは遅く、合格発表前に説明会に参加するなどして、情報を集めて面接の準備をしておきましょう。

まとめ 

公認会計士の試験は合格率が低く難しい試験なので、計画的にスケジュールを組んで試験に挑む必要があります。さまざまなコミュニティに参加したり、気分転換をしたりするなどして、モチベーションを維持し、就職する時の準備も怠らないようにしましょう。

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