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公開:2023.3.10 公開:2023.3.10

電気工事士2種は独学でも取得可能?試験の難易度や独学の勉強方法など解説!

電気工事士2種は独学でも取得可能?試験の難易度や独学の勉強方法など解説! NEW

国家資格の中で、人気が高く就職の際にも有利とされている電気工事士2種試験。一般家庭や小規模店舗の電気工事を行う際には欠かすことのできない資格です。

業務を行うためにいざ資格の取得をしようと考えたときに気になるのが、勉強方法です。スクール形式の学校に行くべきなのか、それとも独学でも取得ができるのか。多くの方が頭を悩ませます。

結論から先にお伝えすると、電気工事士2種は独学でも十分合格点を獲得することが可能です。

本記事では、これから資格を取得しようと努力されている方に向けて基礎的な試験の内容や、おすすめの独学での勉強方法を徹底解説します。
既に勉強を始めている方でうまく進んでいない方の参考にもなる内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。

電気工事士2種はどんな資格?

電気工事士2種の勉強を始める前に、まずはそもそも電気工事士2種の試験がどのようなものなのか、試験方法や必要とされている勉強時間などについて解説をします。

資格試験の概要を知ることは効率的な勉強に繋がるため、しっかりと事前に内容を把握しておきましょう。また気になる合格率などについても、最新のデータを元にご紹介します。

国家資格で幅広い層が受験する資格

まずはじめに、電気工事士2種の試験の概要について解説します。

電気工事士2種とは、一般家庭や小規模事業所など600ボルト以下で受電する設備の工事を行う際に必要な国家資格となっています。

この資格は、業務独占資格に分類される国家資格でこの資格を持たないものは業務に携わってはいけないという法律が定められているため、電気関係の会社で勤務をするのであれば必須の資格となっています。

電気関係の業務においては重要な資格となるため受験者層も幅広く、下は就職を目指す10代の学生さん、上は60代くらいまでと多くの方が毎年試験に挑戦をしています。また試験は上期と下期に分けられ年2回実施されているため、受験のしやすさも人気の一つとなっています。

試験は筆記と技能がある

次に、実際の試験方法について解説をします。試験の内容は筆記試験と技能試験の2つのステップに分かれています。

筆記試験については、電気工事に関する基礎的理論から配線図の把握など知識面での理解度を問われる内容となります。出題数は50問の四肢択一方式、マークシートで行われ試験時間は120分となっています。

技能試験については、筆記試験の合格者にのみ試験が実施されます。試験時間は40分で実際の工具などを使用し、配線の設置などが指示通りに正しく行われるかを判断する試験となります。

試験の合格率は50%前後

気になる試験の合格率については、国家資格の中では比較的高く例年50%前後と言われています。

2022年の令和4年度試験においては、筆記試験の合格率が55.9%、実技試験の合格率が72.5%と公表されています。なお、筆記試験においては前回の試験に合格した方など一定の条件を満たすと、免除となる制度も活用可能です。

必要な勉強時間は200時間程度

電気工事士2種の資格を取得するのにかかる勉強時間は、受験者の声や出題の内容から計算をすると概ね200時間と言われています。

毎日2時間の勉強をした場合、最低でも100日間の勉強時間を確保する必要があります。
試験開始に向けて勉強を始めるのであれば、4ヶ月ほど前から勉強に着手するのがおすすめです。

実際の勉強量を計算してみると1日2時間であれば、朝夜などの時間を活用して社会人でも十分に資格取得の可能性が見えてきます。

電気工事士2種を独学で取得するのに向いてる人は?

次は、電気工事士2種の勉強をすすめるに当たり「独学」が向いている人の特徴について解説します。

独学での勉強は、指導をしてくれる人がいないため自分の勉強に対する思考や姿勢がとても重要となります。この解説を読んで、自分が独学に向いているかどうか判断してみてください。

スキマ時間を活用したい人

日々の生活の中で、スキマ時間をうまく活用したいと考えている人は独学での勉強に向いているということができます。

人間の連続した集中力は50分程度と言われており、これを超えてしまうと効率的な学習ができません。そのためスキマ時間をこまめに活用をして、集中して知識を増やしていくのが非常に効果的な勉強方法となります。

資格取得のコストを抑えたい人

資格取得に関するコストを極力抑えたいと考えている人は独学がおすすめです。スクール形式の勉強方法の場合、数万円以上の講習代だけではなく学校までの交通費なども必要となります。

独学で勉強をするのであれば、参考書などを数千円で購入して自宅で勉強をすればコスト面に関しては大きく節約をすることが可能です。

電気工事士2種を独学で目指す勉強方法は?

次に、電気工事士2種の試験に向けて独学で勉強をすすめるに当たりどのような勉強方法があるかを解説します。

参考書を読んで勉強する一般的な方法以外にも、インターネットを活用した知識習得の方法なども昨今は手段の一つです。知識を効果的に身に着けていくには一つの方法に集中するのではなく、いろいろな方法を活用して様々な方向から学んでいきましょう。

テキストで勉強する

独学で勉強を始めるなら、必要な知識をもれなく習得できる参考書(テキスト)での勉強がおすすめです。書店の資格コーナーなどに行くと、電気工事士2種の試験に向けて様々な種類の参考書が発売されています。

購入する際には最新版の書籍を選ぶように注意をしてください。各出版社では毎年、過去の出題傾向などや法令改正に合わせて「2023年度版」などと記載のされた書籍が発売されています。
中古品などでコストを抑える方法もありますが、書籍に関しては最新版を購入するのがおすすめです。

通信講座を受講する

ユーキャンなどに代表される、通信講座を利用するのも資格取得への近道です。

参考書と大きく異なる点は、わからない部分を質問したり、模擬テストの添削などでユーザーの課題に合わせた適切な指摘を受けることができる点です。また独自に開発されたテキストを使用しているため、書店の参考書などよりも見やすいと感じるユーザーが多いのも特徴です。

ユーキャンでは筆記・技能どちらにも対応した学習期間8ヶ月のコースを準備しており、63,000円から受講が可能です。

技能講習に参加する

電気工事士2種の技能試験に向けて、電気資格対策センターなどでは技能講習会が実施されています。テキストでは学ぶことの難しい技能面での知識を、ベテランの講師から直接指導を受けることができます。

電気資格対策センター以外でも各都道府県で各種団体が講習を開催していますので、WEBなどを活用して近くで開催されている講習を探してみてください。

どの技能講習会も、筆記試験の結果が出たあとは満席になる傾向が高いので参加をする場合は、すぐに申し込みを行うのがおすすめです。

動画などインターネットで勉強する

最後にご紹介するのが、インターネットを活用した情報収集です。Youtubeなどには、実際に試験を受けた人の勉強方法や試験に関するアドバイスが多数UPされています。

参考書や講師からは聞くことのできない、生の声を聞くことができるため知識の習得だけでなく、モチベーションのアップにも活用できます。

電気工事士2種を独学で目指す際のコツと注意点は?

次は、電気工事士2種の勉強を独学で目指す際のコツや注意すべきポイントを解説します。専門的な知識を必要とするこの試験では、計画的な勉強や暗記がとても重要です。

また事前にしっかりとした知識を持っておくことで、試験当日に慌ててしまい本来の力を発揮できないなどの失敗を防ぐこともできます。

試験までの勉強のスケジュールをたてる

電気工事士2種の試験は先に解説したとおり、年2回開催されます。勉強には最低でも4ヶ月、勉強の方法によっては8ヶ月程度が必要になります。

自分が受ける試験が確定したら、どこの範囲をいつまでに勉強を終わらせるのかなど計画立てが重要となります。仕事や学校などがある方は、突発的な予定が生まれることも十分に想定されます。

あまりギリギリの予定を立ててしまうと、勉強が試験日に間に合わないといったことに繋がりますので、余裕を持ったプランづくりがおすすめです。

暗記系はスキマ時間に対応する

用語を覚えるなど暗記系の分野に関しては、反復的な学習が必要なためスキマ時間をうまく活用してください。電車での移動中や休憩時間など、日常を見返して見てみるとスキマ時間が意外と多いことに気付かされます。

スマートフォンの単語帳アプリなどを活用すると、ペンや紙の準備も不要でいつでも気軽に勉強をすることができます。

技能試験は実践しながら学ぶ

技能試験に関しては、工具の扱い方や手順が重要となるためテキストでの勉強はあまりおすすめできません。そんなときに活躍をするのが、Youtubeや技能講習です。

Youtubeでは実際の手順を解説を交え紹介する動画がいくつもアップされています。また、技能講習に関しては専門知識を持った講師から実践を踏まえた知識の習得が可能です。

Youtubeに関しては、スキマ時間でも視聴ができるため試験前は繰り返し動画を見て、手順を覚えるようにしていきましょう。

過去問の対策を十分に行う

基礎的な勉強が済んだあとは、過去問を使い実践的な回答演習を行いましょう。過去問の演習は問題の特性や回答方法などを学ぶことができ、より実践に近い形で試験に慣れることが可能です。

電気工事士2種の問題は過去問から出題されるケースも有るため、過去5年分程度は網羅をしておくのがおすすめです。数年分の過去問を受講することで、自分の弱い分野を見つけ出すことにも繋がります。

また回答をする際はタイマーなどをセットして、時間を意識した演習も効果的です。

電気工事士2種を独学におすすめのテキストやサイトは?

最後に、これから独学で勉強をすすめる際におすすめの書籍やサイトをご紹介いたします。書店に行くと参考書が多すぎてどれを購入したらよいかわからないなど、お困りの方はぜひ参考にしてみてください。

おすすめのテキスト

ツールボックスから出版されベストセラーにもなっているのが「2023年版 ぜんぶ絵で見て覚える第2種電気工事士筆記試験すい~っと合格」です。

タイトルにある通り、難しい専門的な用語などもイラストをふんだんに使用し、漫画のように読みやすいテキストとなっています。

毎年改版が行われ、出題傾向や過去問のアップデートなども行われているためこの1冊で最新の情報を手に入れることが可能です。

おすすめのサイト

動画を使った勉強方法でおすすめなのは、登録者数6万人を超える「けみちるちゃんねる」です。元化学科大学生の「けみ」さんが、様々な資格に関する勉強方法などを公開しているサイトです。

試験ごとに動画が再生リストで整理されているため、目的の動画が検索しやすいのもおすすめのポイント。電気工事士2種の勉強に関しては、「耳で覚える‼️第2種電気工事士」・「第2種電気工事士【技能試験】」などの再生リストが活用できます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。電気工事士2種の試験概要や独学での勉強方法をご紹介しました。

こうしてみてみると国家資格でありながら、独学でも合格を目指せる試験であることがおわかりいただけたのではないでしょうか。試験の実態がつかめず、勉強に足を踏み出すことができていなかった方も、紹介した方法を活用して早速勉強を始めていただければと思います。

電気工事士2種は取得をすることで、就職のチャンスや業務の幅が格段に広がる有益な資格です。また年齢・性別・学歴に関係なく誰でもが受験できる門戸の広い資格ともなっています。

ぜひこれから電気工事士2種の資格取得をめざす方は、本記事を参考に学習プランを計画してみてください。

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