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公開:2024.4.14 公開:2024.4.14

中国語検定4級におすすめの参考書を紹介!合格するポイントも解説

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中国語検定4級で初級中国語を身に付けませんか。
2023年の調査では、中国語の話者数(11.4億人)は英語に次いで世界第2位ですが、母語話者数(9.4億人)では世界第1位です。
また、近年の中国の経済発展はすさまじく、この10年以上、GDP(国内総生産)はアメリカに次いで世界第2位です。そのため、中国とのビジネスを始める企業が増え、中国語ができる人材の需要が高まっています。
日本は漢字文化圏なので中国語は比較的短期間でマスターできるとされ、勉強の足掛かりとしては初級レベルの中国語検定4級がおすすめです。
今回は、中国語検定4級の概要から勉強方法、おすすめの参考書等をご紹介します。

中国語検定4級とは

「中国語検定」は、日本語を母語とする中国語学習者を対象とした資格試験で、「日本中国語検定協会」が主催しています。「読む」、「聞く」、「話す」、「書く」の4技能に加え「訳す」能力も重視されているのが特徴です。

  • 「準4級」
  • 「4級」
  • 「3級」
  • 「2級」
  • 「準1級」
  • 「1級」

の6つの級が設定されており、4級は下から2番目の初級レベルとなっています。

公式サイトによると、4級は「平易な中国語を聞き、話すことができる。(一般大学の第二外国語において一年以上の学習程度。)」というレベルです。2023年度の4級受験者数は4,511人と中国語の資格の中では人気が高いです。
なお、日本で受験できる中国語の資格では「HSK(漢語水平考試)」も人気が高く、中国語検定4級はおおよそHSK3級のレベルに相当します。
【公式サイト】
https://www.chuken.gr.jp/tcp/outline.html

中国語検定4級の試験内容

ここでは、中国語検定4級の試験内容についてご説明します。
配点は、リスニング100点、筆記100点で、両方ともに60点以上で合格です。

出題形式は、基本的にマークシートによる選択式ですが筆記では一部に記述式もあります。
出題内容は、以下の通りで常用語約1,000語をベースに出題されます。なお、中国語訳の問題では簡体字での記述が求められます。

  • 日常生活における基本的な問答、比較的長い会話文または文章の聞き取りと内容理解
  • 単語・語句のピンイン表記・声調
  • 基本的な文法事項および文法事項を含む単文の組み立て
  • 比較的長い文章の内容理解
  • 日本語の中国語訳(記述式)

難易度や合格率について

ここでは、中国語検定4級の難易度と合格率についてご紹介します。
合格率について、公式サイトでは直近40回分のデータを掲載していますが、ここでは直近5回分を示します。

第110回 59.7%
第109回 59.6%
第108回 59.3%
第107回 64.6%
第106回 58.7%

すなわち、近年の合格率は約60%で比較的安定していて、努力は報われやすい一方で勉強を怠れば間違いなく不合格になる試験といえます。
また、受験者の大半は中国語の勉強を始めたばかりの大学生で、リスニングに苦労する方が非常に多いです。対策しやすい筆記の勉強を中心にしてリスニングを疎かにすると合格は難しいです。

日程や申込み方法

ここでは、中国語検定4級の日程や申込み方法等についてご紹介します。

・日程:3月、6月、11月の第4日曜日
・試験時間:105分(13時30分~15時15分)
・試験会場:国内31ヶ所、海外3ヶ所(2024年6月実施の第112回試験の場合)
・受験料:4,800円(税込)

・申込み方法:個人(国内)の場合、以下の2通りの方法がある。
① 郵送
受験申込書に支払証明書類を添付して、日本中国語検定協会宛てに送付する。
② インターネット
公式サイトでIDを登録し写真データを添付して、クレジットカード決済またはコンビニエンスストア・ペイジーでの支払いのいずれかの方法で受験料を支払う。

中国語検定4級の勉強方法

中国語検定4級の勉強方法について、ご紹介します。
具体的な勉強の内容とポイントについては後述しますので、ここでは勉強の手段についての説明になります。おおよそ、以下の3つの手段があります。①と②では、筆記対策だけでなくリスニング対策もしっかり行うことが重要です。

① 市販のテキストで勉強する

受験者の大半は市販テキストで勉強しています。中国語をまったく勉強したことがない方は、試験対策用テキストの前に入門書を1冊読んで基礎を身に付けておくことをおすすめします。

② 大学の授業で勉強する

大学教養課程の第二外国語で中国語を選択し授業で学ぶ方法です。一年次では発音・文法を中心に学び、二年次で長文読解や会話を学ぶことが多いです。講師がネイティブでない場合も多いので、授業だけではリスニングスキルの向上は期待しにくいです。

すなわち、大学の授業だけでは検定試験合格は難しく、市販テキストでの勉強も必要になります。

③ スクールで勉強する

外国語スクールに通って勉強する方法です。最近はオンライン受講ができるスクールも多いです。検定試験に特化したクラスを開講していないスクールでも、「初級クラス」ならば4級合格レベルの力が身に付きます。

スクールのメリットには、「わからないところを質問できる」、「ネイティブの講師から正しい発音を学べる」、「リスニング対策もしっかりできる」といったものがあります。

中国語検定4級におすすめの参考書

中国語検定4級対策用の参考書は、書店や電子商取引サイトで探すと非常にたくさんあります。
ここでは、その中で特におすすめの問題集、参考書、単語集を1冊ずつご紹介します。筆記だけでなくリスニング対策もできるものを選ぶことがポイントです。

1 [音声DL版] 改訂版 合格奪取! 中国語検定4級トレーニングブック

https://books.rakuten.co.jp/rb/17361162/?variantId=17361162
中国語検定受験の定番となっている問題集です。知識ゼロの方には少しレベルが高いので、あらかじめ基礎を一通り学んでおくことをおすすめします。

リスニングと筆記の問題が700問以上掲載されており、そのすべてに丁寧な解説が付いています。さらに、模擬問題も1回分付いています。このテキストを仕上げれば、余裕で合格できるレベルに仕上がります。

2 完全攻略!中検4級

https://books.rakuten.co.jp/rb/15281035/?variantId=15281035
中国語検定4級の出題範囲を網羅的・体系的に学習できる参考書です。説明が非常に丁寧で、知識ゼロの方が発音や文法を基礎から学ぶのに適しています。

CD-ROMが付いていますが、音声はダウンロードすることもできます。さらに、模擬問題も1回分付いています。リスニングにも力を入れており、長文聞き取り問題対策もできます。

3 [音声DL付] 改訂版 キクタン 中国語 【初級編】 中検4級レベル

https://books.rakuten.co.jp/rb/16681423/?variantId=16681423
中国語検定4級合格に必要な単語を覚えるための単語集です。中国語の勉強が初めての方は、下記の【入門編】も合わせて購入する必要があります。

単語はもちろん例文も音声で確認できるので、目と耳の両方でインプットできリスニング対策にもなります。スキマ時間を使って毎日コツコツ覚えていきましょう。
「[音声DL付] 改訂版 キクタン 中国語 【入門編】 中検準4級レベル」
https://books.rakuten.co.jp/rb/16681424/?variantId=16681424

中国語検定4級合格のために必要な勉強時間

中国語検定4級合格のために必要な勉強時間の目安は、120〜200時間程度とされています。(現在の公式サイトでは、この勉強時間の記述は削除されています)
1日1時間毎日勉強する場合は半年程度の期間が必要です。
ただし、これはあくまで目安であり、合格までに300時間以上かかる方もいれば、60時間程度で合格する方もいます。

試験に出る単語や文法を、毎日コツコツと着実に覚えて身に付けていくことが重要です。また、リスニング対策も万全にするならば、それなりの時間をかける必要があります。

中国語検定4級に合格するポイント

中国語検定4級に合格するために、具体的にどのように学習を進めていけばいいのかご説明します。
なお、多くの方が苦労するリスニングについては、CDやWeb教材を何度も繰り返し聞いてとにかく慣れることが重要です。中国の映画やドラマ等を視聴して楽しみながら学習することも有効です。

1 ピンインと発音・声調を勉強する

中国語学習において、ピンインと発音・声調は基礎事項であり非常に重要です。
中国語検定4級では声調が5問(10点)、ピンインが5問(10点)出題され、ここでの取りこぼしは大きな痛手になります。
また、発音をしっかり勉強すると聞き取りもできるようになり、リスニング対策にもなります。
なお、ピンインと声調については、下記の語学スクールBerlitzのサイトで初学者向けにわかりやすく説明されています。
【参考サイト】
・Berlitz「中国語のピンインとは? 中国語の発音と声調について詳しく解説」
https://www.berlitz.com/ja-jp/blog/chinese-pinyin

2 基本的な文法を理解する

中国語学習では、基本的な文法を理解することも必要です。中国語検定4級では、日常生活で使用頻度の高い基礎的な文法が出題されます。
入門レベルのテキストで扱う項目は一通り学んでおく必要があります。例えば、

  1. 語順
  2. 指示代詞と人称代詞
  3. 否定文
  4. 疑問文
  5. 命令形
  6. 受身形
  7. 連動文
  8. 時制
  9. 場所・回数・期間の表し方
  10. 量詞
  11. 助動詞
  12. 介詞
  13. 副詞
  14. 助詞
  15. 補語

といったものです。
文法を理解することは、筆記はもちろんリスニングでも重要です。

3 過去問を解く

他の資格試験と同じく中国語検定でも過去問を解くことが重要です。
過去問を解くことで、出題形式や傾向を把握することができ、さらに時間配分の練習にもなります。過去問で出てきた単語は、単語帳やノートにまとめて覚えてしまいましょう。
公式サイトから、筆記試験は直近10回分の問題と解答を、リスニング試験は直近10回分のリスニング原稿(解答なし)を入手することができます。
市販の過去問題集は、収録回数は2~3回分と多くないですが丁寧な解説が付いています。間違えた問題は解説を読んで理解を深めることができます。

オンライン中国語のサブスクリプションサービス【CCレッスン】がおすすめ!

中国語検定4級合格を目指して市販テキストを使って勉強していても、わからない部分が解決できない、リスニング対策のやり方がわからない、といった理由で挫折する方がいらっしゃいます。
そのような方には、オンライン中国語のサブスクリプションサービス「CCレッスン」(https://www.cclesson.com/)がおすすめです。
約500人ものネイティブの講師が在籍し、早朝6時から深夜12時30分までお好きな時間に受講することができます。また、受講料が他のスクールより安く設定されており、例えば「毎日25分プラン」だと月額10,670円(1回あたり312円)となっています。
会員登録で初回2回分のレッスンが無料になるサービスがあるので、ご興味のある方は検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回は、中国語検定4級の勉強方法やおすすめ参考書等をご紹介しました。
・中国語検定4級は初級レベルで、筆記に加えリスニングも出題される。
・近年の合格率は約60%で安定している。リスニングを疎かにすると合格は難しい。
・主な勉強方法には「テキスト」、「大学の授業」、「スクール」があり、スクールだとリスニング対策が万全である。
・合格するには、ピンイン・声調と文法をしっかり勉強し過去問を解くことが重要である。
中国と取引をする企業は増加しており、中国語の読み書き・コミュニケーションができる人の需要は急増しています。中国語学習の出発点として、中国語検定4級の取得を目指してみてはいかがでしょうか。

【参考データ】
・Ethnologue 「What is the most spoken language?」
https://www.ethnologue.com/insights/most-spoken-language/

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