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公開:2024.5.1 公開:2024.5.1

SEの転職先におすすめなのは?転職の年代別事情や成功のポイントも解説

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SE(システムエンジニア)として働く方の中には、キャリアアップや労働条件改善を目指して、転職を検討している方もいらっしゃるはずです。
IT業界では人手不足が深刻化しているため、SEの経験があると転職しやすいと言われています。またSEとして身に付けた知識やマネジメント力が評価されれば、異業種への転職も十分可能です。
スムーズに転職活動を進められるよう、転職しやすい業種や職種、年代ごとの転職事情などをしっかりと理解しておきましょう。
この記事では、SEのおすすめ転職先や年代別転職事情、転職を成功させるポイントなどについて解説します。転職を考えているSEの方は、ぜひ参考にしてみてください。

SEが転職により得られるメリット

SEが転職すると給与・年収やキャリアをアップできたり、労働時間を短縮できたりする可能性があります。

給与・年収アップ

発注者を頂点に、元請け、下請け、下請けの下請け…と続くピラミッド型構造をしているIT業界では、下層の下請けSES(エンジニアを派遣する企業)に勤務しながら年収を上げるのが難しくなっています。
下層の下請けSESでは、元請け企業や上・中層の下請けSESに中抜きされる金額が大きくなるため、社員の給与を上げにくいからです。
また、そもそも下層のSESでは、要件定義や設計などの上流工程を担当できる機会もほぼなく、給与が頭打ちになりがちです。こうした状況から、上層の企業や異業種に転職を希望するSEは少なくありません。

 

労働時間の短縮

下請け企業は、元請け企業から指示された納期に間に合わせないと、次の仕事が獲得しにくくなってしまいます。
無理のあるスケジュールでも承諾せざるを得ないことも多いため、SEが残業や休日出勤によりカバーしなければならないケースが珍しくありません。
問題を解決しようにも、企業自体に裁量権がないとSE個人ではどうにもできないため、こうした状況に悩み、転職を決意する人がいるのも事実です。

 

キャリアアップ

下請け企業では元請け企業などの上層が作成した要件定義書を基に、コーディングやテスト業務を行うことが多くなります。このような業務ばかりだとスキルが身に付きにくく、年齢に対する市場価値が下がっていく恐れがあります。
もちろんこのような企業でも、新しい工程やリーダー役を任される可能性はあるため、転職せずに経験を積んでいくのも一つの手です。しかしキャリアアップの可能性が低い場合には、上層企業や他業種への転職を考えてみてもいいでしょう。

SEにおすすめの転職先

SEにおすすめの転職先は大きく三つに分けられます。一つ目はSEとして同業他社などに転職するパターン、二つ目はSE以外のIT職に転職するパターン、三つ目は異業種・異職種に転職するパターンです。

SEとして転職

SEという職種は続けたいが、現在の労働条件や社内評価などに不満があるという場合は、同業他社に転職するのがおすすめです。具体的には社内SEや、上層に位置するSler(エスアイアー)のSEを検討してみると良いでしょう。

社内SEは自社システムの構築・運用保守や社内インフラの整備、自社システムに関する社員からの問い合わせ対応などを主な業務とします。クライアントから仕事を請け負うことはほとんどないため、無理なスケジュールや長時間労働に悩まされることはあまりありません。
SIerとはシステム開発を請け負う企業のことです。上層のSIerではプロジェクトの上流工程に関わっていたり、社内評価制度が確立されていたりすることが多くなります。スキルが身に付きやすく、成果が給与という形で反映されやすいでしょう。

社内SEやSIerのSEは企業に雇用されて働くSEです。しかしSEにはフリーランスになって働くという選択肢もあります。フリーランスは場所や時間に縛られないで働けることが魅力ですが、思うように仕事を受注できず収入が減る可能性も考えられます。
また経理や法務面にも自身で対応しなければならないため、それらに関する最低限の知識も必要になるでしょう。SEとしての確かな実績や自分を売り込む営業力、さまざまな事態に対応する柔軟性や向学心などが求められます。

他のIT職に転職

SEとして身に付けた知識や技術を活かして、他のIT職に転職するのもおすすめです。具体的にはWebエンジニアやSIerの営業、ITコンサルタントなどが挙げられます。

WebエンジニアはWebサイト、ITシステム、アプリケーションなどの設計・開発や運用・保守を行う仕事です。クライアントから仕事を請け負うのではなく、自社主導で業務に当たるため、下請け企業と比較して残業や休日出勤が少なめと言われています。
また高度なプログラミングスキルを要し、新しい技術を積極的に取り入れる傾向にもあるため、スキルアップしたい方にもおすすめです。
SIerの営業は、主にシステム開発案件の受注を担います。クライアントと直接交渉する場面が多いため、コミュニケーション力やプレゼンテーション力を磨きたい方におすすめです。
SIerの営業の中にはSE経験のない人が少なくありません。実際にSEとして開発の現場で働いた経験は、転職の際にもアピールポイントとなるはずです。

ITコンサルタントはITを活用して企業の課題を解決します。クライアントの経営戦略に沿ったIT戦略の提案や、採用されたプロジェクトの全体的な管理などを担います。
SEとして身に付けた知識を基に、プロジェクトの実現案を提示できることは、大きな強みとなるでしょう。
ITコンサルタントはクライアントと関わることが多いため、コミュニケーション力を磨きたい方におすすめです。またクライアントをサポートする仕事なので、サポート業務にモチベーションを見出せる人に向いています。

異業種・異職種に転職

SEというとパソコンに向かって一人で仕事をすると思われがちですが、実際はチーム内で作業分担があり、特に前後の工程担当者とは密に連絡を取り合います。そのためシステムに関する知識だけでなく、コミュニケーション力も身に付けることが可能です。
SEとして身に付けたコミュニケーション力を活かして、異業種・異職種に転職する人もいます。特に営業職や事務職はおすすめの転職先です。

営業職と一口にいっても、取り扱う商品は食品、保険、住宅など様々です。
SEとして身に付けた知識を活かしたい場合は、IT機器販売会社などIT業界の営業職がおすすめですが、SEとはあまり関係のない業界であっても、コミュニケーション力は活かせるはずです。
事務職はデータ入力や資料作成などパソコンを使った業務が多いため、SEとしてパソコンで作業してきた経験を活かせるでしょう。
事務職は一般的に年収が低めと言われますが、その分残業や休日出勤が少なく、定時で帰れることが多くなっています。長時間労働を避けたい方に、特におすすめの職種です。

 

SEの年代別転職事情

転職は年齢が上がるとともに難しくなる傾向にあります。しかしSEは技術職なので、年齢相応のスキルを持っていれば採用される可能性はあります。
一般的に20代ではポテンシャルや意欲が、30代・40代ではスキルが重視されると言われているため、年代ごとにポイントを押さえた対策をしましょう。

20代で転職

20代の転職では、ポテンシャルや意欲を評価されることが多くなります。SEとしての経験が浅く、しっかりとアピールできるスキルをあまり持っていない人が多いからです。
「将来このような業務に携わりたいため、その業務に必要な勉強をしている」「これまでにチームで業務を進めてきたため、社会人としての基本的なマナーやコミュニケーション力は身に付いている」など、意欲や向学心、スキル以外に身に付けてきたことをアピールすれば、転職できる可能性は高いでしょう。

30代で転職

30代の転職では、スキルが重視されるようになります。同業種に転職する場合はある程度の開発技術が、異業種に転職する場合はマネジメント力があると高く評価されるでしょう。
職務経歴書や面接を利用して、これまでに経験してきた業務内容とそこから身に付けたことをしっかりアピールすることが大切です。また転職先で必要とされるスキルがあることも、忘れずにアピールしましょう。

40代で転職

多くの企業では、40代以上の人材に教育コストをかけられません。そのため40代までSEとして働いてきた人が、異業種に転職するのは難しいのが現状です。
40代の転職では、SEとして培ってきたスキルやマネジメント力を発揮できる、同業種への転職がおすすめです。SEとして職場を変える、SEの経験を活かしてITコンサルタントにチャレンジするなどです。
狭き門ではありますが、これまでの経験を評価されれば転職を成功させられる可能性はあります。

SEの転職を成功させるポイント

SEがスムーズに転職活動を進めるためには、転職エージェントを利用するのがおすすめです。長時間労働になることが多いSEにとって、働きながら転職先を探したり、採用試験対策をしたりするのは大変なことでしょう。
転職エージェントでは担当アドバイザーが、求人の紹介や採用試験対策のサポートをしてくれます。また応募、試験日程の調整、年収交渉なども代わりに行ってくれるため、時間がない人でも着実に転職活動を進められるはずです。

一口に転職エージェントといっても、得意とする業種はさまざまです。異業種に転職を希望する場合は幅広い業種を扱う総合型転職エージェントや、希望する業種の求人数が多い特化型エージェントを利用するのがおすすめです。
SEのまま競合他社に転職したい場合や他のIT職に転職したい場合には、IT業界の求人数が多いIT業界特化型エージェントを利用すると効率良く転職活動を進められるでしょう。

SEにおすすめの転職エージェント

IT業界への転職を目指すSEの方に向けて、おすすめのIT業界特化型転職エージェントを三つ紹介します。

Geekly(ギークリー)

Geeklyは、SEの経験を活かして他のIT職にチャレンジしたい方におすすめの転職エージェントです。IT・Web・ゲーム業界の求人が取り揃えられています。
30,000件以上の求人(※1)の中から、リモートワーク可能企業、ベンチャー企業など希望に合うものを提案してもらえます。入社後の活躍率が90%(※2)と非常に高いことからも、自分にマッチした求人を提案してもらえることが分かるでしょう。

Geekly公式サイト

※1:2024年1月時点の情報

※2:2022年5月時点の情報

レバテックキャリア

レバテックキャリアは、転職後のギャップを減らしたい方におすすめの転職エージェントです。
エージェントは年に7,000回以上も企業に足を運び、職場のリアルな情報を得ています。オフィスの雰囲気など、求人情報だけでは分からない情報を教えてもらえるため、イメージ違いが起きにくいはずです。

レバテック公式サイト

TechStars Agent(テックスターズエージェント)

TechStars Agentは、IT業界ならではの専門的な悩みを相談したい方におすすめの転職エージェントです。
業界経験のあるエージェントが、業界ならではの質問に実体験を交えて答えてくれます。これまでに利用した人の短期離職率が0.45%と極めて低いため、中長期的なキャリアを形成したい方にもおすすめです。

TechStars Agent公式サイト

まとめ

SEにおすすめの転職パターンは、SEとして競合他社などに転職、他のIT業種に転職、異業種・異職種に転職の三つです。
SEは続けたいが現在の労働条件や社内評価に不満がある場合は、SEとして競合他社などに転職するのがおすすめです。SEとして身に付けた知識や技術を活かして他の職種にチャレンジしたい場合には、他のIT職や異業種・異職種の求人を探してみましょう。
ただしSEの転職は年齢が高くなるほど難しくなるのが現状です。成功のためには、年代別転職事情を踏まえた上で活動することが大切です。また効率良く転職活動を進めるために、転職エージェントの利用も検討してみてください。

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