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公開:2024.5.16 公開:2024.5.16

HTML資格取得の難易度は?勉強時間や試験日程・おすすめの参考書を紹介

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HTML関連の資格は、Web業界に携わる全ての方におすすめします。
近年、社会のデジタル化の進展によりWebサイトの数が増加し、Webアプリケーションも次々に開発されています。そのため、Webエンジニアの採用に力を入れる企業が増えています。
HTML関連の資格は、Web制作に必要な知識やスキルを学ぶのに最適です。
今回は、HTML関連の資格についてその種類と概要、勉強方法、取得のメリット、そして関係する職種等をご紹介します。

HTMLとは?

HTMLとは、「ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ(Hyper Text Markup Language)」の略で、Webページを作成するためのマークアップ言語です。
マークアップとは、Webページ内のテキストを構成する要素(見出し、段落、画像等)にタグをつけ、意味や役割を与えることです。これにより、コンピュータがWebページの構造を理解できるようになります。基本的に、Webページは、HTMLとCSS(配色や文字のサイズ等を設定するスタイルシート言語)によってデザインされています。正確にマークアップすることは、見た目が良く使いやすいWebサイトの制作に不可欠です。また、検索エンジン最適化(SEO)の観点からも重要です。
HTMLは、プログラミングの知識ゼロからでも理解しやすく、IT初心者が最初に学ぶべき言語とされています。

HTML資格の概要・試験日

HTML関連の資格は、次の3つがよく知られています。
① ウェブデザイン技能検定

レベル 1~3級
試験内容 「学科」と「実技」
出題形式 多肢選択式
合格基準 70%以上
試験日程 2級と3級は年4回

1級は「学科」と「実技」が年1回ずつ実施

1~3級に分かれ、それぞれ「学科」と「実技」が課されます。このうち「学科」については、出題形式は多肢選択式で、合格基準は70%以上です。試験日程は、2級と3級は年4回、1級は「学科」と「実技」が年1回ずつ実施されます。

 

② Webクリエイター能力認定試験

レベル エキスパートとスタンダード
試験内容 エキスパートは「知識問題」と「実技問題」

スタンダードは「実技問題」

出題形式 パソコンでの出題・解答
合格基準 65%以上
試験日 随時実施

エキスパートとスタンダードがあり、エキスパートは「知識問題」と「実技問題」、スタンダードは「実技問題」が課されます。出題形式はパソコンでの出題・解答で、合格基準は65%以上です。試験日程は随時実施です。

③ HTML5プロフェッショナル認定試験

レベル レベル1とレベル2
出題形式 パソコンでの出題・解答
合格基準 約70%以上
試験日程 随時実施

レベル1とレベル2があります。出題形式はパソコンでの出題・解答で、合格基準は約70%以上です。試験日程は随時実施です。

HTML資格の種類

上述の通り、HTML関連の資格としては「ウェブデザイン技能検定」、「Webクリエイター能力認定試験」、「HTML5プロフェッショナル認定試験」の3つがよく知られています。
それらの資格について、上記で触れなかった内容を簡単にご紹介します。

1 ウェブデザイン技能検定

「ウェブデザイン技能検定」は、「インターネットスキル認定普及協会」が主催するWeb業界唯一の国家資格試験です。この試験に合格すると、「ウェブデザイン技能士」を名乗ることができます。
Webサイト制作に必要な知識や実務能力を問う試験で、3級のみ受験資格の条件がありません。
したがって、3級は受験者数が多く、勉強方法等の情報はインターネット上に溢れており、独学に向いています。
公式サイト

2 Webクリエイター能力認定試験

「Webクリエイター能力認定試験」は、「サーティファイ」が主催する民間資格試験です。Webクリエイターに必要な、Webサイト制作のデザイン能力およびWebページのコーディング能力が問われる試験で、エキスパートもスタンダードも受験資格の条件がありません。
したがって、この試験は受験者数が多く、勉強方法等の情報はインターネットで検索するとたくさん見つかり、独学に向いている資格です。
公式サイト

3 HTML5プロフェッショナル認定試験

「HTML5プロフェッショナル認定試験」は、「LPI-Japan」が主催する民間資格試験です。HTML5、CSS3、JavaScript等の最新のマークアップに関する知識とスキルが問われる試験で、レベル1もレベル2も受験資格の条件がありません。

ただし、レベル2の認定を受けるには、レベル1の認定も受ける必要があります。また、どちらの試験も「5年間の有意性の期限」があり、5年以内に再受験して認定を受け直さなければなりません。
受験資格の条件がないので、この試験は受験者数が多く、勉強方法等の情報はインターネットで検索するとたくさん見つかり、独学に向いている資格です。
公式サイト

HTML資格の難易度

HTML関連の資格の難易度を判断する指標として、公式サイトが公表している合格率を示します。

① ウェブデザイン技能検定 1級:10-20%

2級:30-40%

3級 :60-70%

② Webクリエイター能力認定試験 89.92%(2022年度平均

エキスパートとスタンダードの区分なし)

③ HTML5プロフェッショナル認定試験 非公表

Webクリエイター能力認定試験の合格率は約90%ですが、勉強しなければ間違いなく不合格になります。
なお、資格ごとに偏差値で難易度を評価したサイトもあります。(私見ですが、かなり実態に近いです)

HTML資格の取得方法

① 市販テキストを使う
HTML関連の資格について、例えば楽天市場等の電子商取引サイトで検索すると、どの資格も定番とされるテキストが存在します。ただし、「ウェブデザイン技能検定1級」だけはテキストがありません。(公式サイトで過去問3回分は入手できます)

② Webサイトを使う
独学で合格した方の個人ブログ、HTML/CSSやJavaScriptの解説動画は、勉強するうえで非常に参考になります。また、プログラミング学習サイトも多く、初級レベルならば無料で学ぶことができます。

③ スクールを使う
スクールを使えば効率的に学ぶことができ、質問を受け付けてくれます。さらに、多くのスクールには転職支援サービスまであります。

HTML資格試験の勉強時間

HTML資格試験の合格のために必要な勉強時間について、インターネット上の情報をまとめました。
「ウェブデザイン技能検定」と「HTML5プロフェッショナル認定試験」は独学で合格した方のブログを参考にしました。
「Webクリエイター能力認定試験」は試験の公式サイトを参考にしました。
なお、「ウェブデザイン技能検定1級」については、勉強時間について記述したWebサイトは見つけられませんでした。その代わりに、独学で合格者した方の体験談(webico blogは、これから受験される方の参考になるためご紹介しておきます。

① ウェブデザイン技能検定 1級: 不明(100時間以上?)

2級: 80時間

3級: 30時間

② Webクリエイター能力認定試験 エキスパート: 38時間

スタンダード: 24時間

③ HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル2: 50時間

レベル1: 50時間

【参考ブログ一覧】
会社員のマネーハック(ウェブデザイン技能検定2級)
藤枝ふうふ(ウェブデザイン技能検定3級)
やすのITブログ(HTML5プロフェッショナル認定試験レベル2)
脱線おじさんの独学記(HTML5プロフェッショナル認定試験レベル1)

HTML資格試験におすすめの参考書

HTML関連の資格試験におすすめの参考書を、3冊ご紹介します。
知識のない状態から勉強を始める方は、あらかじめ以下のようなHTML/CSSの入門書を読んでおくと、理解がスムーズです。
1冊ですべて身につく HTML&CSSとWebデザイン 入門講座 第2版

1 よくわかるマスター 改訂版 ウェブデザイン技能検定 3級 過去問題集

ウェブデザイン技能検定 3級 過去問題集
令和2年度と3年度の計7回分の過去問が収録されており、解答だけでなく丁寧な解説も付いています。問題を解いてから解説をしっかり読みこむことで、合格に必要な知識の補強ができます。
比較的新しい過去問の演習ができるので、この一冊と公式サイトの過去問をやりこむことで、試験対策は万全です。

2 Webクリエイター能力認定試験 HTML5対応 スタンダード 公式テキスト

Webクリエイター能力認定試験 スタンダード 公式テキスト
本試験の実技問題と同様に、与えられたHTMLとCSSのファイルをコーディングしながら、サンプルサイトを作成する流れになっています。
丁寧な解説も付いているので、試験対策がしっかりできます。さらに、サンプル問題が1回分収録されています。

3 HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル1 スピードマスター問題集 Ver.2.5対応

HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル1 公式問題集
一問一答形式なので、家事の合間や電車移動等のスキマ時間にも学習しやすいです。
解説もイラストが多く、参考書としても使えます。出題形式は本試験を意識しているので、繰り返し解くことで、合格レベルの力が身に付きます。さらに、模擬問題1回分が付いています。

HTML資格を取得するメリット

IT業界は、実績や実力勝負の世界と言われ、必ずしも資格の取得は必要とされていません。しかし、実際には資格を取得するITエンジニアの方は多いです。
それでは、HTML関連の資格を取得するメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。

1 Webの知識を体系的に習得できる!

まず、「Webの知識を体系的に習得できる」というメリットがあります。
HTMLについて、実務を通して勉強した場合や、一般書籍・学習サイトを使って勉強した場合は、知識やスキルに偏りができることがあります。
しかし、資格対策用の勉強では基礎から実践的な内容まで、さらには最先端の知識も取りこぼしなく網羅的・体系的に学ぶことができます。強固な知識の土台作りをすることで、確実にスキルアップすることができます。

2 客観的な知識やスキルを証明できる!

次に、「客観的な知識やスキルを証明できる」というメリットもあります。
例えば、転職活動をする際に「○○の仕事を10年やってきました」と言っても、どのくらいのスキルがあるのか採用担当者は判断できません。しかし、「Webクリエイター能力認定試験のエキスパートを取得しています」とアピールすれば、知識やスキルのレベルを客観的に判断することができます。
未経験からの転職では、さらに勉強の意欲も示すことができます。

3 手当や昇給が期待できる!

そして、「手当や昇給が期待できる」というメリットもあります。
会社によっては、特定の資格を取得すると報奨金が一時支給されたり、毎月の給与で資格手当がついたりします。また、資格の取得を昇格・昇進の条件としている会社もあります。
そのような規定のない会社でも、資格取得を目標管理に組み込んで、自己啓発の意欲を示せば人事評価が上がります。また、資格取得により、スキルアップしたとみなされ、昇給や昇進につながる可能性もあります。

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HTML関連の資格を取得するために、市販テキストやWebサイトで独学しても、挫折してしまうことがあります。
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HTML資格が向いている職種

① マークアップエンジニア
Webデザイナーが作成したデザインを基に、文章や画像等を配置して、ブラウザ上に表示させる職種です。HTML、CSSのスキルは必須です。

② フロントエンドエンジニア
Webサイトのユーザーが直接触れる部分の開発をする職種です。HTML、CSS、JavaScriptのスキルは必須です。

③ Webデザイナー
Webサイトのデザインをする職種です。デザインカンプの作成だけでなく、コーディングまで行うデザイナーも多く、その場合はHTML、CSS、JavaScriptのスキルは必須です。

④ Webディレクター
Webサイトの制作で、プロジェクト全体をまとめる監督者という立場の職種です。制作に直接携わることはほぼありませんが、デザイナーやプログラマーに的確な指示を出すには、HTML、CSS、JavaScriptの基礎を押さえておかなければなりません。

HTML資格取得でキャリアアップに与える影響

HTML関連の資格を取得することで、キャリアアップにどのような影響があるのでしょうか。転職活動時を例に、ご説明します。

① 未経験者からの場合
未経験からの転職活動では、資格を取得することで、一定レベルの知識・スキルを持っていることの証明になり、さらに意欲の高さも示すことができます。ただし、実績が積み上がるまでの期間は、前職と比べて一時的に給与が下がることがあります。

② 経験者の場合
転職活動で、実績とともに資格の取得は評価されることが多いです。リーダーやマネージャーの立場、さらにはより上位の職種に就くことができる可能性があります。

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まとめ

今回、HTML関連の資格をご紹介しました。
・「ウェブデザイン技能検定」、「Webクリエイター能力認定試験」、「HTML5プロフェッショナル認定試験」の3つがよく知られている。
・これらの資格の勉強方法には、「テキスト」、「Webサイト」、「スクール」の3つがある。
・これらを取得するメリットには、「体系的に学べる」、「知識・スキルを客観的に評価できる」等がある。
・これらの資格は、「マークアップエンジニア」、「フロントエンドエンジニア」、「Webデザイナー」等の職種に向いており、取得によってキャリアアップできる可能性がある。
HTML関連の資格の学習内容は、Web業界の全ての方に役に立つものです。スキルアップのためにも、取得を考えてみてはいかがでしょうか。

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