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公開:2024.2.27 公開:2024.2.27

PHP資格取得のメリット!PHP資格の種類は?勉強方法・ITスクールを紹介!

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コロナ禍と政府によるデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進により、この数年で社会のデジタル化が急速に進展しました。企業はもちろん個人でも、Webサイトを活用したビジネスは拡大しています。
W3Techsのサイト(*ページ下部参照)によると、サーバーサイドプログラミング言語におけるPHPのシェアは、76.5%(2024年1月)となっていて、この数字は近年安定しており、今後急激に低下する可能性は低いです。すなわち、PHPのスキルはITエンジニアにとって必須と言っても過言ではありません。
今回は、まずはPHPについての説明をして、民間資格「PHP技術者認定試験」の概要、資格を取得するメリット、さらにその勉強方法等について、ご紹介していきます。

PHPとは?

PHPは、Web制作に特化したプログラミング言語です。これにより、自在にカスタマイズされたWebサイトを作成することができます。
PHPはプログラミング言語の中でも構文がシンプルで、プログラムの記述や実行が容易なため、初心者向けです。また、HTMLの中にPHPのコードを埋め込むことができるため、Webページに動的な要素を簡単に追加できます。
PHPは誕生から30年近く経つかなり古い言語で、より使い勝手が良く汎用性の高い他の言語の需要が急激に伸びてきています。しかし、近年はWordPressで誰でも簡単にWebサイトを作成できるようになったこともあり、PHPの需要はまだまだ高いです。

PHP技術者認定試験とは

PHPは先述の通り、長い歴史のあるプログラミング言語で、Web制作で大きなシェアを占めています。そのため、スキルを身に付けたり、証明したりするために、PHPの資格を取得する方は多いです。
PHPの資格の中でも最も受験者数が多いのが「PHP技術者認定試験」で、これはPHPの普及と発展のために「PHP技術者認定機構」が主催する民間資格です。この資格ができたことで、それまで経験年数や実績でしか測れなかったエンジニアのスキルを、客観的に評価できるようになりました。
試験公式サイト

PHP資格試験の概要

「PHP技術者認定試験」は、大きく分けて、「初級」、「上級/準上級」、「認定ウィザード」の3つのレベルがあり、「初級」はPHP5/PHP7/PHP8の3種類のバージョン違い、「上級/準上級」はPHP5/PHP8の2種類のバージョン違いがあります。
試験会場と試験日は、試験公式サイトでご確認ください。
大都市圏は試験会場が多く、年間を通じてほぼ毎日実施されていますが、地方圏だと試験会場が少なく、実施日もかなり限られていることもあるので注意が必要です。

PHP資格試験の種類について

「PHP技術者認定試験」以外のPHPの資格としては、「Zend Certified PHP Engineer」が知られています。
これはZend社が主催する試験で、出題と解答はPCを使用し、すべて英語での出題です。PHPに関する非常に幅広い知識と実践的なスキルが求められます。PHP技術者認定試験の準上級合格レベルと言われていますが、英語での出題なので、難易度は非常に高いです。
PHP開発者として、より高いレベルのスキルを身に付け、グローバルに活躍したい方に適しています。

初級~上級:PHP資格試験のレベル分類

PHP技術者認定試験は、大きく分けて「初級」、「上級/準上級」、「認定ウィザード」の3つのレベルに分けられます。試験公式サイトによると、それぞれの出題レベルは、以下の通りです。
◆PHP5/PHP7/PHP8技術者認定初級試験
「PHPプログラミングスキルの基本知識を問う試験」となっています。
◆PHP5/PHP8技術者認定上級/準上級試験
「PHPの言語仕様から実用的なプログラミングテクニックまでの知識を問う試験」となっています。
準上級は「オンラインマニュアル等を参考にプログラミングができるレベル」で、上級は「PHPの言語仕様から実用的で高度なプログラミングテクニックをもつ上級者」とされています。
◆PHP技術者認定ウィザード
「最上位資格」とされています。

PHP資格の難易度と対策

経済産業省が定めたガイドライン「ITスキル標準(ITSS)」に照らし合わせると、PHP技術者認定試験の各級のレベルは以下のようになります。

  • 初級: ITSSレベル1
  • 準上級: ITSSレベル2
  • 上級: ITSSレベル3

ちなみに、情報処理技術者試験でいうと、ITパスポート試験がレベル1、基本情報技術者試験がレベル2、応用情報技術者試験がレベル3となっています。
上級は言うまでもないですが、初級でも認定教材を使って本腰を入れて勉強しないと合格は難しいです。後述する勉強方法を参考にして、勉強時間を十分に確保して受験に臨むことが重要です。

PHP資格の出題範囲・合格基準

「初級」も「上級/準上級」も、出題方法は選択式(出題・解答はPCで行う)です。出題範囲の詳細は、公式サイトをご参照ください。
◆PHP5/PHP7/PHP8技術者認定初級試験

問題数 40問
試験時間 1時間
合格ライン 7割正解
受験料 13,200円(税込)

◆PHP5/PHP8技術者認定上級/準上級試験

問題数 PHP5は60問、PHP8は30問
試験時間 2時間
合格ライン 7割以上正解で上級合格

5割以上7割未満正解で準上級合格

受験料 16,500円(税込)

◆PHP技術者認定ウィザード
PHP技術者認定上級/準上級試験で9割以上を取得し、所定の文章(500文字以上)を提出して承認されることで取得できます。
旧制度と比べると、取得条件は緩和されました。

PHP資格取得のメリット!

PHPエンジニアは、実務経験に基づくスキルで評価される実力勝負の職種といわれています。しかし、それでもPHP技術者認定試験をはじめとする資格を取得する方は多く、何十個もの資格を所持している方もいます。国家資格・民間資格と共に、資格を取得するメリットは数えきれないほどあります。デメリットを挙げるとすれば、「費用がかかる」、「勉強に時間を取られる」程度で、メリットと比べたら些末なものといえるでしょう。
ここでは、資格取得の主なメリットを取り上げて説明します。

1 PHPの知識を体系的に習得できる

どんな資格試験でも、市販テキストの内容やスクールのカリキュラムに沿って学習することで、専門的な知識を基礎から応用まで体系的に勉強することができます。
実務だけだと、どうしても知識やスキルに偏りができ、さらに基礎を理解しないまま作業としてこなしているだけということもあります。
試験範囲は広範にわたることが多く、たとえ今の仕事では使わない知識でも、新しいプロジェクトや転職先の業務で役に立つ可能性もあります。
また、最先端の知識まで丁寧に学ぶことができるのも、資格の勉強のいいところです。

2 技術力をアピールできる

資格を取得することで、PHPエンジニアとしてのスキルを客観的に証明できます。「実務経験を〇年積んで、こんな仕事をしてきた」というだけでは、その人のスキルを判断することは難しいです。しかし、「PHP技術者認定上級試験」を取得すれば、その人のPHPスキルは「PHPの言語仕様から実用的で高度なプログラミングテクニックをもつ上級者」と判断することができます。また、試験範囲からも知識をどの程度知っているかをある程度把握することができます。

3 PHPエンジニアの技術者として評価アップ

資格を取得することで、就職や転職の際のアピールポイントになります。特に、実務経験の少ないPHPエンジニアにとっては、ある程度のPHPの知識とスキルを持っていて資格を取るだけのやる気があるということで、プラスの評価になります。それだけPHPの知識やスキルを持った人材の需要は高いです。さらに、現在の職場でも、PHPエンジニアとしての評価が上がり、重要なプロジェクトを任されるようになる可能性も考えられます。

4 収入アップ&キャリアアップ

資格を取得することで、業務に直結する知識やスキルが身に付き、スキルアップができます。PHP技術者認定試験は、「初級 → 準上級 → 上級 → 認定ウィザード」と上位の資格を取っていくことで、自然と高いスキルが身に付きます。企業によっては、資格取得が昇進・昇格の条件になっているところもあり、さらには資格手当が出ることもあります。
もちろん、転職時にも資格を取得していると有利になり、ハイクラス転職も可能です。スキルアップをすることが、収入アップとキャリアアップにつながります。

5 求人数が多い

政府によるDXの推進により、企業はIT人材の採用・育成に力を入れています。しかし、人材不足は深刻で、ITエンジニアの求人は非常に多いです。その中でも、企業が力を入れているWeb制作に必要なPHPに精通したエンジニアは、この数年で求人数が増加しており、今後も重宝されることは間違いありません。
資格取得を最終目標にせず、スキルを磨き続けることで、転職先でも高いポジションに就いて高収入を得ることが期待できます。

PHP資格の勉強方法は?

資格試験の勉強法としては大きく分けて、「スクール」と「独学」の2つがあります。

「スクール」

メリット ・試験対策に特化したカリキュラム

・一流講師の授業が受けられる

・わからない部分を質問しやすい

デメリット ・受講料が高い

・自分のペースで勉強しにくい

 

「独学」

メリット ・費用を安く抑えられる

・自分のペースで勉強できる

デメリット ・やる気が続かない

・わからない部分は自分で調べなければならない

インターネットでよく目にする「合格する為に必要な勉強時間」は参考程度に留めておき、学習内容を理解して問題が解けるようになるまで勉強しましょう。
それでは、勉強方法についてご紹介していきます。「独学」は、ある程度の知識がある方向けの「認定教材を使う」場合と、初学者向けの「市販の教材を使う」場合の2つに分けてご説明します。

1 認定スクールに通う

PHP技術者認定機構は、「ゴールド認定スクール」と「学割プログラム推進校」の2種類のプログラムを運営しています。さらに「ゴールド認定スクール」には、「PHP認定ゴールドスクール」と「ウェブ・セキュリティ認定スクール(徳丸試験認定スクール)」の2種類があります。
これらのスクールを利用することで、試験対策はもちろん、実務で必要なスキルも基礎から学ぶことができます。スクールの一覧やコース等の詳細は、公式サイトをご参照ください。

2 認定教材で学ぶ

PHP技術者認定機構が試験対策用テキストとして認定している「認定教材」を使用すれば、試験範囲を効率よく学習することができます。認定教材については、公式サイトをご参照ください。
例えば、「PHP5技術者認定初級試験」のための認定教材は、以下のものがあります。これら以外に副教材が2冊あります。

主教材 「初めてのPHP5 増補改訂版」
認定対策本 「PHP公式資格教科書 PHP5技術者認定初級試験 合格教本」

「徹底攻略 PHP5技術者認定[初級]試験 公式問題集」

「PHP5上級/準上級」、「PHP7初級」、「PHP8初級」にも、それぞれ認定教材があるので、受験される方は購入をおすすめします。

3 独学 参考書&問題集での学習

初めてPHPに触れる方が独学する場合は、まずは入門レベルの市販の教材を使って知識の土台を作っておく必要があります。
下記に、おすすめのPHPの入門書をご紹介します。どの本も初学者の方でも気軽に読み進めることができ、実際にコードを書きながら学ぶことができる良書です。
・「スラスラわかるPHP 第2版」
・「よくわかるPHPの教科書 【PHP7対応版】」
・「PHP本格入門㊤ プログラミングとオブジェクト指向の基礎からデータベース連携まで」

4 模擬試験を受けて受験対策

国家資格でも民間資格でも、主要な資格試験では、試験の雰囲気や時間配分等を体感し、現在の学習の進捗具合も知るためにも、各種スクールが模擬試験を主催することがあります。
PHP技術者認定試験の場合は、公式サイト経由で、「PHP7初級」や「PHP8初級」、「PHP8上級/準上級」の模擬試験を、無料で受験することができます。本試験の練習ができる貴重な場なので、ある程度学習が進んだら、受験することをおすすめします。

5 PHP資格試験勉強に役立つサイト

PHP技術者認定試験の勉強に役立つサイトとして、まずは「PHP技術者認定機構の公式サイト」は絶対に外せません。勉強法や模擬問題の出題と解説についてのコラムがかなり充実しており、上級試験の教材も無料でダウンロードできる等、サービス満点です。
PHPをイチから勉強したい方には、例えば以下のようなサイトがおすすめです。全て無料で、PHPの基礎から丁寧に解説されています。これら以外にもたくさんあり、中級や上級向けのサイトもあるので、「PHP 独学」等のクエリで検索してみることをおすすめします。

そふぃのPHP入門 https://php-beginner.com/
バシャログ。 https://bashalog.c-brains.jp/category/series/php/

今回、動画サイトは紹介しませんでしたが、非常にわかりやすい解説動画も多いので、気になった方は検索してみてください。

6 過去問は存在しない

通常の資格試験では過去問対策が非常に重要で、過去問を通して出題形式や出題傾向、難易度等を知ることができます。しかし、PHP技術者認定試験では、過去問は公表されておらず市販の「過去問題集」さえも存在しません。そのため、認定教材やその他の市販の問題集を時間を測りながら解いて、どのような形式でどの程度の難易度の問題が出るのかを掴んでおきましょう。

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プログラミングの知識ゼロの方がIT系の資格を取ろうとする場合に、独学では行き詰まってしまう方も少なくありません。
そのような場合に、スクールを利用すれば、実績に裏打ちされたカリキュラムで一流の講師から丁寧な指導を受けることができ、学習がはかどります。しかし、スクールを利用する場合、高額な受講料が発生することが懸念されます。
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PHP資格取得と転職とキャリアへの活かし方

ここでは、未経験の方が、PHPエンジニアになるために転職する場合を想定します。
ITエンジニアとしての経験も実績もない方が、PHPエンジニアとして転職するのはかなり厳しいです。せめて「上級」や「認定ウィザード」の資格を取り、ある程度の知識やスキルは持っていて、やる気も十分にあることを示す必要があります。そのうえで、これまでの経歴やコミュニケーション能力等の人柄や適性が評価されれば、採用に至る可能性はあります。あるいは、「ProgrammerCollege」のようなプログラミングスクールで学びながら、転職のサポートを受けるという方法もあります。
PHPの資格を取ろうと決意した時点で、「理想の将来像」がイメージできているはずです。面接では、自分がどんな仕事をやりたいか、どんなキャリアを形成していきたいのか、自信を持って堂々と話せるようにしておきましょう。

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PHP技術者認定試験等の資格を取得したら、キャリアアップのために転職を考えてみてはいかがでしょうか。年収1000万円以上の転職をお考えの方には、ハイクラス向け転職支援サービス「ランスタッド」がおすすめです。
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PHP資格の有効期限は?

PHP技術者認定試験は、合格すれば生涯有効であり、有効期限はありません。資格の中には、運転免許証のように更新手続きをする必要があります。(場合によっては講習を受ける必要があります)それらを怠ると失効してしまうものもあります。
しかし、この試験の場合、合格後は「〇年後に忘れずに講習を受けなければならいない」等の心配の必要はなく、PHPエンジニアとしてのスキルアップに専念できます。

まとめ

今回は、PHPの資格について、主に「PHP技術者認定試験」に焦点を当ててご紹介しました。
・「PHP技術者認定試験」は、「初級」、「上級/準上級」、「認定ウィザード」の3つのレベルがある。
・この資格の取得により、「スキルを客観的に証明できる」、「転職時に有利になる」等、多くのメリットがある。
・勉強方法としては、主に「スクール」と「独学」がある。市販テキストやWebサイトが豊富にあるので、独学でも勉強しやすい。
・未経験からPHPエンジニアに転職するのは難しいが、まずは資格を取り自分のやりたいことをアピールすることができれば、採用への道は開ける。
PHP人材を求める企業は多く、この資格を取ることで転職時に大きな武器になることは間違いありません。まずは初級から受けてみてはいかがでしょうか。

 

* W3Techsのサイト:https://w3techs.com/

 

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