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公開:2024.2.13 公開:2024.2.13

准看護師は未経験でも就職できる?正看護師との違いや仕事内容も徹底解説!

准看護師は未経験でも就職できる?正看護師との違いや仕事内容も徹底解説! NEW

「准看護師は未経験でも就職できるのか。」
「正看護師との違いは?」
など、准看護師としての就職を考えたとき、このような悩みが浮かぶのではないでしょうか。准看護師として就職するには、国家試験に合格し免許を取得する必要があります。

准看護師を目指すなら、どのようなプロセスを踏めば免許を取得できるのか、知識を深めることが大切です。

そこで今回は、准看護師は未経験でも就職できるのか、解説してまいります。准看護師になるには、どのような学校に進学したらよいかも解説していますので、准看護師として就職を検討しているのであれば、ぜひご参考にしてみてください。

准看護師と正看護師の違い

准看護師になりたいと考えたとき、正看護師との違いが気になるところです。正看護師は自身の判断で、診療補助や患者の世話を行えます。一方で、准看護師は自身の判断で、患者のケアを行えません。

そのため、医師や看護師からの指示を受けて業務に当たる必要があります。業務の内容に大きな差はありませんが、業務を遂行するうえでの権限に差があるといえるでしょう。

加えて、給与面でも准看護師と正看護師では違いがあります。一般的に、正看護師に比べて准看護師は給与が低い傾向にあります。

長く准看護師として勤務しても、役職に就くことは難しいでしょう。キャリアアップを目指すなら、正看護師になるという選択肢もあります。

准看護師は未経験でも働ける

准看護師は未経験でもなれます。看護学校を卒業し、各都道府県知事が実施する准看護師資格試験に合格していれば、問題ありません。求人サイトにも「未経験OK」としている求人が多数掲載されています。

未経験で就職を検討している場合は、研修制度が充実した病院を選択することが大切です。研修制度がしっかりしていれば、未経験でも勉強を重ねながら業務に当たることができるでしょう。

また、総合病院や個人経営のクリニック、介護施設など、就職先が幅広いことも覚えておきましょう。それぞれ特色が異なりますので、あなたのライフスタイルに合った就職先を検討することをおすすめします。

准看護師の数は減少傾向

准看護師は年々減少しています。それは、准看護師の養成学校の数が減っているためです。養成学校の入学者の数は、ここ20年で約40%も減少しています。准看護師の求人数も、看護師に比べると、圧倒的に少ないのが実情です。

准看護師制度は、戦後急激な病院増設によって、看護師の需要が高まるなか、看護師を増やすことが難しいことから、中学校卒業を要件に、看護師を補助する資格として発足しました。

しかしながら、現在では多様な疾患を持つ高齢患者が増え、医療の高度化・複雑化に対応していかなければなりません。

准看護師は看護師の指示をうけ看護を行う立場なので、教育内容や時間ともに不足している状態です。そのため、日本看護協会では、准看護師養成の停止に取り組んでいます。これらのことも准看護師の数の減少に繋がっているといえるでしょう。

准看護師試験の概要

准看護師を目指すなら、試験の概要も確認しておきましょう。ここからは、准看護師試験の受験資格や日程などの試験概要を解説します。

 

准看護師試験の受験資格

准看護師の受験資格は、以下のいずれかの学校を進学し卒業している必要があります。

  • 中学校また高校卒業後に准看護師養成学校に進学
  • 中学校卒業後に、衛生看護科がある高校に進学

准看護師養成学校は看護専門学校の准看護科のことです。2年間で卒業でき、一般的には、1年目に履修、2年目に実習が行われることが多いとされています。

衛生看護科は、朝から夕方までの「全日制」は3年、夜間に授業が行われる「定時制」は4年で卒業できます。准看護養成学校または、衛生看護科を卒業すれば、各都道府県が実施する准看護師試験を受けることが可能となります。

 

准看護師試験の試験日程

准看護師試験の日程は、各都道府県により異なります。最新の試験日程は以下の通りです。

都道府県 試験日 試験時間
北海道 令和6年2月14日(水) 13:30 – 16:00
東京都 令和6年2月4日(日) 13:30 – 16:00
大阪府 令和6年2月4日(日) 13:30 – 16:00
福岡県 令和6年2月14日(水) 13:30 – 16:00
愛知県 令和6年2月14日(水) 13:30 – 16:00

参考:https://www.junkankyo.com/filebox/junsiken_test.pdf

他のエリアの試験日程は各都道府県のホームページよりご確認ください。

准看護師の試験は、試験日が異なれば県をまたいで受験することも可能です。その際は、それぞれの受験場所で、出願申請と受理が必要となります。

准看護師試験の試験内容

准看護師の試験は150問のマークシート形式です。試験時間は2時間30分なので、1問あたり1分ほど時間をかけられます。

試験科目は以下の通りです。

  • 人体の仕組みと働き:9問
  • 食生活と栄養:3問
  • 薬物と看護:4問
  • 疾病の成り立ち:8問
  • 保健医療福祉の仕組み:2問
  • 看護と法律:2問
  • 基礎看護:48問
  • 成人看護:36問
  • 老年看護:14問
  • 母子看護:12問
  • 精神看護:12問

参考:https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000242541

都道府県によって問題の内容は変わりますが、難易度の差はほとんどありません。

准看護師試験の合格率

准看護師試験の合格率は以下の通りです。

年度 合格率
令和2年 99.0%
令和3年 98.0%
令和4年 97.9%

参考:https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_32621.html
   https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_25059.html
   https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_18260.html


近年の准看護師試験の合格率は97〜99%を推移していて、合格率が非常に高いことがわかります。
准看護師試験は、試験日が都道府県によって異なることから、同年に複数回受験できることが、高い合格率に繋がっているといえるでしょう。看護師試験の合格率が90%前後なので、それに比べても非常に高い合格率です。

准看護師は全国で働ける

准看護師は、免許が全国共通なので、どこでも働けます。准看護師になれば、病院やクリニック、介護施設などで、医師や看護師の指示の下、診療の補助や看護を行えます。自分に合う求人を探すポイントとして、就職する際に優先すべきポイントを決めていることが大切です。

例えば、「夜勤がない就職先が良い」という条件であれば、個人クリニックが向いているといえます。准看護師は全国的に不足しているので、他の職種に比べて就職先が見つかりやすいのが特徴です。

ただし、就職する条件が多かったり、就職する動機が不十分だったりする場合、就職先を見つけるのに、時間がかかる可能性があります。そのため、しっかりとした志望動機をもとに、優先するポイントを明確にし、自分に合う就職先を見つけることが大切です。

准看護師の求人が気になるなら向いているかチェック

准看護師の求人が気になるなら、自分が向いているかチェックすることが大切です。ここからは、准看護師が向いている人と向いていない人の特徴を解説します。

准看護師が向いている人の特徴

准看護師が向いている人の特徴は以下の3つです。

  • コミュニケーション能力が高い
  • 体力がある
  • 責任感が強い

准看護師は、医師や患者、その家族と頻繁にコミュニケーションをとる必要があります。思いやりのある声がけも必要となり、高いコミュニケーション能力が必要な仕事です。また、准看護師は入浴介助や体位交換など、体力を使う仕事が多いとされています。

一日中立ちっぱなしであることが多いため、体力面で自信のある人は向いているといえるでしょう。加えて、准看護師になるには、強い責任感が必要です。適切な処置を行うこと、薬を間違えないことなど、責任感をもって職務を遂行する必要があります。

准看護師が向いていない人の特徴

准看護師が向いていない人の特徴は以下の3つです。

  • 人と関わるのが苦手
  • 気持ちの切り替えが苦手
  • 細かい作業が苦手

准看護師は、同じ職場の人はもちろん、患者や医者など、多くの人と関わる仕事です。そのため、人と関わるのが苦手である場合、准看護師は向いていないといえます。

また、気持ちの切り替えが苦手な人も向いていない可能性があります。准看護師の仕事をする上で、患者の命が救えなかったという経験をした場合、気持ちの切り替えをしないと、仕事に手がつかなくなってしまうためです。

そのため、准看護師になるには、気持ちを切り替えられることが大切になります。加えて、細かい作業が苦手なのも、准看護師になるには、心配な要素です。採血や点滴など、細かい作業をすることが多いため、手先が不器用な人も准看護師には向いていないといえるでしょう。

准看護師は正看護師にもなれる

准看護師から正看護師になるには、2年過程の看護学校を卒業し、国家試験に合格する必要があります。看護学校は、「全日制」「定時制」「通信制」があります。

「全日制」「定時制」に入学する場合には、准看護師としての勤務経験が3年以上必要です。「通信制」に入学する場合には、准看護師としての実務経験が7年以上必要だという事を覚えておきましょう。

まとめ

今回は、准看護師は未経験でもなれるのか解説しました。准看護師は、准看護師養成学校を卒業し、国家試験に合格すれば、未経験でもなれます。

未経験で就職する際は、研修制度が整っているところに就職すると、准看護師としての知識を深めながら日々の業務にあたることができるでしょう。

准看護師の免許を取得すれば、全国で准看護師として仕事ができます。やむを得ない理由で引っ越さなければならなくなった場合でも、全国に転職先があるのは大きなメリットといえるでしょう。

准看護師として働くなら、優先すべきポイントと志望動機を明確にし、求人情報をチェックすると、あなたに合う就職先が見つかるでしょう。本記事の内容を参考に、准看護師として活躍できる職場を見つけていただけたら幸いです。

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