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公開:2024.5.12 公開:2024.5.12

プログラマー転職は未経験から可能!やるべきことやおすすめスクールは?

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テレビや洗濯機などの家電からLINEやInstagramなどのサービスまで、私たちが生活の中で使っているものの多くはプログラミングされています。プログラミングの担い手であるプログラマーは社会にとって必要不可欠な存在であり、未経験からプログラマーへの転職を目指す方は少なくありません。
未経験からプログラマーに転職することは可能です。しかし何の準備もなく転職活動を始めてしまうと、希望通りの職場に転職できなかったり、転職後にギャップを感じて長く勤められなくなったりする可能性があります。プログラマーについての理解を深め、必要なスキルを身に付けてから転職活動に臨むことが大切です。

この記事ではプログラマーの基本情報や、未経験からのプログラマー転職のためにやるべきことを解説します。未経験からプログラマー転職を目指したい方は、ぜひ参考にしてください。

そもそもプログラマーとは? 

プログラマーとは、コンピューターを動かすプログラミング言語を用いて、さまざまなシステムやソフトウェアを作る仕事です。
プログラマーへの転職を目指す人は増加傾向にあるといわれています。レバテック株式会社が2022年12月に調査した「ITエンジニア・クリエイター正社員転職・フリーランス市場動向」によると、プログラマーを含むITエンジニア・クリエイターの転職希望者数は前年同月比172%と著しい増加を見せたそうです。

このようにプログラマーは人気の転職先として挙げられますが、その一方で離職率は80%に上るといわれており、転職したものの長続きしない人も多いと考えられています。
転職後に「イメージと違った」と後悔することがないよう、事前にプログラマーについてしっかりと理解し、納得した上で転職活動を始めることが大切です。引き続きプログラマーの仕事内容や年収、将来性について解説します。

仕事内容 

プログラマーの主な仕事は、SE(システムエンジニア)が設計した仕様書に基づいて、システムが動作するようにプログラミング作業を行うことです。以下は仕事工程の一例です。

  1. SEが設計した仕様書の確認
  2. テスト環境の構築
  3. コーディング
  4. テストの実施
  5. 本番環境への移行
  6. テストの実施

プログラマーには、コンピューターが正確に理解できるように分かりやすいコードをミスなく書くことが求められます。またコンピューターに同じ命令を出す場合でもコードの書き方は複数あるため、より分かりやすく、メンテナンスがしやすい書き方を習得することも必要です。

年収 

厚生労働省が2022年に調査した「賃金構造基本統計調査」のデータから、プログラマーの平均年収は約550万円と算出できます(※)。国税庁が2022年に調査した給与所得者の平均年収が約458万円であることから、プログラマーの平均年収は日本人全体のそれよりも高いといえるでしょう。
ただし上記はあくまでプログラマー全体の平均年収を算出したものです。年齢や取り扱う言語によっては上下することもあるため、転職活動の際には募集要項をよく確認することが大切になります。

※「決まって支給する現金給与額35万3,300円×12ヶ月」+「年間賞与・その他の特別給与額99万100円」=522万9,700円

参照:賃金構造基本統計調査/令和4年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種|厚生労働省

令和4年分 民間給与実態統計調査|国税庁 長官官房 企画課

将来性 

IPA独立行政法人情報処理推進機構が発表した「DX白書2023年」により、デジタル事業に対応するプログラマーやエンジニアが「大幅に不足している」または「やや不足している」と回答した企業が、83.5%にも上ることが分かりました。
またレバテック株式会社が20223年12月に発表した「ITエンジニア・クリエイター正社員転職・フリーランス市場動向」では、2018年から2023年にかけて、プログラマーを含むITエンジニア・クリエイターの求人数が右肩上がりに上昇しているという結果も得られました。

これらの結果から、現時点におけるプログラマーの需要は高いといえます。またこの需要は、今後数年のうちに減少する可能性も低く、プログラマーは将来性のある仕事と考えられます。
近年プログラミングの自動化技術が発達してきていますが、現時点で実際に導入されているのは入出力処理などの汎用的な機能がほとんどです。データ処理などカスタマイズ性の高い処理を自動化するには大きなコストがかかるため、今後もプログラマーが実装していくと考えられます。

未経験からのプログラマー転職は可能? 

未経験からプログラマーに転職することは可能です。
現在、市場に出回っている製品やサービスの多くはプログラミングされています。例えば普段私たちが何気なく使っているテレビや冷蔵庫などの家電、スマホやパソコンなどの端末、LINEやInstagramなどのサービスは全て、プログラミングされたものです。プログラマーの存在なくして私たちの便利な社会は成り立たちません。
私たちの社会はプログラマーに依存していますが、一方で多くの企業ではプログラマー不足の問題を抱えており、需要に対して供給が追いついていない現状があります。このような現状の打開策として、未経験のプログラマーを積極採用する企業もあるため、未経験からでもプログラマー転職は十分目指すことが可能です。

ただしここで注意しなければいけないのが、未経験のプログラマーとは多くの場合「プログラマーとして実務を経験したことがない人」を指すものであり、「プログラミングの知識がない人」は該当しないということです。
転職するためには基本的なプログラミングの知識が必要になります。また実務経験者と同じ土俵で戦うために、IT業界への理解を深めておくことや社会人としてのコミュニケーション能力を磨いておくことも必要です。

未経験からのプログラマー転職のためにやるべきことは? 

未経験からプログラマーに転職することは可能です。しかし実務経験者に比べると不利であることは否めないため、転職を成功させるためには入念な準備が必要です。ここでは未経験からのプログラマー転職のためにやるべきことを紹介します。

IT業界への理解を深める 

転職活動を始める前に、IT業界について理解を深めておくことが大切です。転職後に後悔することがないよう、IT業界の魅力や働き方の特徴などについて調べ、自分に合う業界かどうかをじっくり考えてみてください。
また「ITパスポート」や「基本情報技術者」の資格取得に挑戦するのもおすすめです。IT業界への理解を深める助けになるのはもちろん、IT業界に関する最低限の知識を持っていることの証明にもなるため、取得しておけば転職活動を有利に進められるかもしれません。

コミュニケーション能力を磨く

未経験からプログラマーに転職するためには、コミュニケーション能力を磨いておくことが大切です。
プログラマーというと、パソコンの前に座って黙々とコーディングするイメージがあるかもしれません。しかし実際は、SEとのやり取りやプログラマー間での情報交換などが必須となるため、コミュニケーション能力を磨いておくと、円滑に仕事を進めることができるでしょう。
コミュニケーション能力を磨く方法は、ネットや書籍にもたくさんの情報があります。チェックして実践してみましょう。

目指すプログラマーの種類を決める 

コミュニケーション能力を磨くのと同時に行いたいのが、目指すプログラマーの種類を決めることです。プログラマーが開発するシステムはWebサイト、ゲーム機器、家電などさまざまなものに使われています。そのため一口にプログラマーといっても、何を開発するかにより以下のような種類に分かれます。

Webプログラマー WebサイトやWebアプリなど
アプリケーションプログラマー スマホやパソコンのアプリなど
ゲーム系プログラマー 家庭用のコンシューマーゲーム、スマホ向けゲームアプリ、パソコンのオンラインゲームなど
組み込み系プログラマー 家電・自動車・電子機器など
汎用系システムプログラマー 汎用系システム(1台の大型コンピューターで情報処理を行うシステム。金融機関のバンキングシステムや保険会社の顧客データベースなど)
オープン系プログラマー オープン系システム(ネットワーク内の全コンピューターが情報にアクセスできるシステム。病院の電子カルテや複数店舗の顧客情報データベースなど)
通信系プログラマー Wi-Fiルーター、モデム、テレビ会議やIP電話を使用する通話システムなど
セキュリティー系プログラマー コンピューターウイルス対策システム、不正アクセス対策システムなど

どのプログラマーを目指すかにより、学ぶべきプログラミング言語が変わるため、早い段階で方向性を決めましょう。

必要なプログラミング知識を身につける

すでに転職したい企業が決まっている場合は、その開発現場で使用されているプログラミング言語を調べ、学びましょう。
転職したい企業が明確でない場合は、目指すプログラマーの分野で使われることが多い言語を調べ、学ぶとよいでしょう。以下に、プログラマーの種類ごとに使用されることが多い言語をまとめましたので、参考にしてみてください。

Webプログラマー HTML、CSS 、PHP、Ruby、Perl、Java、JavaScript
アプリケーションプログラマー Java、C、C#、Ruby、PHP、Swift
ゲーム系プログラマー C++、C#、JavaScript、Ruby、Swift、Objective-C
組み込み系プログラマー C、C++、C#
汎用系システムプログラマー COBOL、Java、FORTRAN、C
オープン系プログラマー Java、C+、C#、PHP、Ruby、JavaScript
通信系プログラマー Java、C、C++
セキュリティー系プログラマー C、C++、JavaScript

ポートフォリオを作る 

プログラミング言語を習得したら、そのことを証明できるポートフォリオ(作品集)を作りましょう。例えばWebプログラマーを目指しているなら、Webサイトを作ってポートフォリオに載せれば、選考の際に大きなアピールポイントとなります。
実際に作品を作るのが難しいという場合は、開発のアイディアやプログラミング言語の学習工程などをまとめた資料を載せるのもおすすめです。

転職対策をする 

プログラミング知識を身につけることや、ポートフォリオを作ることと並行して、選考試験の対策も進めましょう。採用担当者にこれまでの経歴や転職への熱意が伝わるよう、職務経歴書を作ったり、面接で話す内容を考えたりする必要があります。
一人で対策するのが難しいと感じる場合は、転職エージェントサービスを利用するのがおすすめです。転職のプロにサポートしてもらいながら、効率よく選考対策を進められるでしょう。

未経験からのプログラマー転職におすすめのスクールは? 

プログラミング言語は独学で身につけることも可能ですが、初学者の中にはハードルが高いと感じる方も多いはずです。そこでここでは、未経験からのプログラマー転職におすすめのスクールを3つ紹介します。利用を検討してみてください。

RUNTEQ(ランテック)

RUNTEは即戦力となるプログラマーを目指したい方におすすめのスクールです。実際にアプリケーションを構築しながら、アイディアの出し方からユーザーが使いやすいアプリの作り方までを実践的に学ぶことができます。
またマインド教育にも力を入れており、IT企業におけるエンジニアとしての振る舞いを身につけられるのも嬉しいポイントです。

RUNTEQ公式サイト

SAMURAI ENGINEER(侍エンジニア) 

 SUMURAI ENGINEERは、プログラミング学習に挫折してしまう不安がある方におすすめのスクールです。「学習コーチ」「現役エンジニアコーチ」「現役エンジニアのQ&A掲示板」のサポートにより疑問点や不安をすぐに解消できるので、つまずくことなく最後まで学習を進めやすくなっています。
また目指すプログラマーの種類から必要なプログラム言語を選定し、オーダーメイドカリキュラムを作成してくれるのもポイント。どの言語を学べばいいか分からない方にも安心です。

SAMURAI ENGINEER公式サイト

DMM WEBCAMP(DMMウェブキャンプ)

DMM WEBCAMPは、時間をかけずにプログラマー転職をかなえたい方におすすめのスクールです。最短12週間で完了するカリキュラムには、求人紹介や面接対策が含まれており、プログラミング学習と並行して転職対策も進められます。
また自分で作成したECサイトをポートフォリオに掲載する授業もあるため、選考時のアピールポイントがないとお悩みの方にもおすすめです。

DMM WEBCAMP公式サイト

未経験からのプログラマー転職におすすめのエージェントサービスは? 

求人の紹介から選考対策までサポートしてくれる転職エージェントサービスは、転職を目指す方の強い味方になってくれます。ここでは未経験からのプログラマー転職におすすめの転職エージェントサービスを3つ紹介します。

ワークポート 

ワークポートは未経験からプログラマー転職を目指すなら、優先的に登録しておきたいサービスです。IT系転職エージェントとしては珍しく、実務未経験者のサポートに力を入れています。
一般的に未経験からのプログラマー転職は、30歳を超えると難しくなるといわれていますが、ワークポートでは35歳以上の転職支援実績が豊富。また40歳以上が応募可能な求人もあります。年齢面で転職活動に不安がある方にもおすすめです。

ワークポート公式サイト

リクルートエージェント 

リクルートエージェントは、たくさんの求人から自分に合う企業を探したい方におすすめです。2024年2月時点でのプログラマー求人数は59,000件以上となっており、じっくりと比較検討した上で応募する企業を決められます。
また地方向けの求人も豊富にあるため、エリアを優先して転職先を決めたい方にもおすすめです。

リクルートエージェント公式サイト

doda(デューダ)

dodaはマイペースに転職活動を進めたい方におすすめのサービスです。転職エージェントと転職サイトが一体化したサービスなので、エージェントサービスは利用せず、求人情報を見て自分一人で転職活動を進めることもできます。
2024年2月時点のプログラマー・Webサービス系エンジニアの求人数は、10,000件以上となっており、IT転職に力を入れているのも嬉しいポイントです。

doda公式サイト

未経験からのプログラマー転職に関するよくある質問は?

最後に未経験からのプログラマー転職に関するよくある質問に回答します。転職を成功させるための参考にしてください。

どんな人がプログラマーに向いている? 

特にプログラマーに向いているのは、理論的思考力や忍耐力がある人です。コンピューターは曖昧な指示では正常に動作しないため、理論的思考力に基づく正確なコーディングが求められます。またエラーが出ても諦めずに対応できる忍耐力も必要になります。

未経験からのプログラマー転職に役立つ資格は?

IT全般の幅広い知識を身に付けられる「基本情報技術者」や「ITパスポート」を保有していると、選考の際にアピールポイントとなるでしょう。

未経験からのプログラマー転職に役立つ言語は?

基本的には転職を希望する企業で使われている言語や、自分が目指す分野で使われることの多い言語を学びましょう。分野ごとの主要言語は「必要なプログラミング知識を身につける」の章で紹介していますので、参考にしてください。
また多くの現場で使われている汎用性の高い言語や、初学者でも挫折しにくい難易度が低めの言語を勉強するのもおすすめです。具体的にはPython、JavaSceipt、Javaなどが挙げられます。

まとめ 

プログラマーは未経験からでも十分目指すことが可能です。ただし希望の職場に転職するには、事前にしっかりと準備しておく必要があります。
プログラミング知識や社会人としてのコミュニケーション能力を身に付けることに加え、採用試験の対策もしなければなりません。プログラミングスクールや転職エージェントサービスなどを利用して、効率よく準備を進めていきましょう。

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