カラーコーディネーターは独学でも合格できる?必要な勉強時間や勉強法を徹底解説!
日常にあふれる様々なデザインの中で重要となるのが色彩です。色とりどりでおしゃれなポップや目を引くWebサイトなど印象の残るデザインは話題になるだけでなく、商品の販促につながるなどビジネスチャンスも広がります。
そんな色彩に関する知識のレベルを測る試験が「カラーコーディネーター試験」です。色彩に関する基礎的な内容から、ビジネスにも応用できるハイレベルな知識を網羅し、デザインに関する仕事をする人からは人気の資格となっています。
本記事ではカラーコーディネーター試験をこれから受験する方に向けて、独学でも合格ができるのか、オススメの教材など試験に関する詳細について詳しく解説をします。
目次
カラーコーディネーターは独学で合格できる?
カラーコーディネーター試験へこれから挑戦する方の中には、独学でも合格ができるのか、勉強時間や必要な期間はどのくらいなのかと疑問に思われている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、独学で合格するための勉強方法や合格までのプロセスについて徹底的に解説します。
独学でも十分合格可能
結論から先にお伝えをさせていただくと、カラーコーディネーター試験は独学でも十分に合格可能な試験となっています。
受験資格に関しては、学歴や職歴などは一切不要で誰でも受験をすることが可能です。また事前に勉強会などの講座へ参加する必要もありません。
勉強に関しては、公式テキストや市販の参考書で勉強を行い試験に臨む方が多くなっています。
2021年からは、自宅や職場のインターネットで試験を受けることのできるIBT方式へ試験が移行されています。試験期間中であれば、好きな時間を指定して受験ができるようになり、忙しい社会人の方でも気軽に受験ができるようになりました。また、難易度自体も以前の試験に比べ易しくなっています。
カラーコーディネーターの合格率は?
カラーコーディネーターの試験は、色彩に関する基礎的な知識を問うスタンダードクラスと、スタンダードクラスの知識に加え、ビジネスへの色彩の活用などを問うアドバンスクラスの2つに分かれています。
合格基準はどちらの検定も100点満点中70点以上を獲得する事と定められています。
合格率に関しては直近の過去3回の試験の平均を見てみると、アドバンスクラスが61.6%、スタンダードクラスが81.2%となっています。
シーズン・試験回 | 級 | 合格率 |
2021年度 | アドバンス | 63.2% |
スタンダード | 83.4% | |
第1シーズン 第52回 |
アドバンス | 62.9% |
スタンダード | 79.2% | |
第2シーズン 第53回 |
アドバンス | 58.8% |
スタンダード | 81.2% |
※引用:東京商工会議所検定サイト | データ | カラーコーディネーター検定試験®とは | カラーコーディネーター検定試験®
カラーコーディネーターに独学で受かるための勉強時間は?
カラーコーディネーターの試験に合格するまでに必要な勉強時間は、50〜100時間と言われ、期間にすると1ヶ月〜2ヶ月が目安と言われています。
社会人の方で毎日勉強時間が確保できない場合は、3ヶ月程度を見ておくのがオススメです。
通信講座を多数扱うユーキャンのカラーコーディネーター講座では、標準学習期間が6ヶ月と設定されています。
独学でカラーコーディネーターに合格するための勉強方法とは?
独学でカラーコーディネーター試験に合格するためには、試験までのスケジュールをしっかりと計画すること、公式テキストをしっかり理解すること、問題集を繰り返し解くことがポイントとなります。
試験の問題は公式テキストに沿って出題されるため、公式テキストの内容をしっかりと暗記することで誰しもが合格を勝ち取ることができます。
スケジュールを計画する
カラーコーディネーター試験を受験するのであれば初めに、いつに行われる試験に挑戦するのかを決めるのがオススメです。
試験日が決まったら、その日から逆算をしてテキストの学習期間、過去問の演習期間、最後の総仕上げの復習と3ステップに分けて勉強計画を立てるようにしてください。
予定を立てる際は予期せぬ予定が入っても調整ができるような、ゆとりを持った計画を立てることが重要です。
社会人の方であれば、3ヶ月程度前を目安に受験勉強を始めると無理のないペースで学習を終えることができます。また暗記の得意・不得意や基礎知識の有る・無しによっては期間の短縮や追加も検討ください。
公式テキストをしっかり理解する
カラーコーディネーター試験で問われる知識については、公式テキストをベースに出題されます。裏を返すと、公式テキストの内容を覚えておくだけで合格ができるということです。
検定試験の中には、公式テキストにない様々な知識を問うような問題もありますが、カラーコーディネーター試験はそうではありません。この点も、独学で合格ができる一つの理由となっています。
公式テキストは、東京商工会議所が作成しているアドバンスクラス公式テキストが404ページ、スタンダードクラス公式テキスト202ページで構成されています。また、書籍を購入する際は常に最新版を購入するように注意してください。
問題集を繰り返し解く
カラーコーディネーター試験に出題される問題は、過去問からも多く出題される傾向にあります。そのため、基本的な知識を習得したあとは過去問を使用した実践的な学習がオススメです。
暗記だけで回答ができる問題が多いのも、カラーコーディネーター試験の特徴の一つとなっています。
試験は多肢選択式となっており、制限時間は90分です。過去問の演習を行う際は、制限時間を意識した対策も重要です。
また学習の際には、自身が正しく理解をして選択肢を選んでいるかを常に意識するように心がけてください。なんとなく選んだ回答が正解になっているということが、多肢選択式の試験では見受けられることがあります。根拠を持った回答をすることが、実際の試験での合格に繋がります。
カラーコーディネーターを独学で勉強する方へのオススメ教材
最後に、カラーコーディネーター試験の対策に向けてオススメ教材を2つ紹介します。
カラーコーディネーター試験に関する教材は様々な出版社から発売されています。
初めて受験をする方で、教材選びに悩まれている方はぜひ本記事を参考にしてみてください。それぞれの教材の特徴などについても解説します。
カラーコーディネーター検定試験Ⓡスタンダードクラス公式テキスト
カラーコーディネーター検定試験の主催元である東京商工会議所が編集などに携わる、公式テキストと本記事の中でも紹介をした教材がこちらとなります。
教材は6つのチャプターに分かれており、色彩に関する基礎的な知識から実際の配色の方法、ビジネスでの活用事例などを1冊で学習することが可能です。
テスト範囲についてしっかりと網羅されているため、勉強を始める際にはまずはこちらを購入するのがオススメです。また、アドバンスクラス向けの公式テキストも販売されています。
スピード合格!カラーコーディネーター【スタンダードクラス】テキスト&問題集 [ 垣田 玲子 ]
テキストと問題集が一冊にまとまった、実践的な演習もできるオススメの教材がこちらです。
レッスン1〜6の段階別に、基礎から実務に使える色彩に関する知識を学んだ後に、2回の実力チェックテストが用意されています。また各レッスンの後には演習問題も用意されているため、自分の理解力を確認しながら学習をすすめることができます。
また電車での移動中などの学習に活用できる別冊本として、試験によく出題される重要図版をまとめた冊子も付いてきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。カラーコーディネーター試験の概要や合格に向けての勉強方法、オススメの教材などについて解説しました。
試験の概要を聞くとしっかりと対策を行い、暗記を中心とした学習を行えば独学でも合格を勝ち取ることができるとおわかりいただけたのではないでしょうか。
資格を取得するとデザインに関する分野への就職をする際に、自分のスキルを証明する一つの手段にもなります。ぜひこれから、関連分野への就職を希望される方は資格取得に向けて本記事を参考に勉強をスタートしてみてください。