未経験でも税理士として転職はできる!採用される4つのポイントを紹介
税理士として就職を目指す人は、いつどのように転職活動をするのが良いのでしょうか。
例年、税理士試験が8月上旬に行われるため、そこに合わせて採用活動をする会計事務所や税理士法人もたくさんあります。
税理士試験に合格した人だけでなく、これから試験を受ける人や未経験の人が転職活動をする場合も含めて、転職活動の仕方や採用されるためのポイントを解説していきます。
目次
未経験でも採用される4つのポイント
未経験の方が転職する際にはどうしたら良いのでしょうか。
税理士試験をこれから受ける方や、税理士試験は合格してるけど実務経験が足りない方、税理士の資格をとったばかりの方、それぞれタイミングは異なるでしょう。
ポイントを4つにしぼって解説するので、自分に足りないところを補ってみてください。
税理士試験に合格する
税理士試験に合格しているほうが、もちろん評価は高くなります。
試験を受けるために実務経験を積みたい場合や、試験合格後で税理士登録のために実務経験が足りない場合は、その旨をしっかりアピールします。そして税理士の資格を取得しても辞めないこと、継続して働く意思があることもしっかり伝えましょう。
受験資格要綱を満たしているのであれば、まずは試験合格を目指しましょう。科目合格がある場合は、評価対象になるのでしっかり応募先にアピールしてください。
税務に関する経験をしておく
税理士の資格を取るためには、試験合格だけではなく実務経験が必要です。税理士の資格を持つ方のほとんどは、実務を経験していることでしょう。弁護士でダブルライセンスを取得した場合などは、特殊なケースなので割愛します。
たとえアルバイトでも、経験は経験です。税理士としての経験はなくても、近い業務に携わったことがあれば、それはゼロではありません。転職の際にはほんの少しの経験でも、アドバンテージとなるでしょう。
転職理由を明確にしておく
転職理由は、その人によっていろいろあります。自分の職歴や転職理由を明確にして、順序だてて説明できるようにしておきましょう。
前向きな理由のほうが、評価されます。資格取得や経験がない場合でも、これから資格を取りたい、これから経験を積みたい、というやる気をしっかり提示しましょう。
自分で思うアピールポイントと企業側が求めるポイントは、なかなか一致しないものです。転職エージェントなどを上手に利用して、応募先の人事担当者に刺さるアピールをする準備をすると良いでしょう。
ビジネスマンとしての基礎知識を備えておく
社会人としての経験を積んでいる場合は、ビジネスマンとしての基礎は身についてて当然だと扱われます。
税理士として働く場合は、クライアントとコミュニケーションをとる機会が多くあります。社会人として礼儀や必要なマナーが身についているかどうかが、重要視されるでしょう。
学生から新卒で就職する際にも、アルバイト経験などで社会人としての基礎知識が身についているほうが高く評価されます。経験の有無にかかわらず、社会人として働くうえで基本的な事柄は、しっかり身につけていることが大切です。
税理士への転職は何歳までが理想?
税理士として働くのに年齢制限はなく、何歳でも働けます。
企業によっては定年を設けているところもあります。けれども資格試験の性質上、税理士の平均年齢は高いので、転職するにあたって年齢を気にする必要はありません。
20代
20代は、ビジネスマナーやスキルを身につけるべき時期でもあるため、経験を問わず常に求人があります。税理士を目指して受験勉強をしながら働く方も多いでしょう。その際には勉強時間が確保できるかどうかが、企業選びの大事なポイントになります。
希望の転職条件を持つことも大事ですが、仕事の基礎を身につけ、目的意識をもって働くことが大切です。たとえ希望と違った仕事内容でも、しっかり学びながら、働くことで将来に生かせるでしょう。
30代
30代は、ある程度の社会人経験があるものとして扱われます。20代ではなく、あえて30代を採用するのですから、即戦力としての働きを期待されています。
もちろん、経験のある税理士であれば専門家として働く必要があります。税理士としての経験や、経理・会計の経験がない方でも、一般企業できちんとした礼儀やビジネスマナーが身についていることは求められます。
応募先が自分のスキルに合っているか、望んでいる働き方ができるかなどを見極める必要があるでしょう。
40代
40代になると、求められるものはさらに多くなります。税理士として独立する方が多いのも、40代です。当然、年収も上がってきます。
これまで培ってきた経験をもとに、自分の専門性を絞り込んでいきましょう。自分の専門性に合う特徴を持っていたり、自分の希望に沿った働き方ができる就職先を選ぶことが重要です。
自分の希望する働き方と、キャリアアップを両立するのは難しいかもしれません。後で悔いることがないように、自分が何を優先したいかをきちんと考えて転職先を決めるようにしましょう。
税理士の転職先にはどこがあるの?
税理士として転職をする先は、税理士法人や会計事務所・一般企業・金融機関などが一般的です。
どこを選ぶかは、どんな働き方をしたいかによって変わってきます。
年収を優先するのか、時間を優先するのか、自分に合った転職先を見つけるために、それぞれの特徴を見ていきましょう。
税理士法人
税理士法人にはBIG4と呼ばれる代表的な4つの法人があります。
・KPMG税理士法人
・EY税理士法人
・デロイトトーマツ税理士法人
・PwC税理士法人
こちらの4つの法人は中小法人とは違い、顧客の代わりに会計入力を行う記帳代行業務がほとんどありません。なぜなら、BIG4の顧客はほとんどが自社内に経理部を持っているからです。
大手の税理士法人は、大手の企業をクライアントとすることも多く、幅広い業務を抱えています。中小法人では、個人や中小企業をクライアントとすることが多く、地域に密着した仕事やクライアントとの距離が近いのが特徴です。
個人の会計事務所
個人の会計事務所の場合、法人よりさらに規模が小さく、クライアントとの距離が近い傾向があります。
事務所の所長の意向やこれまでの経験により、働き方が違ってくるでしょう。募集条件も事務所毎に違ってくるので、しっかり確認してください。
試験合格を目指す未経験者を積極的に採用している事務所もあります。大手のような大幅な年収アップは望めないかもしれませんが、自分に合ったところが見つかれば、居心地のいい就職先になるはずです。
一般企業・金融機関
一般企業や金融機関では、税理士を募集しているとは限りません。税理士枠で就職するには、根気よく募集を探す必要があります。
けれども、税理士として未経験でも、経理・会計の実務に携わることが容易です。実務の経験を積みたい場合の転職先には、ぴったりではないでしょうか。
一般企業や金融機関で経理・会計業務の経験を積んだのち、税理士の資格を生かせる職場へのキャリアアップ転職を目指すことも可能です。
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まとめ
税理士として年収1,000万以上を目指すのは、簡単なことではありません。ですが、試験合格に向けてしっかり勉強することと、現場での実務経験を積むことで、確実に目指せるものでもあります。
高収入ではなく、時間の自由などを優先する方もいることでしょう。十分な経験と知見を備えていれば、転職先の選択肢も広がります。
自分がどう働きたいかをしっかり見極めて、居心地のいい職場に転職してみましょう