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公開:2024.10.2 公開:2024.10.2

副業を始めるときに知っておきたい注意点

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収入をアップさせたいけど、本業だけでは難しいから、副業をしてみようと思っている人は多いのではないでしょうか。しかし、副業を始めるには、いくつか注意しておきたいことがあります。今回は、副業を始める前に知っておくべき心得を紹介していきます。副業は新しいことに挑戦できるチャンスですが、始める前にしっかりと準備して計画的に取り組んでいきましょう。

副業をしている人はどれだけいるの?

副業をしている人は増えてきているといわれています。それはポイント稼ぎ、いわゆるポイ活から、仕事を請け負う本格的なものまで、さまざまです。たくさんの人が副業をする理由はどのようなことがあるのでしょうか。

どれくらいの人が副業をしている?

実際に副業をしている人はどれだけいるのかを見てみましょう。副業をしている人は全体の6%。男女別にみると、男性より女性の方が多く、年代別では、30代・40代に副業をしている人が多いという調査結果になりました。

出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構『副業者の就労に関する調査』

https://www.jil.go.jp/institute/research/2024/245.html

 

割合で見ると少ないと感じてしまいますが、実際の人数は、約19万人の回答者のうち、1万人以上が副業をしています。人数で見てみると、意外と副業は身近なものだと感じませんか。また、副業をしている人のうち、本業は非正社員がもっとも多く、パートやアルバイト、派遣社員、自営業などを本業としている人が、より収入アップを目指して副業をしているのだろうということが考えられます。とはいえ、正社員で副業している人の数もほとんど変わらないため、正社員であっても収入に不安がある人が多くなっていると考えられます。

副業を始めた理由は?

実際に副業をしている人たちに副業理由を調査すると、「収入を増やしたいから」が54.5%でもっとも割合が高くなっています。次いで「1つの仕事だけでは収入が少なくて、生活自体ができないから」(38.2%)。これは、値上がりばかりが続く今の社会に対して、収入を少しでも増やして、生活を維持していかなければいけないという思いから、副業を始めたのではないかと考えられます。しかし中には、「自分が活躍できる場を広げたいから」(18.7%)という人も見られます。副業によって新しいスキルを身につけたり、自分の可能性を見つけたり、時間や場所に縛られない自由な働き方をしたいなど、多様な働き方が選べるようになった今、働き方の自由度が高まっているのでしょう。

出典:独立行政法人 労働政策研究・研修機構『副業者の就労に関する調査』

https://www.jil.go.jp/institute/research/2024/245.html

副業を始める前に知っておかなければいけないこと

収入を増やしたい、自分の可能性を広げたいと副業を考えた時、始める前に注意してほしいことがいくつかあります。できる限りトラブルを減らすためにも、始める前にきちんと確認をしておきましょう。

会社の就業規則

本業で正社員をしている人が必ず確認しなければ行けないことが、会社の就業規則です。副業を認める会社が多くなってきてはいるものの、中には、副業が禁止されている場合や副業ができる仕事に制限が設けられていることもあります。規則に違反すると、退職勧告や懲戒処分になる可能性もあるので、会社の規則を守りながら、安全に副業を始めていきましょう。就業規則が分からない場合は、人事担当に相談するのも方法のひとつです。

労働基準法

副業ならどれだけ働いても大丈夫と思っていないでしょうか。副業をするときも、労働基準法の範囲内で働かなければいけません。労働基準法では、「原則として1日8時間、週40時間を超えて労働させてはいけない」と決められています。これは、1日のトータルの労働時間のことで、本業+副業でも1日8時間・週40時間までというルールは変わりません。ただ、例外として、36(サブロク)協定というものがあります。「法定労働時間を超えて1ヶ月45時間、1年間で360時間を上限とする時間外労働に従事させることが可能」というもので、この36協定を事業者と社員が結んでいれば、時間外労働も認められるようになります。ただし、労働基準法は、企業に勤めている従業員が対象です。自営業やフリーランスなどは対象外になるので、副業の労働時間を考える必要はありません。

税金に関すること

副業をして収入が増えると、確定申告をしなければいけないことがあります。副業の所得が年間20万円を超えた場合、確定申告が必要です。正社員であっても、医療費控除やふるさと納税などで確定申告をすることがありますが、その場合は、副業の年間所得が20万円以下でも申告が必要です。また、副業をすることで、所得税だけでなく、住民税が増えてしまうこともあります。副業の種類によっては税金の計算方法が変わってくるので、どのくらいの収入で、どれだけ税金が変わってくるか自分で計算するのは難しいものです。税金について分からない場合は、税理士に相談するのがおすすめです。

自己管理

副業を禁止している会社では、本業に支障が出てしまうからという理由で禁止している場合もあります。副業に時間を使ってばかりで、睡眠時間が少なくなったり、副業のことを考えすぎたりなどで、本業に集中できなければ両立は難しくなります。副業をする場合は、時間に余裕がある週末に行う、1日1時間までにするなどのルールを自分で決めて、きちんと休息をとりながら、健康管理もきちんとしましょう。本業に支障が出てしまっては、収入アップどころか下がってしまう可能性もあるので、生活の基本となる本業をきちんと行うことを心がけましょう。

副業で収入アップを目指すなら

副業で収入アップを目指したいけど、何をすればいいの?と思う人もいるでしょう。副業で失敗しないためのポイントを紹介していきます。ぜひ参考にしてください。

自分のスキルや興味を見つける

副業はこれがおすすめだといわれても、自分がその仕事に興味がなかったり、苦手分野だったりすると、収入を増やすことはできません。まずは自分の興味のあることや得意なことから考えてみましょう。例えば文章を書くのが得意な人なら、Webライター、事務的な作業が得意な人ならデータ整理、写真が好きな人なら写真販売など、自分の好きな事なら、副業も楽しく続けられます。

最初から高収入を狙わない

SNSなどで、副業で○万円の収入が可能!と言った情報が頻繁に見られますが、最初から高額な副収入を得ることは難しいものです。しかし、情報をうのみにして始めてしまうと失敗したり、思ったより時間がかかるのに収入が低かったりすることもあります。最初から大きな収入を得ようとすると、焦って失敗することもあるので、少しの収入から徐々に収入アップを目指しましょう。

本業とのバランスをとる

本業で繁忙期など忙しい時期に、副業をしようとすると、睡眠時間が削られて、結果本業に支障が出てしまいます。身体が健康でなければ収入アップは目指せないので、本業忙しい時は無理をせず、きちんと自己管理をして本業と副業のバランスを取るようにしましょう。

継続する

1回の副業で大きな収入は得られません。同じ副業を長く続けていくことで、信頼が得られ、仕事が徐々に多く発注されるようになります。その結果安定的な収入が期待できるようになるので、続けることが何よりも収入アップの近道になります。

複数の収入源を確保しておく

副業先が一つの場合、時期によって収入の増減があって安定しません。複数の副業をすることで、いくつかの収入源を確保ができます。例えば、Webデザインの副業をしながら、仕事が一つ終わった後には、別のクライアントの案件を受けることで、収入がない間も別の収入が得られるので、安心感が増します。

まとめ

副業は収入がアップするメリットだけを考えていてはいけません。会社が禁止していればそもそも副業はできないので、始める前には、いろいろなことを考慮しなければいけません。また、副業が成功すれば、副業を本業として転職する人もいます。副業を始める前には、何が必要か、どのようなことに注意しなければいけないのか、きちんと把握しておきましょう。

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