資格勉強に集中できない!続かない!ときは勉強する環境を見直そう
資格を取るために勉強をしようと思っても、どうしても集中できない、やる気が出ないといった壁にあたることがあります。これを乗り越えるには、集中できない原因とその対処法を知ることが大切です。勉強の合間には休憩や気分転換をしてみるのも、良い方法です。
今回は、集中力が持続する時間や集中力を高めるための方法などを紹介していきます。
目次
集中力はどれくらい持続する?
何かに集中していると時間を忘れてしまうということがありますが、実際に人の集中力はどれくらい持続するものなのでしょうか。
そもそも長時間集中し続けるのは無理
人間の集中力には「15・45・90分の法則」というのがあり、深い集中は15分、子どもの集中力は45分、大人が集中していられる限界が90分といわれています。
東京大学薬学部の池谷裕二教授と株式会社ベネッセコーポレーションが行った実験では、「60分学習」のグループと「15分×3(計45分)学習」のグループで、英単語を覚える比較をしたところ、「15分×3(計45分)学習」のグループの方が好成績を残したという結果になりました。
この結果から、勉強する時間が長ければ長いほどよいということではなく、間に休憩をはさんで脳がリフレッシュする時間を設ける方が良いということが分かります。
集中力を持続させる6つのポイント
効率よく勉強するには、その方法を知っておくことが大切です。これから勉強をしようと考えている人は、次の事を心がけて勉強に取り組みましょう。
ポイント1:疲れている時は無理に勉強しない
疲れていると、せっかく勉強のために時間を取っても頭に入ってきません。仕事や家事、育児など疲れている時、睡眠不足が続いて眠い時などは無理をせず休むようにしましょう。
ポイント2:適度な休憩を取る
前述したように、長時間勉強し続けるのは集中力が欠けてしまい、効率が悪くなることがあります。長時間勉強する場合は、適度に休憩をはさんでリフレッシュしてから勉強に取り組むようにしましょう。
ポイント3:軽い運動をする
勉強に集中している時は、同じ姿勢をし続けてしまいやすく、肩こりや腰の痛み、頭痛などの原因にもなってしまいます。意識的に簡単なストレッチをしたり、窓を開けたりベランダに出たりして外の空気を吸う、外に出て30分間散歩するなど軽い運動をしましょう。
ポイント5:その日にする勉強内容を決める
目標なく勉強を続けてもモチベーションが下がってしまいます。今日はテキストの何ページまで、今日は1時間だけなど、一日の勉強の目標を決めましょう。勉強にメリハリをつけて取り組むことで、できたときの達成感が得られます。
ポイント6:勉強のルーティーンを作る
勉強に取り組む前に、1日の生活リズムを思い出し、いつなら勉強時間が取れるのかを考えましょう。1日の中の時間帯、1週間のうちの何曜日といったようにルーティーンを考えておくことで、勉強に取り組みやすくなります。
勉強する環境を変えてみよう
集中できないのは、集中できる環境にいないことも原因になります。環境づくりのポイントを紹介します。
自宅での勉強は誘惑が多いもの
自宅で勉強をしていると、どうしても気のゆるみが出てしまいます。テレビやスマホ、すぐに横になれる状態などの誘惑、隣近所の音。ようやく集中できると思った時に限って、宅配のインターホンが鳴るなど、自宅はお金がかからないというメリットはありますが、デメリットも多いことを知っておきましょう。
勉強に集中できる環境づくりが大事
勉強をするときには、テレビを見ない、机の上に必要なもの以外置かない、スマホの電源を切るなど、自宅で勉強をするときは身の回りの環境を整えましょう。誘惑や邪魔なものがなくなると集中しやすくなります。
集中力アップのアロマを使う
香りの力は人のさまざまな能力をサポートしてくれます。
・集中したいときにおすすめのアロマ
レモン:フレッシュでさわやかなレモンの香りは、リフレッシュしたいときや集中力を維持したいときに役立ちます。また、リラクゼーション効果もあるので、勉強が続いて疲れたときにも活用できます。
ペパーミント:清涼感のある香りが脳を刺激し、集中力を高めたり、リフレッシュしたりする働きがあるといわれています。また、眠気が襲ってきたとき、ペパーミントの香りを嗅ぐと眠気覚ましにもなります。
レモングラス:レモンのようなさわやかな香りがするハーブで、不安やストレスなどで疲れた心身をいやしてくれる効果があるといわれています。また、脳を活性化して記憶力や集中力を高める働きも期待できる香りです。
ローズマリー:ローズマリーのフレッシュな香りが集中力や記憶力を高める効果があるといわれています。また、精神を高揚させる働きがあるため、気分が落ち込んだときにもおすすめです。
アロマはごく少量でほのかに香る程度に使うのが基本です。香りが強すぎるとせっかくの効果もなくなってしまう場合があるので、アロマキャンドルやアロマディフューザーなどを使って、ほのかな香りを楽しみましょう。
集中力をあげる音楽をかける
特にα波が出る音楽を聴くと、集中力アップと記憶力アップに効果があるといわれています。他にも、勉強前には自分のテンションが上がるような音楽を聴いて、気分を高めるのもおすすめです。こういった音楽は、動画サイトでも多くアップされています。自宅に居ながらカフェ気分になれる音楽や、集中力の波に合わせた音楽などもあるので、有効活用してみましょう。
早起きして勉強をする
朝起きてからの約3時間は一日の中で最も脳が効率よく働く時間帯といわれています。朝起きてやる気が高まるのはそのためです。この時間を活用して、いつもより少し早めに起きて、勉強時間に充てるなどの工夫をしてみましょう。
思い切って自宅以外で勉強をしてみる
自宅以外で勉強する場所を変えることで、新鮮な刺激となり、集中力が高まります。また、移動のために外に出ることは、リフレッシュにもなります。
おすすめの勉強スペース
自宅では集中して勉強できないという人におすすめの勉強スペースを紹介します。
カフェ・ファミレス
カフェやファミレスでは店内に流れている音楽や他の人の話し声が雑音と感じて集中力が削がれてしまうのではと思いがちですが、何の音もない空間よりも、他の人の話し声が聞こえる程度の雑音がある方が、集中力が高まるといわれています。また、息抜きしたいときには好きなドリンクでブレイクタイムを設けられるのも、カフェやファミレスで勉強するメリットにもなります。
コワーキングスペース
コワーキングスペースは、カフェなどと違い、時間やお店の混雑具合を気にしなくていい点が挙げられます。仕事や勉強集中できる設備が整っており、施設によってはドリンク無料などのサービスもあります。
図書館
雑音がなく静かに黙々と勉強したい人には、図書館がおすすめ。無料で利用できることが最大のメリットになりますが、パソコンを使う場合、タイピングの音が気になる場合もあるので、注意が必要です。また、勉強のために参考になる本もその場で探せるのも、図書館のメリットと言えます。
電車の中
時間を有効活用したい人は、通勤電車の中での勉強がおすすめ。アナウンスや雑音を耳に入れたくない時は、集中力が高められる音楽をイヤホンで聞く方法もあります。この時、音漏れが気にならない程度の音量にしておきましょう。勉強のためのアプリや聞き流し、テキストを読むなど、時間がなくても資格の勉強をしたいという人にはおすすめです。
まとめ
効率の良い勉強をするには、集中力を高める環境づくりが大切です。自分に合った方法で、同じ環境ではなく、時には変化をつけながらすることで、刺激になり集中力もアップして効率よく勉強をすることができます。
原稿/編集部