Python独学者必見!効果的な学習方法ロードマップ
「Python」は、初心者でも独学で習得できます。
Python(パイソン)は、文法がシンプルで初心者向けのプログラミング言語です。その一方で、人工知能(AI)、ビッグデータ解析、モノのインターネット(IoT)等の最先端技術で使用されています。
近年、Pythonエンジニアの需要は急増していますが、深刻な人材不足です。そのため、実力があれば高収入を目指せる職種です。
今回は、Pythonについて、まずは独学のロードマップを描き、さらにおすすめの学習方法をご紹介します。
目次
Pythonで出来ることは?
Pythonは、豊富な機能が備わったプログラミング言語で、例えば、以下のような非常に幅広い分野で利用されています。いずれも時代の最先端を行く分野かつ私たちの日常生活と密接な関係がある分野です。
今後も確実にPythonの需要は伸びていくと見込まれます。
- 機械学習によるAI開発
- Webサービス・Webアプリケーション開発
- ブロックチェーン開発
- データ分析・データサイエンス
- Web上の情報収集
- 簡単なゲームの開発
- IoTの開発
プログラミング未経験でも独学で習得は可能!
Pythonはプログラミング初心者向けと言われており、未経験の方でも独学で習得できます。その理由を以下にまとめています。
① 文法がシンプル
他のプログラミング言語と比べて、Pythonのコードは文法がシンプルで、読みやすく書きやすいため、知識ゼロからでも短期間で習得できます。
② 充実したライブラリ・フレームワーク
Pythonには、非常に多くのライブラリやフレームワークがあります。それらのおかげで、データ分析やWebアプリケーション開発等を、初心者でも簡単に行うことができます。
③ 充実した情報・教材
Pythonは世界的に人気のある言語なので、不明点はインターネットで検索すれば、たいていは解決できます。また、入門書や学習用Webサイトも非常に多く、すぐに学びたい方に向いています。
これら以外にも、「環境構築の容易さ」、「コンパイル不要」、「無料」、「汎用性の高さ」、「将来性の高さ」等、多くの理由があります。
Python独学の始め方
Pythonの独学を始めるにあたり、最初にすべきことは、具体的な目的を明確にすることです。その後で、その目的を達成するための学習計画を立てることが必要です。学習計画は、月単位・週単位で「どこまで学習するか」、「何ができるようになるか」という目標を設定します。それに従い、毎日コツコツ学習する習慣をつける必要があります。融通の利く計画を立てることにより、余裕が持てます。無理をせずに着実にレベルアップを目指しましょう。筆者の実体験では、学習計画は1週間ごとに見直すと、順調に進んでいきます。インターネット上でよく目にする「Pythonの習得には〇時間必要」という文言に左右されずに、何時間勉強したかよりも、何を学んで何ができるようになったかの方を重視するべきです。
Python独学のロードマップを確認しよう
それでは、Pythonを独学する場合の、ロードマップを確認します。以下に、5つのステップに分けて示します。これに従って、学習を進められれば、Pythonの基礎的な知識やスキルを習得できます。また、Pythonの学習と並行して、転職活動の準備も始めておくと効率的です。
1 学ぶ目的を定める
まずは、学ぶ目的を決めます。明確かつ具体的な目的が無ければ、モチベーションを維持できず、挫折しやすくなります。また、目的を明確にすることで、学習内容を取捨選択して、効率的に学ぶことができます。
目的を決めた後で、上で説明したように、学習計画を立てます。ここでいう目的とは、具体的に「○○をやりたい」というもので、例えば、「○○ができるWebアプリケーションを開発したい」、「データサイエンティストとして、○○の仕事がしたい」等です。さらに、「いつまで」という期限を定めておくと尚良いでしょう。
2 PCを買う
目的を明確にして、学習計画まで立てたら、いよいよ学習段階に入ります。プログラミング学習に、自分専用のパソコンは必須です。家族との共用パソコンや、会社から貸与されたパソコンでは、思う存分使えません。将来への投資と考え、思い切って購入しましょう。
パソコンの種類は問いませんが、例えば「ノートパソコンでWebアプリケーション開発をしたい」という方は、ご参考までに以下のスペックを目安にしてください。
・CPU: PassMark値 8000以上
・メモリ: 16GB以上
・ストレージ: 256GB SSD以上
3 Pythonの文法・関数を学習する
パソコンを購入したら、Pythonのインストールと開発環境の構築をします。そこまでできたら、いよいよ学習開始です。まずは、Pythonの基本文法を一通り学習し、さらにPythonの関数やメソッドの中から、使用頻度の高いものを中心に学習します。それらの学習方法としては、主に「Webサイトを使う」、「テキストを使う」、「スクールを使う」の3つがあります。それぞれにメリット・デメリットがあるので、自分に合った方法を模索しましょう。詳細は後述します。
4 実際にコードを書いてみる
せっかく良質なWebサイトやテキストに巡り合えても、漫然と画面や文字を眺めるだけでは、知識やスキルはほとんど身に付かず、時間のムダになります。
特にプログラミングの学習では、テキストや学習サイトで出てきたコードを、自分でも実際に書いて実行することが重要です。コードの意味を考えながら手を動かすことで、理解が深まって実践力が身に付きます。正常に実行されることで自信が付き、モチベーションもアップします。
5 Pythonで簡単なアプリを作る
Pythonのコードの記述に慣れ、ある程度学習が進んで、ライブラリの使い方も習得したら、簡単なWebアプリケーションを作ってみましょう。
必要な機能の実装や、エラーへの対応等の経験をすることで、実践的なスキルが向上するだけでなく、自力でイチから作り上げたことで達成感が得られ、何より大きな自信になります。
さらに、Pythonエンジニアとしての転職活動時には、それらの成果物をまとめたものをポートフォリオとして提出することができます。
Python独学に効果的なおすすめの学習方法
Pythonの独学方法には、主に「Webサイトを使う」、「テキストを使う」の2つがあります。以下、それぞれのメリット・デメリットを示します。また、独学との比較のために「スクールを使う」という方法のメリット・デメリットも示します。
① Webサイトを使う
学習サイト、動画サイト、独学で習得した人のブログ等、参考になるWebサイトはたくさんあります。
メリット | 費用が安いまたは無料 自分のペースでできる 手軽 |
デメリット | 玉石混交で古い情報・不正確な情報もある 不明点を聞けないことが多い |
② テキストを使う
最近は、紙の本より安価で持ち運びに便利な電子書籍も増えています。自分に合う方を選びましょう。
メリット | 費用が安い 信頼性の高い情報 自分のペースでできる 手軽 |
デメリット | 不明点を聞けない 情報が古い・自分のレベルに合わないことも |
③ スクールを使う
プログラミングスクールの大半は完全オンライン(通信)ですが、通学も選べるスクールもあります。
メリット | 基礎から実践レベル・最新知識まで学べる 不明点を聞ける 転職支援もしてくれる 人脈を築ける |
デメリット | 費用が高い 手続き関係が面倒 自分のペースでできない 手軽ではない |
Python独学に役立つ学習サイト
ここでは、Pythonの独学に役立つ学習サイトを5つご紹介します。学習サイトの形式は、主に「テキスト」、「動画」、「ゲーム」の3種類です。どのサイトも、無料では初級レベルまでです。有料プランにすることで、よりレベルの高い内容を学ぶことができます。
1 Progate
レベル | 初~中級 |
形式 | テキスト |
言語 | HTML/CSS、JavaScript、PHP、Ruby、
Python、Java、Go、Git、SQL、等々 |
スマートフォン | 〇 |
イラスト中心のスライドでの学習になります。コードを書きながら実践的に学ぶことができます。無料プランでは初歩的な内容までなので、より踏み込んだ学習をしたい人には有料プラン(12カ月プランの一括払いで月額990円)をおすすめします。
2 ドットインストール
レベル | 初~上級 |
形式 | 動画 |
言語 | HTML/CSS、JavaScript、PHP、Ruby、
Python、Java、C言語、等々 |
スマートフォン | × |
3分動画を視聴することで、基礎から実践的な内容までを学ぶことができます。
無料会員では初歩的な内容までなので、より踏み込んだ学習をしたい人にはプレミアム会員(月額1,080円)をおすすめします。
3 Udemy
レベル | 初~上級 |
形式 | 動画 |
言語 | HTML/CSS、JavaScript、PHP、Ruby、
Python、Java、Go、SQL、等々 |
スマートフォン | 〇 |
必要な動画を必要な分だけ購入するというスタイルで、プログラミング以外にも様々な分野があります。無料の動画もありますが学べる言語が限られるので、より高いレベルの学習がしたい方は有料の動画をおすすめします。
4 侍テラコヤ
レベル | 初~中級 |
形式 | テキスト |
言語 | HTML/CSS、JavaScript、PHP、Ruby、
Python、Java、Git、等々 |
スマートフォン | × |
質の高い教材が豊富で、学べる言語の種類も多いです。無料でも多くの教材を閲覧することができますが、月額2,980円の有料プランならば、質問し放題で月1回の個人レッスンを受けることができます。
5 paizaラーニング
レベル | 初~中級 |
形式 | 動画、ゲーム |
言語 | HTML/CSS、JavaScript、PHP、Ruby、
Python、Java、C言語、等々 |
スマートフォン | × |
本来はITエンジニア向けの転職支援サービスですがプログラミング学習用のコンテンツもあり、3分動画で効率的に学べます。本格RPGのゲームコンテンツもあります。無料でも十分に学べますが、有料プラン(12カ月プランで月額600円)だとより高度な内容まで学べます。
Python独学におすすめの本を厳選
プログラミングを勉強したことがない方がPythonをテキストで学ぶ場合は、まずは入門書を読みましょう。
ここでは初心者の方でもつまずくことなく読み進めれることができ、更に実践的なスキルが身に付く学習効果の高い本を全部で5冊ご紹介します。まずはじめに、既にある程度学習が進んだ方や実務経験のある方向けの本からご紹介いたします。
1 パーフェクトPython
Pythonの中級レベル以上の方や、実務で使用している方向けの本です。
文法から最新技術まで、網羅的・体系的に学習することができます。どの項目も、基本事項から解説されています。
Pythonの言語仕様や思想にも触れられていますが、実践的な内容が詳細に解説されており、実務では辞書のように使うことができます。この一冊を、実際に手を動かしながら読破すれば、かなりの実力が身に付きます。
2 いちばんやさしいPythonの教本
Python初心者向けの本です。
プログラミングの仕組みが図解を交えて解説されていて、初心者でも、スラスラと読み進められます。また、実際に「会話bot」を作成しながら、楽しくプログラミングを学ぶことができます。
講義と実習により、自然に理解が深まるような工夫がされているので、おすすめです。
3 Pythonスタートブック
Python初心者向けの本です。
基本用語から丁寧に説明されているので、これからプログラミング学習をスタートする方にピッタリの本です。基礎的な内容はもちろん、データ構造や条件分岐といった実践的な内容まで、体系的に学ぶことができます。
また、イラストが多いのでコードの書き方を直感的に理解できます。
4 Python1年生 第2版
どの電子商取引サイトでも、非常に高い評価を得ているPythonの入門書です。
会話文や漫画で説明が進むので、内容がスムーズに頭に入ってきます。難しい内容でも一読して理解できるぐらいわかりやすく説明されています。基本的なことだけでなく、機械学習やアプリケーション開発まで触れられていて、実際に手を動かしながら、Pythonで何ができるかが理解できるようになっています。
他の入門書を読み進められなかった方にも、おすすめしたい一冊です。
5 例題でわかる Pythonプログラミング入門
例題を解きながら、プログラミングの基礎を学ぶ本です。
初心者の方が、いきなり問題を解くことは難しいのですが、非常に丁寧でわかりやすい解説が付いていて、それを読むだけでも基本的なことが学べます。図解も多いので、視覚的に理解することもできます。
二巡目からは、例題にチャレンジして自力で解くことで、理解が深まり実践力も鍛えられます。
Python独学で挫折を防ぐためには
Pythonを独学していて、挫折する方は少なくありません。その主な原因の一つが、「不明点を解決できないこと」です。
わからないところを放置して先に進むと、雪だるま式に不明点が蓄積され、「何がわからないのかもわからない状態」になり、学習意欲が消失します。早いうちに解決することが重要です。
スクールを使っている方は、講師に質問して教えてもらえます。それなりの受講料を払っているので、積極的に講師に話しかけましょう。
テキストやWebサイトを使っている方は、インターネットで検索すれば、たいていのことは解決できます。また、学習サイトの有料プランでは、質問を受け付けてくれる場合もあるので、享受できるサービスは最大限に活用しましょう。
最初は覚えることが多く、投げ出したくなるかもしれません。しかし、次第に「楽しい」と思える瞬間が必ずくるので、一歩一歩着実に基礎を固めていきましょう。
時代はAI!Python特化型プログラミングスクール【.Pro】ドットプロがおすすめ!
プログラミングスクールを使えば、基礎から効率よく学ぶことができ、わからないところは質問することができます。
特に、Python特化型プログラミングスクール「.Pro(ドットプロ)」ならば、Pythonの基礎から実践レベル、さらには最新の知見まで学ぶことができます。
今のプログラミングスクールには珍しく、対面・少人数での講義で、現役エンジニアの講師とコミュニケーションを取りやすいという特長があります。
6カ月間、Pythonに特化した講義を受け、最先端のAIに関するスキルまで学べるのに、受講料が228,000円(税込)と、他のスクールよりかなり安くなっています。
さらに、ポートフォリオ作成や転職のサポート体制まであります。ご興味のある方は、「無料カウンセリング」の予約をしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は、Pythonの独学の方法について、ご紹介しました。
・Pythonは、AI開発等の最先端技術にも使われているが、初心者でも独学できるプログラミング言語。
・独学のロードマップは、「目的決定」 → 「パソコン購入」 → 「学習開始」 → 「実践的な学習」 → 「成果物作成」という流れである。
・学習方法には、主に「Webサイト」「テキスト」「スクール」の3つがある。
・挫折しないためのコツは、疑問点を早めに解決すること。
AI時代の到来とともに、Pythonエンジニアの需要は急激に伸びており将来性は高く、高収入も期待できます。ご興味のある方は、Pythonの学習を始めてみてはいかがでしょうか。