公開:2025.12.19 更新:2026.2.6
公開:2025.12.19
宅建資格を活かせる副業のおすすめ9選!探し方や注意点も徹底解説
宅建士は、不動産・金融・建設業界などでスペシャリストとして活躍できる、国家資格の中でも非常に人気の高い資格です。最近では、在宅で取り組める仕事も増えており、副業としての注目度も急速に高まっています。
しかし、いざ始めようと思っても、「具体的にどう始めればいいのか」「未経験でもできる仕事はあるのか」と不安を感じる方も多いでしょう。
そこで本記事では、宅建資格を活かせるおすすめの副業を9選ご紹介します。さらに、稼げる収入の相場から案件の探し方なども徹底解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
宅建士として業務を行う際の要件
宅建試験に合格しただけでは、まだ「宅建士」として活動することはできません。
副業として独占業務を請け負うためには、以下の手続きを済ませ、「宅地建物取引士証(宅建士証)」を手元に用意する必要があります。
不動産取引において、宅建士にしか許されていない独占業務は以下の3つです。
1.重要事項説明
2.重要事項説明書(35条書面)への記名
3.契約書(37条書面)への記名
これらは宅建士証を提示、または所持して行うことが法律で定められています。たとえ試験に合格していても、免許証がない状態で勝手に独占業務を行うと法律違反となります。厳しい罰則を受けることになってしまうため、注意が必要です。
宅建士登録の要件と登録の流れ
試験合格から実際に業務を始められるまでの流れは、大きく分けて以下の4ステップです。
| 1.登録実務講習の受講
(実務経験が2年未満の方) |
実務経験がない場合、まずはスクール等が実施する
「登録実務講習」を修了する必要があります。 |
| 2.資格登録の申請 | 受験した都道府県に対して登録申請を行います。
申請から登録完了までは、通常30日〜60日程度かかります。 |
| 3.宅建士証の交付申請 | 登録完了後、さらに宅建士証の発行申請を行います。 |
| 4.宅建士証の受け取り | 手元に宅建士証が届いた当日から、
独占業務を伴う副業が可能になります。 |
合格から手元にカードが届くまでには、2~3ヶ月程度かかるケースが一般的です。副業をスタートしたい時期から逆算して、早めに手続きを進めましょう。
宅建資格を活かして副業をすることは可能?
結論から言うと、宅建資格を活かして副業をすることは十分に可能です。
宅建は専門知識の証明となる国家資格です。本業が不動産業界ではない方や、今の職場では資格を活かす機会がないという方でも、副業という形でその価値を最大限に活用できます。
すでに宅建士として働いている場合でも副業できる?
不動産会社の事務所ごとに設置が義務付けられている「専任の宅建士」として登録されている場合、原則として他社で宅建士として働くことはできません。副業として独占業務を請け負うことも、原則不可能です。
しかし、特定の条件下では、専任の宅建士として登録されている場合でも副業をできることがあります。
宅建資格を活かした副業を始めるメリット
宅建資格を活かして副業を始めることは、収入アップや市場価値アップのチャンスにつながります。ここでは、具体的な5つのメリットをご紹介します。
報酬が高い傾向にある
宅建士の資格は、不動産取引に関する高度な専門知識の証明になるため、一般的な副業に比べて高単価な案件に参画できる可能性が高いです。特に、宅建士だけに許された独占業務は責任が伴う分、報酬も高めに設定されています。
専門性をダイレクトに報酬に反映できる点は、国家資格を活かして働くメリットと言えます。
在宅勤務・リモートワークOKな案件が多い
宅建知識を活かせる副業には、場所を選ばない働き方も数多くあります。 たとえば、オンラインで重要事項説明を行う「IT重説」や、不動産メディアの「Webライティング」「記事監修」などは、パソコンとネット環境さえあれば自宅で完結します。
本業の前後や休日、育児・介護の合間など、自分のライフスタイルに合わせて柔軟に働ける点も魅力の一つです。
新たなスキルを獲得できる
副業を通じて、本業だけでは得られない複合的なスキルが身につくこともあります。
例えば、不動産特化のWebライターならライティングやSEOに関するスキル、スタートアップ支援ならIT・マーケティングスキルが自然と身に付いていきます。
これらの経験は、本業にもいい影響を与えるほか、ビジネスマンとしての底上げにも繋がります。
キャリアの幅を広げられる
資格知識に新しいスキルを掛け合わせることで、独自のポジションを築き、さらなるキャリアアップへと繋げられます。
例えば、「宅建士×Webマーケティング」や「宅建士×ファイナンシャルプランナー」といった組み合わせが考えられます。他の宅建士と差別化を図ることで、希少性の高い人材として評価されやすくなり、転職市場での価値向上や、より好条件な案件の獲得を期待できるでしょう。
独立・起業に向けた準備ができる
将来的に不動産業での独立や起業を考えている方にとって、副業は経験値を積む最高の部隊となります。 実際の顧客とのコミュニケーション、業務遂行能力、報酬管理などを、リスクの少ない副業で経験しておくことで、経営者としての感覚を養うことができます。
また、副業を通じて培った実績や人脈が、独立する際の手助けとなることもあります。
宅建資格を活かした副業の収入相場
宅建資格を活かした副業の収入相場は、一般的に付き5万~10万円程度です。実際に稼げる金額や案件の数は、選ぶ副業の内容によって大きく異なります。
「思ったより稼げない」ということにならないためにも、案件ごとの業務内容や収入目安を事前に把握しておくことが重要です。
また、収入の差は主に「実務経験の有無」と「専門性の高さ」によって決まります。独占業務などの専門的な業務は報酬単価が高い一方、未経験から始めやすい業務は、比較的単価が低めに設定されている傾向にあります。
まずは「月3万円から堅実に始めたい」のか、「月10万円以上の本格的な収入を目指したい」のか、自分のスキルと照らし合わせながら目標を設定しましょう。
宅建資格を活かせる副業のおすすめ9選
ここからは、宅建資格を活かせるおすすめの副業についてご紹介します。
宅建士にしかできない「独占業務」の代行
冒頭で解説した通り、宅建士には「独占業務」が認められています。具体的には、重要事項説明や、契約書(35条・37条書面)への記名がこれに該当します。副業では、これらの実務を外部の宅建士に委託する企業が多くみられます。
大きな責任を伴う業務であるため、報酬単価は比較的高めに設定されています。最近では、オンラインで重要事項説明を完結させる「IT重説」の普及により、在宅で対応可能な案件が増加しているため、今後も需要の高い副業といえるでしょう。
資格スクール・予備校講師
大手資格学校やオンラインスクールで、宅建試験対策の講義を担当する副業も人気です。仕事内容は登壇だけでなく、教材作成や模擬試験の採点、受講生からの質問回答など多岐にわたるため、他の副業に比べて時給相場が高く設定されているのが特徴です。
また最近では、学習プラットフォームを活用して独自の講座を開講する方も増えています。人に教えることが好きな方はもちろん、自身の合格ノウハウを伝えたい方にもおすすめの副業です。
家庭教師
受験生とマンツーマンで向き合い、宅建試験のサポートをする家庭教師も人気の副業です。
最近ではオンラインで個別指導を行うスタイルが多くなっています。こちらも資格スクールの講師同様、時給相場が比較的高めです。
生徒一人ひとりの理解度や進捗に合わせて、柔軟な指導を行いたい方におすすめです。
不動産特化型Webライター
不動産メディアやハウスメーカーのブログなどで、専門記事を執筆する副業です。未経験でも、宅建士という肩書があるだけで信頼性が担保されるため、一般的なライターよりも高単価な案件を狙えます。
手軽に始められるうえ、SEOライティングなどの複合スキルも身に付くため、文章を書くことが得意な方にはおすすめの副業です。
記事の監修
Webサイトに掲載される不動産関連記事の内容が、法律や実務に照らして正しいかどうかを検証・修正する仕事です。
最新の法令に基づいているか、実務上の解釈に誤りがないかを確認する必要があるため、一般的な執筆業務以上に専門的な知識や経験が求められます。自分で執筆するよりも拘束時間が短く、かつ報酬単価も高く設定されているため、案件を獲得できれば効率よく稼ぐことができます。
不動産アフェリエイター・ブロガー
自身のブログやSNSで、不動産査定サイトや資格教材を紹介し、成約に応じて報酬を得る副業です。
Webライター同様、宅建士の資格保持者というだけで読者からの信頼を得やすく、専門的な知見に基づいた発信は説得力が増すため、成約率も高まる傾向にあります。
読者を獲得して収益化するまでには一定の時間がかかりますが、軌道に乗れば多くの収入を得ることも可能です。
不動産系スタートアップ支援
不動産テック(SaaS)企業に対し、現場の視点からサービス開発のアドバイスを行ったり、カスタマーサクセスを支援したりする仕事です。
不動産業界全体のDXを支える、社会貢献度の高いプロジェクトに携われるため、自信のスキルアップやキャリア形成にもつながります。
ITへの関心が高く、最先端の不動産ビジネスに触れたい方には、非常に刺激的で成長機会の多い副業といえます。
空き家活用アドバイザー
社会問題となっている空き家に対し、売却や賃貸、リノベーションなどの活用方法を提案する副業です。自治体やNPOと連携することも多く、コンサルティング要素が強いのが特徴です。
担当する地域に関する知識に加え、地域住民や行政、専門家との合意形成を図る高いコミュニケーション能力が求められます。
不動産の知見を活かして直接的に社会貢献をしたい方や、地域活性化に情熱を持っている方には、やりがいのある仕事といえます。
不動産投資
保有する不動産を第三者に貸し出し、家賃収入を得る方法です。新たに物件を購入する場合は、初期費用としてまとまった資金が必要になりますが、一度入居が決まれば、中長期にわたって安定した不労所得を築けるのが最大の魅力です。
宅建士は不動産に関する知識が豊富なため、物件の調査や契約書類の精査を自ら行えます。業者任せにしないため、取引を有利に進めることができます。
H2:宅建資格が活かせる副業の探し方
次に、宅建資格を活かせる副業の探し方・見つけ方についてご紹介します。
求人サイト
リクナビNEXTやIndeedなどの一般的な求人サイトでも、宅建士向けの副業を探すことが可能です。「副業」や「業務委託」といった検索で絞り込むことで、副業向けの案件を見つけることができます。
この方法のメリットは、企業の信頼性が高いことと、雇用契約を結ぶケースが多いためトラブルが少ないことにあります。一方で、完全な在宅案件よりも対面業務が多かったり、週3日以上の稼働が必要だったりと、時間の自由度が制限されやすい側面もあります。本業とのスケジュール調整を慎重に行う必要がある点は、あらかじめ考慮しておくべきデメリットといえるでしょう。
クラウドソーシング
クラウドワークスやランサーズなど、クラウドソーシングサイトを活用するのも有効です。特に、Webライティングや記事監修の仕事が多い傾向にあります。 未経験からでもすぐに始められる仕事が多いうえ、時間や場所にとらわれずに好きなタイミングで始めることができます。
ただし、システム利用料が発生することや、実績が少ないうちは報酬単価が低く設定されがちといったデメリットもあります。高単価な案件を獲得するためには、宅建士というプロフィールを前面に出し、専門家としての信頼を積み重ねる必要があります。
副業マッチング
最近では専門スキルを持つ人材と企業を繋ぐマッチングサービスも注目されています。
副業マッチングでは、不動産テック企業のコンサルティングやスタートアップ支援など、高度な案件が中心となります。 メリットは、自分の専門性を高く評価してもらえるため、高額な報酬が期待できる点です。その反面、相応の実務経験や実績が求められるため、初心者にとってはハードルが高いというデメリットもあります。
直接営業
気になる不動産会社やメディア運営企業に対して、自分からメールなどでアプローチする方法です。
この方法のメリットは、仲介手数料が発生しないため、交渉次第で高い報酬を得られる可能性があることです。また、業務を通じて成果を出せば、信頼が高まり継続的な案件へ発展する可能性もあります。
一方で、契約書の作成から入金管理までをすべて自分で行う必要があり、営業活動の手間とリスクがすべて自己責任になるというデメリットがあります。
知人からの紹介
職場や取引先、宅建士仲間のつながりから仕事を紹介してもらうケースも多いです。
すでに信頼関係が構築されている状態から始まるため、業務の内容や報酬面でのミスマッチが起きにくいメリットがあります。
しかし、デメリットとして、何か問題が起きた際や断りたい時に、人間関係を考慮してしまい気まずくなる恐れがあります。公私の区別を明確にした上で、あらかじめ契約を交わしておくことが重要です。
宅建資格を活かした副業の注意点
宅建資格を活かして効率よく稼ぐためには、リスク管理も欠かせません。思わぬトラブルで仕事や資格を失うことがないよう、以下の5つのポイントを押さえておきましょう。
宅建士証を受け取ってから業務を開始する
試験に合格し、登録を済ませただけでは、まだ宅建士として活動することはできません。独占業務を行うのはもちろん、名刺やプロフィールに宅建士と記載して業務を請け負うことも、手元に「宅建士証」が交付されてからにしましょう。
交付前に宅建士を名乗って業務を行うと、法令違反となり、資格取り消しなどの厳しい罰則の対象となるリスクがあります。手続きをすべて完了させてからスタートするのが鉄則です。
本業の就業規則を確認する
副業を始める前に、本業の就業規則も確認しておきましょう。
近年は副業を許可する企業も増えていますが、全面的に禁止している会社や、事前の届出を必須としている会社も少なくありません。
万が一、規則に反して副業を行っていることが発覚した場合、懲戒処分の対象となり、本業に大きな支障をきたす恐れがあります。自分の会社がどのようなルールを設けているのかを正しく把握し、必要な場合は申請を済ませてから取り組むようにしましょう。
怪しい案件は請け負わない
宅建士という社会的信頼の高い資格を狙って、法律のグレーゾーンに触れるような案件を持ちかけられることがあります。特に「名義貸し」の誘いには、絶対に乗ってはいけません。 「名義貸し」は法律違反であり、発覚すれば資格の停止・剥奪だけでなく、刑事罰に問われる可能性もあります。報酬が相場より不自然に高い場合など、「怪しい」と感じる案件は避け、信頼できる相手からの案件かどうかを慎重に見極める目を持つことが重要です。
年間所得が20万円を超える場合は確定申告をする
副業による所得が年間で20万円を超える場合、お住まいの地域の税務署へ確定申告を行う義務が発生します。
「少し超えるくらいなら大丈夫」と放置してしまうと、後に無申告加算税や延滞税といったペナルティが課される可能性があります。領収書は保管しておき、常に収支を記録する習慣をつけましょう。税務署の窓口や税理士などの専門家も相談を受け付けているため、不明な点がある場合は早めに確認しておくことをおすすめします。
自己管理を徹底する
副業は本業以外のプライベートな時間を削って行うものです。無理に詰め込みすぎると、体調を崩したり精神的なゆとりがなくなったりするだけでなく、結果として本業のパフォーマンスを低下させることに繋がります。そうなってしまっては本末転倒です。
長期的に稼ぎ続けるために、自身のキャパシティを正確に把握し、十分な休息やプライベートな時間を確保できるよう意識的にバランスをとることが重要です。
自己管理は副業だけでなく、将来的に独立を目指すうえでも、必要なスキルの1つといえるでしょう。
まとめ
本記事では、宅建資格を活かした副業の種類や探し方、注意点などを詳しく解説してきました。
宅建士は、高い専門性から「独占業務」という強力な武器を持っており、他の資格に比べても副業で稼ぎやすいのが大きな強みです。
まずは、Webライティングや記事監修などの取り組みやすい仕事から挑戦し、徐々に活動の幅を広げていくのがおすすめです。
この記事が、宅建資格を最大限に活かすための参考になれば幸いです。