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公開:2024.4.26 公開:2024.4.26

保育士からの転職におすすめの業種とは?転職のメリット・デメリットも徹底解説!

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「保育士として働いているけど、他の業種に転職したい。」
「保育士の転職先でおすすめの場所はどこ?」
そう思う方もいるのではないでしょうか。 保育士から他の業種に転職するには、待遇や働きやすさなどポイントを絞って検討することが大切です。

この記事では、保育士からの転職におすすめの業種について解説します。転職のメリットデメリットついてもまとめていますので、保育士から他の業種に転職する際のご参考にしてください。

保育士を辞めて転職したいと考える理由

保育士を辞めて転職したいと考える理由はいくつかあります。はじめに、保育士が転職を考える理由について解説します。

給与が低い

保育士が転職をしたいと考える理由の一つに、給与の低さが挙げられます。保育士の平均年収は391万円で、日本の平均年収458万円と比較すると保育士の年収の水準は低くなります。


経験を積めば、ある程度の給与アップは見込めますが、年収が上がるまでは、給与の低さを感じている人は多いといえるでしょう。しかしながら、施策により処遇改善加算が導入されて、経験を積むことで着実に年収が上がる仕組みが導入されています。
キャリアアップ研修を受けることで補助金が出るなど、保育士の処遇は、以前に比べ少しずつ改善されているといえるでしょう。

仕事量が多い

保育士は、仕事量が多いことから転職を考える人が多くいます。保育業務をはじめ、遊びの指導、行事の企画、運営など多岐にわたる業務を、保育士はこなさなくてはなりません。土日に行事を行うことも多く、休日がなかなか取れない保育士も多くいます。
このように、仕事量が多いことが、他の職種への転職を考える要因の一つとなっています。

労働時間が長い

保育士を転職する理由に労働時間の長さが挙げられます。保育士の労働時間は週に40時間1日8時間と定められていて、それを超えると残業として扱われます。保育士の平均勤務時間は1日8.35時間と比較的短いといえます。

しかしながら、業務量が多いことから、タイムカードを切ってから働き続けている人が多くいるのが実情です。また、昼休みや休憩時間も充分にとることが難しく、気が休まる時間が少ない保育士が多くいるとされています。これらの要因から、労働時間の長さが転職を考える一因となります。

保育士からの転職におすすめの業種

保育士のスキルを活かして転職できる業種は多くあります。ここからは、保育士から転職する際のおすすめの業種について解説します。

保育士向け人材派遣会社

保育士として働いた経験は保育士向け人材派遣会社で活かせます。保育士専門の派遣会社では、実際に保育士として働いた経験がある人を求めていることが多いからです。保育士の経験は、これから保育士としてキャリア実現をしたい人のサポートに活かせるでしょう。
人材派遣会社であれば、ライフワークバランスを重視した働き方も可能です。また。保育士専門の派遣会社は多数あることから、希望する求人を見つけやすいのも魅力の一つといえるでしょう。

ベビーシッター

ベビーシッターは保育士の経験を活かしながら、自分の都合に合わせて働く時間や場所を選べるのが特徴です。0〜12歳程度の子どもを対象としていて、1対1の保育が可能な事から、一人ひとりと向き合って保育ができるのが魅力です。
また、一人で保育することが多いことから、職場の人間関係に悩むことが少ないのもベビーシッターの特徴といえます。フリーランスとしても働けることから、実力次第で給与を上げることもできるでしょう。

保育ママ

保育ママは、自治体から認定された事業者で、個人や複数、小規模事業者で運営している個人保育施設で保育を行う人のことを指します。保育士として働いた経験は、保育ママとして働く場合、信用を得やすく、実際に保育をした際にも活かすことができるでしょう。

そのため、保育ママは保育士が独立する際の選択肢としておすすめです。保育ママとして開業するには、子どもを安全に保育できる環境をつくる必要があります。
そのため、保育ママとして働くのであれば、しっかりと情報収集を行い、計画的に開業の準備を進めていく必要があります。

学童のスタッフ

保育士としての経験を活かすなら、学童スタッフもおすすめです。
学童スタッフは、保育士の専門性を活かしながら、新たな環境で子ども達と関わることができます。学童では、放課後の子どもたちを預かり、適切な遊びや生活の場で、児童の健全な育成を図ります。

保育士としての専門的な知識や経験は、子どもたちの安全管理や行事の企画など、様々な場面で活かせるでしょう。

一般企業の受付・事務

保育士から転職するなら、一般企業の受付・事務も選択肢に入れてみましょう。一般企業の中でも、保育業界向けのサービスや商品を取り扱っている会社であれば、保育士の経験を活かすことができます。
また、事務職や受付であれば、座って仕事をする場面が多いことから、体力面でも保育士に比べると楽に感じることも多くあるでしょう。保育業界の一般企業で働く場合、経験を積んでいくと商品企画などに参加できる可能性もあります。

子育てしている方や、保育士に役立つ商品やサービスを考案することは、多くの人の役に立つ楽しさを仕事を通して感じていけるでしょう。

保育士から転職するメリット

保育士から転職するメリットはいくつかあります。メリットを把握して、自分に合う職業を見つけましょう。ここからは、保育士から転職するメリットを解説します。

新しいスキルを習得できる

一般企業の事務職など新たな環境で働くと、ビジネスマナーやパソコンスキルなど、保育士では培うことが難しいスキルを習得できる可能性があります。
また新しい業種で新たな人間関係のもとで働くことは、異なる視点や考え方を学ぶことができ、これまでの経験をさらに広げられるきっかけとなるでしょう。他の業種に転職することは新しいスキルや経験を得られ、将来のキャリアを広げられる可能性が高まるといえます。

給与が上がる可能性がある

保育士の平均年収が全職種の平均年収を下回ることから、他の業種の方が給与が高い可能性があります。
スキルや役職次第で大幅な給与アップを見込める可能性があるため、給与面で不安を感じている場合にはこのメリットは大きいといえるでしょう。

人間関係をリセットできる

以前の職場での人間関係のストレスや問題をリセットできるのは、保育士から転職する大きなメリットです。
また、新しい職場では新たな人々との出会いや異なる視点や考え方を学ぶ機会も増え、これが自身の成長につながることもあります。

ワークライフバランスが取りやすくなる

保育士は時間外労働が多く、精神的・肉体的な負担が大きいため、ワークライフバランスを取ることが難しいとされています。しかしながら、他の業種に転職することで労働時間が短縮され自分の時間を確保しやすくなる可能性があります。例えば事務職では定時で帰れる職場が多く、プライベートの時間を確保しやすいといえるでしょう。また、リモートワークが可能な職種に転職すると通勤時間が省け自由な時間が増えることもあります。

保育士から転職するデメリット

保育士から他の業種に転職を考えているのであれば、メリットと合わせてデメリットも把握しておきましょう。ここからは、保育士から転職するデメリットについて解説します。

異なる業種に適応するためには時間を要する

保育士から他の業種に転職する際、転職先の業種に適応するために時間を要する場合があります。これは、保育士としての経験やスキルが新たな業種では適用することが難しく、新たな業種特有の知識やスキルを身につける必要があるためです。例えばIT業界に転職したとすると、ほぼ一日中立ちっぱなし・動きっぱなしの業務内容から1日中パソコンに向かって座りっぱなしとなります。また、パソコン操作や顧客対応など、保育士ではほとんど経験しなかったスキルが求められる場合が出てきます。
保育士から転職する際には、新しい職場の業務内容を理解し、これまで関わってきた人間関係とは異なる分野で新たに築く必要があります。以上のことから、保育士から異なる業種へ転職し、新しい職場で人間関係や新たなスキルを築いていくには一定の期間を要するといえるでしょう。

悩みが解消されるとは限らない

保育士から他の業種に転職する際のデメリットとして、前職で抱えていた悩みが必ずしも解消されるとは限らない点が挙げられます。これは、転職先でも新たな問題や課題が生じる可能性があるためです。
例えば、人間関係や仕事量の問題は、どの業種でも共通して起こり得る問題です。また、新たな業種では、その業種特有の知識やスキルを身につける必要があり、その学習過程で新たなストレスを感じることもあるでしょう。
したがって、転職は必ずしも全ての悩みを解消するわけではないということを理解しておくことが重要です。

保育士から転職する際の注意点

保育士から転職する際の注意点を把握しておくと、自分に合う転職先を見つけやすくなるでしょう。ここからは、保育士から転職する際の注意点について解説します。

自己分析を怠らない

保育士から転職する際に自己分析を行うことは大変重要です。自己分析を行うことで、自分の長所や短所、価値観、スキル、経験を明確に理解することができます。
これにより、自分がどのような職場で働きたいのか、どのような業種や職種が自分に合っているのかを見極めることができます。また、自己分析を行うことで、面接時に自分を効果的にアピールするための具体的なエピソードやスキルを準備することができます。したがって、転職する際は、自己分析をしっかりと行うことが大切です。

情報収集は念入りに行う

転職する際は、情報収集を念入りに行いましょう。これは、自分がどのような職場で働きたいのか、どのような業種や職種があっているのかを見極めるためです。求人サイトや転職エージェントを利用し、自分の希望条件にあう職種をいくつかピックアップしましょう。

情報収集を怠り、すぐに転職してしまうと、思っていた職場と違い、後から後悔する可能性があります。そのような事態を避けるためにも、情報収集は念入りに行うようにしましょう。

前職の退職理由はネガティブな内容を避ける

転職する際の面接で前職の退職理由をネガティブな内容で伝えると、採用担当者に不利な印象を与える可能性があるため注意が必要です。
もし、前職の人間関係がうまくいかずに転職するのであれば、「前職よりも、連携を深められる職場で働きたい」というようなポジティブな内容に言い換えるとよいでしょう。

これは転職先でも人間関係で問題が発生する可能性があるため、そのまま退職理由を伝えてしまうと、また同じ問題で辞めてしまうのではないかと思わせないためです。
そのため、退職する理由は新しい職場で何を実現したいかということに焦点を当てて伝えると良いでしょう。

志望動機とアピールポイントを整理しておく  

保育士から転職する場合は、志望動機とアピールポイントを整理しておきましょう。志望動機は、新しい職場でどのように貢献できるかを示す重要なポイントです。アピールポイントでは、自分の強みや特技を新しい職場の採用担当者に伝えることで、他の応募者と差別化を図ることができます。志望動機とアピールポイントを整理し明確にしておくことは、採用担当者に対して自分がその職場や職種に適していることを具体的に示すことに繋がるでしょう。

まとめ

今回は、保育士からの転職におすすめの業種について解説しました。保育士から転職する際は、労働時間や給与面、仕事の内容を加味したうえで、転職先を検討することが大切です。
保育士のスキルを活かせる業種は多くありますので、あなたの強みや転職する動機などを明確にし、転職先を選択するようにしましょう。本記事の内容を、保育士からの転職にお役立ていただけたら幸いです。

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