主婦が税理士になるには?資格取得までの流れを徹底解説!
主婦の皆さん、税理士になるという夢を抱えているなら、その夢を現実に変える時が来ました。家庭の中心としての役割を果たしながら、新たなキャリアを築くことは十分可能です。
今回は、主婦が税理士になるための具体的なステップをご紹介します。試験情報から勉強法まで、あらゆる側面を徹底解説していきます。
税理士試験の要件や、どのような学習リソースを利用すればよいのか、そして実際の勉強法に至るまで、一歩一歩を踏まえたガイダンスを提供します。
本記事を参考に、税理士としての新たな道を切り開く勇気と決意を持って、その一歩を踏み出してくださいね。
目次
主婦でも税理士になれる?
主婦でも税理士になることは十分可能です。家事や育児との両立が求められるため、数年かけて科目合格を目指すのがおすすめです。
社会的信用と安定した収入を得られる点から、堅実的に収入を得たいと考えている主婦から人気です。
ただし、試験は非常に難易度が高く多くの時間と労力が必要とされるので、家庭との両立を見据えながら計画的に進めていくことが重要です。
税理士試験に合格しよう!試験の概要を解説
税理士試験は11科目から5科目を選択して受験します。
とくに、簿記論と財務諸表論は必須科目となっており、所得税法と法人税法のいずれかも受験する必要があります。
以下で、税理士試験と受験資格について解説するので、詳しくみていきましょう。
税理士試験の受験資格
税理士になるためには、税理士試験に合格することが必要ですが、その前に受験資格を満たすことが求められます。受験資格は以下の4つのカテゴリーに分かれています。
①学識による受験資格
②資格による受験資格
③職歴による受験資格
④認定による受験資格
この中で主婦の皆さんが得られる受験資格は職歴による受験資格か資格による受験資格となると思われます。
・法人や事業を行う個人の会計に関する事務(複式簿記による仕訳、決算、財務諸表作成事務等)2年以上従事した者
・銀行、信託会社、保険会社等において、資金の貸付け・運用に関する事務に2年以上従事した者
・税理士、弁護士、公認会計士等の業務の補助事務に2年以上従事した者
主婦になる前に2年以上銀行や、保険会社で働いていた人は受験資格を持っています。これらに当てはまらない人は資格による受験資格である日商簿記1級(日本商工会議所主催簿記検定試験1級)の取得を目指しましょう。
税理士試験の試験科目
税理士試験は、11科目の中から5科目を選択して受験します。これらの科目は大きく分けて、会計学に属する科目と税法に属する科目に分かれます。
会計学に属する科目の「簿記論」と「財務諸表論」の2科目、税法に属する科目の「所得税法」と「法人税法」のうちどちらか1科目の合計3科目が必須科目となっており、すべての受験者が受験する必要があります。さらに5つの選択科目があり、その中から2科目を選択することができます。
必須科目▼
- 簿記論
- 財務諸表論
- 所得税法または法人税法
選択科目▼
- 相続税法
- 消費税法または酒税法
- 国税徴収法
- 住民税または事業税
- 固定資産税
必須科目の3科目と選択科目の2科目の5科目で合格点を取ることが税理士試験の合格条件になります。
税理士試験は最終的に5科目合格さえすれば、いつ・どの科目を受講するのかは自由に決められます。
税理士試験の試験日程と受験地
税理士試験は、以下の都道府県において行われます。
・北海道
・宮城県
・埼玉県
・東京都
・石川県
・愛知県
・大阪府
・広島県
・香川県
・福岡県
・熊本県
・沖縄県
試験は、一つの受験地で受験してください。なお、税理士試験受験願書受付後における受験地の変更は認められていないようです。
ご自分の受験地と試験日程についての詳細は国税庁のHPで確認してください。
参考:国税庁
主婦が税理士を目指すためには時間の確保がカギ!
主婦が税理士を目指す際には、家事や育児との両立を図りながら効率的に時間を確保することが重要です。
日常の多忙なスケジュールの中で、勉強時間を見つけ出すことは容易ではありませんが、効率的な時間の確保と計画的な学習方法を採用することで、目標達成への道が開かれます。
日常のルーティンを見直し、無駄な時間を削減することから始めましょう。勉強時間を固定化し、一日の始めや終わりに少しの時間を確保することも効果的ですし、集中力を高めることができます。
主婦のための税理士試験勉強法
主婦が税理士試験に合格するためには、短期間での合格を目指すのではなく、数年かけて科目合格を目指す方法がおすすめです。
予備校に通う、通信講座で勉強する、独学で勉強するなどの方法がありますので、以下で詳細をみていきましょう。
予備校に通う
予備校に通うことで、専門家の指導を受けながら効率的に学習を進めることができます。
圧倒的な合格数を誇る教室通学、映像通学、通信講座から選べる受講スタイルの資格の大原。
税理士の知識がまったくない方から、受験レベルの実力がある方、一部科目合格者まで、あらゆる受験生に対応できる大栄。
全国展開しており、全ての校舎が駅近な資格学校TACなどの予備校があります。
通信講座で勉強する
時間の少ない主婦は通信講座を利用することで、自宅での学習が可能となり、時間を有効に利用することができます。
未経験から・働きながら取得が目指せる独自の時短学習が売りの通信講座クレアールは、月額3300円ですべての講義講座が見放題の小泉予備校です。
CMで親しみもあるユーキャンなど、こちらも予備校と同様に数多くの通信講座があります。
独学で勉強する
予備校、通信講座を受講しても、合格には数年の長期間を要する困難な試験です。
独学では、適切な学習ペースやスケジュールを確立するのが困難であり、効果的な学習法を掴むことが難しいため、学習期間が長引いてしまう可能性が高いです。
さらに、試験範囲が非常に広く内容が複雑であるため、1科目を合格するだけでもかなりの時間がかかると予想されます。
そのため、長期的な視点で学習計画を策定し、持続可能な学習環境を構築することが重要です。根気強く学習を続ける心構えが不可欠となります。
合格したら税理士として登録しよう
長きにわたる勉強時間と難関な税理士試験を合格できたら晴れてあなたも税理士です。日本税理士会連合会に登録して税理士としてのキャリアをスタートさせましょう。
以下で詳細な登録の仕方、条件などをご紹介します。
日本税理士会連合会に登録する
日本税理士会連合会に登録することは、あなたが税理士としての資格を得て、その専門職として活動できることを意味します。
専門家としての地位確立:税理士として認められることで、クライアントやビジネスパートナーに対して、あなたが専門的な知識と経験を持っていることを示すことができます。
ネットワーキング:連合会は多くの税理士が所属する組織であり、業界の他の専門家とのネットワーキングの場となり得ます。
継続教育と研修:連合会は税理士に対して様々な研修やセミナーを提供しており、常に最新の知識を得ることができます。
情報交換と支援:連合会は情報交換のプラットフォームを提供しており、税理士が互いに知識や経験を共有できる環境を提供しています。
また、税理士登録をしなければ、税理士と名乗ることはできないので必ず登録をしてください。
日本税理士会連合会に登録するには2年以上の実務経験が必要
税理士試験に合格した後は、2年以上の実務経験を積むことで税理士として登録することが可能となります。
この実務経験期間中には、税務の専門知識を深め、税務処理や顧客対応などの実務スキルを磨いていくことが期待されます。経験を積むことで、将来のクライアントとの関係構築や税務のプロフェッショナルとしての信頼を築く基盤を形成することが可能になります。
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参考:ヒュープロ
まとめ
主婦でも税理士になることは十分可能です。
試験の受験資格や試験科目、勉強法などを理解し、計画的に進めていくことで、夢を現実にすることができます。
税理士としての登録を目指し、実務経験を積むことで税理士としての新たなキャリアが開かれます。頑張りましょう!