IT人材の採用に力を入れる企業が増えていますが、深刻な人材不足です。
そのため、転職目的でプログラミングを学習する人が増えていますが、入門書を買ってもなかなか勉強が続けられないという方も少なくないでしょう。
しかし、独学サイトならば、知識ゼロでもサクサク学習が進むよう設計されています。
今回は、「プログラミング独学サイト」について、基本的な説明をして、おすすめサイトを10個紹介します。

プログラミング独学サイトとは？

プログラミング独学サイトとは、パソコンまたはスマートフォンで、プログラミングを学習できるWebサイトです。企業が運営しているものは、多種類のプログラミング言語（以下「言語」）を基礎から学べ、中には本格的なRPGをプレイしながら学べるサイトまであります。
多くはプログラミングを一から学びたい初心者向けですが、有料プランにすることで、上級レベルの内容まで学べます。
要点を押さえた効率的な方法で継続的に学習することで、プログラミングを独学し、実践レベルのスキルを身に付けることは十分に可能です。

独学サイトとプログラミングスクールの違い

独学サイトとプログラミングスクールについて、それぞれの特長を簡単に示します。
独学サイトには、「テキスト」「動画」「ゲーム」の3つの学習スタイルがあります。
多くのサイトは、メジャーからマイナーまで言語の種類が豊富で、自由に選ぶことができ、自分のレベルや目的に応じて学習できます。
プログラミングスクールは、講師に質問や相談をすることができます。さらに転職支援サービスまであり、スキルの習得からキャリアプランまでサポートしてくれます。

プログラミング独学サイトにおけるメリット

未経験者や初心者がプログラミングを学ぶ手段としては、「市販の書籍を読む」、「独学サイトを使う」、「スクールを使う」と大きく3つあります。
この中で、独学サイトを使う勉強法には、たくさんのメリットがあるので、一番のおすすめです。
スクールを使う場合と比較しながら、独学サイトを使うメリットを説明します。

1 手軽に始められ、費用が抑えられる

スクールの場合は、最初に入会等の様々な手続きをするという高いハードルがあります。また、「このスクールは合わないな」と感じても、簡単には他のスクールに切り替えられません。その上、通常は数十万円の受講料がかかります。

独学サイトの場合は、パソコンまたはスマートフォンとインターネット環境があれば、手軽に始めることができます。「このサイトは合わないな」と感じたら、他のサイトに簡単に切り替えられます。また、無料プランならば、出費はゼロで、有料プランの場合でも、月額1,000円程度です。

2 時間や場所を選ばす自分のペースで勉強でき、 多種類の言語から選んで学べる

スクールの場合は、オンラインでも時間や場所を選ぶことになり、学習ペースはスクールに合わせることになります。また、初心者向けのコースではメジャーな言語を一通り学ぶことができますが、基本的に言語は自分で選べません。

独学サイトの場合は、時間や場所を選ばず、自分のペースで勉強することができます。また、通常は一つのサイトで多種類の言語を学習することができ、自分で自由に選ぶこともできます。

 

プログラミング独学サイトにおけるデメリット

プログラミング独学サイトで勉強するメリットは、上述のようにたくさんありますが、逆にデメリットにはどんなものがあるのでしょうか。
スクールを使う場合と比較しながら、独学サイトを使うデメリットを説明します。

1 質問・相談ができない

独学サイトの場合は、無料プランだとわからないところがあっても質問ができないことが多いです。有料プランならば、質問・相談等のサポート体制が整っています。
スクールの場合は、わからないところの質問をすることができ、一流講師が丁寧に回答・解説してくれます。さらに、手厚い転職支援まで行っているところが多く、中には「転職できなかったら全額返金」というスクールまであります。

2 学べる範囲に制限がある

独学サイトの場合は、無料プランだと学習範囲は初級レベルまでのことが多いです。そのため、資格の勉強目的の人や、業務でのスキルアップ・キャリアアップを目指す人は、中級～上級レベルまで学べる有料プランにする必要があります。
スクールの場合は、レベルや目的に応じたコースごとに設定されたカリキュラムで、必要な言語の入門レベルから実践レベルまで、幅広く学ぶことができます。

プログラミング独学サイトはこんな人におすすめ

プログラミング独学サイトは、何よりも「費用を抑えて勉強したい人」におすすめです。
無料プランならば費用ゼロで、有料プランに加入しても月額1,000円程度です。スクールの受講料どころか、市販テキストを購入するより出費は少ないです。
さらに、「基礎から時間をかけて学びたい人」や「スキマ時間で少しずつ学びたい人」にもおすすめです。

無料プランでも、基礎的な内容のコンテンツが豊富で、3分動画のように短時間で学習できるものが多いです。スクールは、授業スケジュール（内容と時間割）が決まっており、さらに、授業後に出される課題に時間を奪われることもあります。

プログラミング独学サイトを選ぶポイント

プログラミング独学サイトの数は、非常に多いです。その中から自分に合ったサイトを見つけるには、例えば以下の2つのポイントがあります。

① 目的の言語はあるか

初心者には、「直感的な理解のしやすさ」、「汎用性・応用性の高さ」といった基準から、「Ruby、Python、PHP、JavaScript、Java」等を勉強することが推奨されています。
また、例えばWebデザインを仕事にしたい人は、少なくとも「HTML/CSS、JavaScript、PHP」は、習得しておかなければなりません。
サイトで学習を始める前に、目的の言語がどのレベルまで学べるのか、確認しておきましょう。

② 学習スタイルが自分に合うか

学習方法は「テキスト」「動画」「ゲーム」のどれなのか、飽きずに続けられるのか、ということは非常に重要です。
さらに、難易度や、学びたい言語や範囲が合っているか、有料ならば料金は継続可能か、といったことも考慮して、サイトを選びましょう。

独学におすすめ！プログラミング無料学習サイト10選

それでは、この記事の本題である「おすすめのプログラミング独学サイト10選」を紹介します。
どのサイトも無料で利用でき、主に初心者向けです。有料プランにすることで、中級から上級レベルまで学べるサイトもあります。

1 Progate

レベル	初～中級
形式	テキスト
言語	HTML/CSS、JavaScript、PHP、Ruby、 Python、Java、Go、Git、SQL、等々
スマートフォン	〇

https://prog-8.com/
イラスト中心のスライドでの学習になります。コードを書きながら実践的に学ぶことができます。
無料プランでは、初歩的な内容までなので、より踏み込んだ学習をしたい人には、有料プラン（12カ月プランの一括払いで11,880円、月額にすると990円）をおすすめします。

2 CODEPREP

レベル	初～中級
形式	テキスト
言語	HTML/CSS、JavaScript、PHP、Ruby、 Python、Java、Rust、等々
スマートフォン	×

https://codeprep.jp/
最初は穴埋めドリル形式でコードを書き、理解してきたらコードを編集するという段階を踏んだ学習ができます。また、ユーザー同士で質問・回答をすることができるディスカッションボードもあります。完全無料です。

3 ドットインストール

レベル	初～上級
形式	動画
言語	HTML/CSS、JavaScript、PHP、Ruby、 Python、Java、C言語、等々
スマートフォン	×

https://dotinstall.com/
3分動画で、基礎から実践的な内容まで学ぶことができます。
無料会員では初歩的な内容までなので、より踏み込んだ学習をしたい人には、プレミアム会員（月額1,080円）をおすすめします。

4 paiza

レベル	初～中級
形式	動画、ゲーム
言語	HTML/CSS、JavaScript、PHP、Ruby、 Python、Java、C言語、等々
スマートフォン	×

https://paiza.jp/works
本来はITエンジニア向けの転職支援サービスですが、プログラミング学習用のコンテンツもあり、3分動画で効率的に学べます。本格RPGのゲームコンテンツもあります。
無料でも十分に学べますが、有料プラン（12カ月プランで月額600円）だと上級者向けの内容まで学べます。

5 Codecademy

レベル	初～上級
形式	テキスト
言語	HTML/CSS、JavaScript、PHP、Ruby、 Python、Java、C言語、等々
スマートフォン	〇

https://www.codecademy.com/
海外サイトで英語表記ですが、初心者の方でも基礎からしっかり学ぶことができます。
無料プランでも十分に学べますが、Plusプラン（月額14.99ドル）やProプラン（月額19.99ドル）もあります。

6 Schoo

レベル	初～上級
形式	動画
言語	HTML/CSS、JavaScript、PHP、Ruby、 Python、Java、C言語、等々
スマートフォン	〇

https://schoo.jp/guest
社会人向けの学習サイトで、プログラミングをはじめ、様々な分野を学べます。
無料会員は1時間程度のライブ授業を受け放題で、質問もできます。有料プラン（月額980円）ならば録画された過去の授業を見放題です。

7 CODE COMBAT

レベル	初～中級
形式	ゲーム
言語	JavaScript、Python、等々
スマートフォン	×

https://codecombat.com/play
海外サイトで、英語表記ですが、本格RPGをプレイしながらプログラミングの学習ができます。選択肢の中から正しいコードを選んで入力する形式で、楽しみながらスキルを身に付けられます。

基本的に無料でプレイすることができ、有料会員（月額9.99ドル～）になると個人レッスン等の特典があります。

8 Udemy

レベル	初～上級
形式	動画
言語	HTML/CSS、JavaScript、PHP、Ruby、 Python、Java、Go、SQL、等々
スマートフォン	〇

https://ufb.benesse.co.jp/
必要な動画を必要な分だけ購入するというスタイルで、プログラミング以外にも様々な分野があります。
無料の動画もありますが、学べる言語が限られるので、より高いレベルの学習がしたい方は、有料の動画をおすすめします。

9 Scratch

レベル	初級
形式	動画、ゲーム
言語	ビジュアルプログラミング
スマートフォン	〇

https://scratch.mit.edu/
小学校のプログラミング学習でも取り入れられており、ブロックをつなげるだけの簡単な操作で、直感的にアニメーションやゲームを作ることができます。
コードを入力しないので、プログラミングを一から学びたい大人の方でも、楽しみながら勉強できます。完全無料です。

10 CODEMONKEY

レベル	初級
形式	ゲーム
言語	CoffeeScript、Python、等々
スマートフォン	〇

https://codemonkey.jp/
子供向けで、ゲームを楽しみながらプログラミングの勉強ができます。コードを実行した結果がすぐにわかるので、視覚的にプログラミングの仕組みが理解できます。
無料版でも中級レベル程度まで学べますが、有料版（月額5,500円）はさらに高度な内容まで学べます。

プログラミングの効率的な学習方法

プログラミング独学サイトを使った効率的な学習方法として、以下の2点を押さえておきましょう。

① 最初に学習計画を立てる

プログラミングは、長期的に継続して学ばないと知識やスキルが定着しません。最初にフレキシブルで無理のないスケジュールを立てて、毎日コツコツ勉強することが重要です。

② 1つのサイトにこだわらない

1つのサイトに絞って学習すると、知識やスキルに偏りができることがあります。複数のサイトで学習することで、偏りを抑えられ、さらに相乗効果でより学習効果が上がります。

プログラミング独学サイトで学ぶ際の注意点と解決方法

独学サイトで学ぶ場合の、主な注意点とその解決方法について、説明します。

① 「理解する」ことに重点を置く

コードを解説通りに丸写しして、わかったつもりになる人がいます。プログラミングの理論的な構造を理解しなければ、実務で使えるようにはなりません。
また、疑問点やエラーを放置しないことも重要です。インターネットで検索をしたり、掲示板に質問したりして、疑問点をその日のうちに解決することで理解が深まります。

② モチベーションを維持する

いざ勉強を始めようと決意しても、やる気が続かなかったり、難しすぎて挫折してしまう人もいます。
続かない理由として、サイトが自分に合わないことも考えられるので、思い切ってサイトを変えてみるのも一つの手です。プログラミングを面白くないと感じるのなら、ゲームをしながら学べるサイトや、子供向けのサイトにしてみるのもいいでしょう。
「今日は講義を5つ視聴したら、買ってきたケーキを食べよう」と、ご褒美を用意しておくのも、モチベーション維持に効果があります。

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知識ゼロの人が、プログラミング独学サイトで学ぼうとしても、挫折してしまうことがあります。
その場合に、プログラミングスクールを利用すれば、実績に裏打ちされたカリキュラムで一流の講師から丁寧な指導を受けることができ、学習がはかどります。
しかし一番の問題点は、スクールを利用すると、通常は「数十万円という高額な受講料がかかること」です。
ところが、就職直結型ITエンジニアスクール「ProgrammerCollege」は、なんと「受講料が完全無料」なうえに、「正社員エンジニアとしての就職をサポート」までしてもらえます。未経験からでも2カ月でITエンジニアとして就職することが可能で、すでに4,000人以上の卒業生が第一線で活躍しています。
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まとめ

今回は、「プログラミング独学サイト」について、紹介しました。簡単にまとめます。
・プログラミング独学サイトとは、プログラミングを学習目的のWebサイトで、多種類の言語を初歩から実践レベルまで学べる。
・独学サイトのメリットは、「手軽にできる」「費用が安い」「自分のペースでできる」等である。デメリットは、「質問できない」「学べる範囲が限られる」等である。
・独学サイトはたくさんあり、「テキスト」「動画」「ゲーム」とスタイルは様々である。無料プランは初級レベルまで、有料プランにすれば中級レベル以上を学べるサイトが多い。
プログラミングに興味のある方は、今回ご紹介したサイトを試してみてはいかがでしょうか。